もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクション

原発再稼働阻止!原発輸出絶対反対!福島の子ども達を守ろう! chiba20110507@mail.goo.ne.jp

福島市街地の半分は居住不適。報道されぬ不思議

2013-04-30 12:05:42 | フクシマの怒り

ヤフーニュースより転載

http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20130429-00024621

団藤 保晴 | ネットジャーナリスト、元新聞記者

 福島市の市街地の半ばが放射線障害防止法に照らせば居住不適との測定結果が出たのに、全国的に報道されません。住民を避難させたくない自治体とマスメディアが結託している暗闇状態がまだ続くのでしょうか。福島市が3月に市内全域で実施した測定結果をまとめた放射線量マップには全部で783ある測定区画の内、398区画で0.75マイクロシーベルト毎時を超えていると明記されています。これは宿泊はもちろん飲食も禁じられる「放射線管理区域」の設定基準3カ月1.3ミリシーベルトを、2割以上上回ります。

唯一見つけられる記事は福島民友新聞の「毎時1マイクロシーベルト未満95% 福島市放射線量マップ」です。「市内全域の平均測定値は毎時0.56マイクロシーベルトと昨年3月のマップの平均値より0.21マイクロシーベルト下がり、除染計画目標値の毎時1マイクロシーベルト未満の区域が全体の95%を占めた」と、行政サイドの除染計画に沿った目線で書かれています。

しかし、上に掲げたマップと測定データを冷静に見れば測定値が下がったと喜べる状況ではありません。500メートル四方731区画、千メートル四方52区画で、各3地点を選定し5回の測定を平均しています。たまたま得られた数字ではない、重い測定値です。

黄緑色区画以上、毎時1マイクロシーベルト以上なら年間で8ミリシーベルトを超し放射線防護上、もう一般人ではなく放射線業務従事者に近くなるのに220区画と全体の28%もあります。

福島民友が「5%」と報じている意味が理解出来ません。ひょっとすると分母にする面積に測定対象外の山野まで含めているのかもしれません。そうならば「ミスリードの上塗り」です。

福島原発事故発生以来、福島県内の自治体が住民に自主避難をさせまいと動いた点は周知の事実です。逆に「全町避難だから異議が言える異常な線量基準」で指摘したように、避難した双葉町などは年間5ミリシーベルト以上の土地に住民を帰還させる政府方針に抵抗しています。ソ連チェルノブイリ事故でなら希望者には移住の権利が認められた汚染水準だからです。

法律に定めがある放射線管理区域以上の汚染ならば、自主的な避難が認められて当然です。《「自主的避難等対象区域外からの避難者への賠償実現会見」4/17福田弁護士・避難者(内容書き出し)》が和解によって初めて実現した自主避難者の権利認定について伝えています。

この中に次のような発言があります。《実際に私が、最後に家を出る時に測った玄関付近の線量は、0.68マイクロシーベルト/時でした。で、私が一番「これはもうここにはいられない」と思った決定的なものは、2階に子どもの部屋があるんですけれども、その子どもの部屋の2段ベットの上の段がものすごい線量だったんですね。それはもう、しばらく子どもたちをそこに寝かして生活をしてしまってから、ふと気が付いて調べようと思って、普段は通常自分が生活をする状態で調べていたんですけれども、ふと思って2段ベットの上の段に上って天井付近を調べてみたら、本当にものすごい線量でした。あの時多分最初に測った時は0.7~8ぐらい》

このケースが放射線管理区域基準を超える汚染です。福島ではこのような当たり前のお母さんの感覚を口にできない雰囲気があると聞きます。福島市の放射線量マップの現実を前に、マスメディアも初心に立ち返って現状の報道で本当に善しとするのか、考えてみるべきです。福島では「大本営発表報道」がまだ続いていると批判されても仕方がないでしょう。


核不使用に賛同せず 「被爆国」名乗る資格ない

2013-04-26 17:24:36 | ヒロシマ

核不使用に賛同せず 「被爆国」名乗る資格ない

中国新聞社説(4,26)

 耳を疑うとは、このことだろう。核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会に出された「核兵器の人道的影響に関する共同声明」に、日本政府は賛同しなかった。

 70カ国以上が賛同した。なのに日本政府は「いかなる状況下でも核兵器が再び使用されないことが人類生存に寄与する」とのくだりに引っかかった。

 こんな至極当然の論理を拒否するとは、理解に苦しむ。

 ▽「核の傘」の矛盾

 これまで不十分ながらも非核外交を貫いてきたのは、ヒロシマ、ナガサキを繰り返してはならないという使命感からではなかったのか。口先だけで核兵器廃絶を唱えても行動が伴わなければ、全てが台無しになってしまう。

