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「物質は変質し、人物は変節する」ーー福島大教授・清水修二<「遺伝への懸念」がもたらす悲劇>への批判

2013-08-26 22:23:54 | フクシマの怒り

【寄稿】 「遺伝への懸念」がもたらす悲劇 福島民報8.17

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/08/post_7886.html

■福島大教授 県民健康管理調査検討委員 清水修二

 放射能災害の健康への影響を調べる県民健康管理調査については、「甲状腺がん」ばかりが問題になっているが、ある意味でもっと深刻なのは、遺伝的な影響を心配する県民意識の現状である。

 6月の県民健康管理調査検討委員会で公表された「こころの健康度」調査結果によれば、避難区域住民を中心とした21万人余りの成人へのアンケート調査で、「現在の放射線被ばくで、次世代以降の人への健康影響がどれくらい起こると思いますか」の問いに、実に34.9%が「可能性は非常に高い」と答えている。やや高いと答えた人を加えれば60.2%だ。6割が被ばくの影響が遺伝すると考えている。これは大変なことである。

 

 広島・長崎の被爆者の健康調査で、被ばくによる遺伝的な障害は確認されないという結論が出ている。チェルノブイリ事故の被災地でも、先天異常の発生率は汚染地域と他地差がないと公式に報告されている。まして、福島県の原発事故での住民の被ばく量はチェルノブイリと比べれば遙(はる)かに少ないのである。

 心臓奇形をはじめとする先天奇形・異常は通常からある程度の確率で発生する。福島県でそうした子どもを出産した親の気持ちを考えてみてほしい。「あの時、避難しなかったのがよくなかったのではないか」という悔恨、そして東京電力や政府に対する怨念や憤怒を、一生抱えながら生きることになるかもしれない。これは悲劇だ。

 また、「妊産婦に関する調査」の結果も報告された。「次回妊娠・出産をお考えですか」との質問に「いいえ」と答えた人の14.6%(複数回答あり)が「放射線の影響が心配なため」という理由に印を付けている。およそ7人に1人が遺伝的影響を恐れて子どもを持つことをためらっているということだ。事故から既に2年半近くが経過している。この間、本当なら生まれていたはずの子どもが生まれていないという事態が、既に生じていると考えなければならない。

 被災者である県民自身が遺伝的影響の存在を深く信じているようだと、「福島の者とは結婚するな」と言われても全く反論できないし、子どもたち自身から「私たち結婚できない」と問われて、はっきり否定することもできない。親子ともども一生、打ちのめされたような気持ちで生きなければならぬとしたら、これほどの不幸はあるまい。

 原爆被爆者たちが歩んだのと全く同じ苦難の道を、福島県民は歩まされるのだろうか。明確な根拠もなく遺伝的な影響を口にする世の「識者」たちは、自らの言動のもつ重い影響と責任を、自覚しているのだろうか。

 広島・長崎やチェルノブイリ事故の貴重な経験が、ここ福島で全く生かされていないと言わざるをえない。低レベル放射線の健康影響については未解明な面があるが、「分かっていない」のひと言で「分かっている」ことまで無視してしまっては、過去の犠牲や教訓は無に帰してしまう。



 

とある原発の溶融貫通(メルトスルー)

 

遺伝的な影響を心配することは本当に悪いことですか?

「遺伝への懸念」という言葉は「風評被害」という言葉と似た働きがありますね。


「風評被害」は,実際に被害が出ているのに,「風評」という言葉を付けることによって,あたかも被害が妄想上のものであるかのような印象を与えることができます。

「遺伝への懸念」という語も同じで,実際に影響が出ているのに,「懸念」という語をつけて,それがあたかも妄想上のものであるかのように扱われています。

しかし,実際に影響は出始めているのです。

原発事故後 奇形児と問題多い妊娠多発 福島
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7200306.html
じわりと増え始めた奇形児(鎖肛、口蓋裂・・)
http://onodekita.sblo.jp/article/72079374.html

そして,実際に影響が出ているのであれば,そのことを「懸念」するのは正当なことであり,そのような状況を作り出した東電と政府が悪いのではありませんか?

本当に「悲劇」なのは、何か?

さまんさ☆@nuichakka

 避難区域住民など21万人余りの成人への調査で、「放射線被ばくで、次世代以降への健康影響がどれくらい起こるか」の問いに6割が「高い」と回答したことを、「これは大変なこと」と清水教授は言う。

 清水教授は「大変だ」という理由を、広島・長崎の被爆者の健康調査で、被ばくによる遺伝的な障害は確認されていない点、福島県の原発事故での住民の被ばく量はチェルノブイリと比べれば遙かに少ないという理由を挙げている。

 更に清水教授は、「先天奇形・異常は通常から発生」し、福島に限ったことでは無いと強調し、福島で先天奇形児が産まれた場合「避難しなかったのがよくなかったのではないか」という悔恨、東京電力や政府に対する怨念や憤怒を、一生抱えながら生きる。これは悲劇だ」と言う。

 しかし、「悲劇」なのは、放射線による遺伝的影響の研究成果を全く無視して、正確な情報も提供せず、検査も不十分な状態で放置し、内部被ばく対策を十分にせず、誤魔化されたまま生活している状況だ。これが何よりも「悲劇」。問題のすり替えでしかない。

 清水教授「原爆被爆者と全く同じ苦難の道を、福島県民は歩まされるのだろうか。遺伝的な影響を口にする世の「識者」たちは、自らの言動のもつ重い影響と責任を、自覚しているのか。広島・長崎やチェルノブイリ事故の貴重な経験が、福島で全く生かされていない」

 清水修二教授の以上の指摘、そのまま清水教授にお返ししよう。「遺伝的影響が出るという研究成果を無視し、原爆被爆者、チェルノブイリ事故犠牲者以上の犠牲を福島の人々に強いるのですか? これは悲劇でしかない。この寄稿の重い影響と責任を自覚していますか?」と。

 

清水修二教授<「遺伝への懸念」がもたらす悲劇>の嘘


inoue toshio 子どもを守れ!

清水→「甲状腺がん」ばかりが問題になっているが、ある意味でもっと深刻なのは、遺伝的な影響を心配する県民意識の現状である

→『甲状腺がん』ばかりが問題になっている」と苦情めいていうが、県民健康管理調査検討委員会は他の健康障害の恐れを端から無視している事実には触れようともしない。

→次世代以降の人への健康影響をすべて「遺伝的影響」に一括りに含めてしまって、卵子と精子、受精卵、胎児への被曝に触れようともしない。

→ 公式見解の権威に依拠して、広島・長崎、チェルノブイリの遺伝的影響を全否定するのみで、独立系科学者らによる緻密な生物調査には触れようともしない。

→ 不幸にも先天奇形・異常児を出産する場合の親の苦しみや悔恨を、本人たちの思い違い、勘違いの責に帰している

「悔恨、そして東京電力や政府に対する怨念や憤怒を、一生抱えながら生きることになるかもしれない」
→ このことばは、被災者の傷に塩を塗る残酷で無思慮な説教だ。

「遺伝的影響を恐れて…生まれていたはずの子どもが生まれていないという事態が、既に生じている」
→これも被災者の責任だとでもいうのか!?東電や政府は免責されるのか!?

「福島の者とは結婚するな」と差別されたり、「私たち結婚できない」と子どもにいわれても、被災者の責任だというのか!?
遺伝的影響を恐れることすら、できないのか!?

「親子ともども一生、打ちのめされたような気持ちで生きなければならぬとしたら、これほどの不幸はあるまい」
→これが被災者に浴びせることばなのか!?差別は被差別者の責任なのか!?

「明確な根拠もなく遺伝的な影響を口にする世の識者たち」
→ 教授は、次世代胎児期の被曝も混同して、明確な根拠もなく遺伝的な影響を全否定する権威主義者ではないのか!?

「広島・長崎やチェルノブイリ事故の貴重な経験が、ここ福島で全く生かされていないと言わざるをえない」
→ABCCやIAEAの所業を貴重な経験として受け継げというのか!?

清水教授、度重なる原爆裁判の政府敗訴やチェルノブイリ被災者に寄り添う医療者の体験を無視して、「過去の犠牲や教訓は無に帰して」しまっているのは、あなただ!


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