 準備委が開かれているスイスで早速、日本政府に抗議するデモがあった。被爆者は落胆した。国際的な批判と失望も、これからさらに強まるだろう。

 現地で天野万利軍縮大使は、松井一実広島市長らに「段階的に廃絶に向けた手続きを重ねる日本政府の方針とは違った」と釈明したという。一気に廃絶したくないのが本音なのだろう。

 米国の「核の傘」に自国の安全保障を依存しているからだ。しかし、そもそも「核の傘」に頼りながら廃絶を訴えること自体が自己矛盾を来している。

 

 声明を発表した南アフリカ代表団などによると、当初案には核兵器を「非合法」と断じる文言もあったが、被爆国の賛同を期待して削られた。

 ▽核武装するのか

 ところが日本政府はさらに、「いかなる状況下でも」の部分に抵抗し、削除を求めたために折り合わなかったようだ。

 外務省はこう強弁している。これまでだったら、はなから声明を丸ごと拒否していた。それが今回は、ぎりぎりまで文言の調整で粘る努力をした。これまでとは違うし、次の機会には賛同する可能性がある、と。

 自己弁護としか思えない。何より「いかなる状況下でも」に反発することは、状況次第では核の使用を認めることと同義ではないか。

 非核外交は破綻したといっても大げさではなかろう。これでは被爆国の発言に、米国以外は誰も耳を貸さなくなる。

 何かと米国寄りへと傾斜する安倍晋三首相にとって、重要視する「核の傘」に比べれば、被爆者や国際社会の批判など取るに足らないのかもしれない。

 あるいは、日本の核武装という選択肢を温存しておきたい思惑が顔をのぞかせたのだろうか。このところ首相や自民党議員に目立つ強硬発言も重ね合わせれば、勘ぐりたくもなる。

 確かに中国の海軍増強や北朝鮮の核開発などによって東アジアの情勢は緊迫し、日本の安全保障環境が揺らいでいるタイミングではある。

 とはいえ視点を変えれば、米国のあまりに強大な核戦力が中国や北朝鮮を軍拡へと突き動かしてきたのは紛れもない事実である。そして「核の傘」は、これらを抑止できていない。

 いま安倍政権がなすべきは、周辺国と「脅し、脅され」の関係を築くことではなかろう。緊張を解きほぐすには、原点に立ち戻って考えるしかあるまい。

 ほかの誰にも、あの苦しみを体験させてはならない―。あれだけの人間が悲惨を見た被爆地は、人類の未来に警告を発してきた。だからこそ為政者は核兵器の使用をためらってきた。

 それはヒロシマ、ナガサキこそが抑止力といわれ、もはや核は使えない兵器とみなされるゆえんでもある。

 ▽人道への裏切り

 「核兵器を使わない唯一の方法は完全に廃絶すること」。今回の声明に、ごく当たり前のことが書いてある。賛同しないことは被爆者、さらには人道への裏切りだとの認識が政府になかったとすれば、極めて残念だ。

 「核の傘」に頼らず、東アジアの平和をどう構築するか。真の非核外交への転換と模索を始める機会を安倍政権は自ら遠ざけるばかり。本当にこれが被爆国なのか。もはや政府には、そう名乗ってもらいたくはない。


被ばく 生態系に異常。次世代への調査必要。 サルの白血球数減少  東京新聞【こちら特報部】

2013-04-25 14:05:29 | 東京新聞

 

*被ばく生態系に異常 福島周辺で影響相次ぐ 


福島原発事故で放出された放射性物質が、生態系にどのような影響を与えているかを検証する調査が進んでいる。事故から2年余りが経過し、一部の動植物では放射性物質が原因とみられる変化も確認されている。もちろん、それがそのまま人間に当てはまるわけではない。しかし、生態系は人間の生活と不可分。調査から得られるデータを無視するわけにはいかない。(上田千秋) 


「科学に100パーセントはないが、チョウに表れた変化は放射性物質が原因とみて間違いない」 

事故2カ月後の一昨年5月から、チョウの一種「ヤマトシジミ」への影響を調べている琉球大の大瀧丈二准教授(分子生理学)はこう話す。 

大瀧教授の研究室はチョウを用いた研究が専門。調査のきっかけは事故発生から間もなく、大学院生から「ボランティアや炊き出しは他の人でもできる。私たちがやるべきことは生物への影響の調査では」という声が上がったことだった。 

早速、福島県の5カ所(福島、郡山、いわき、本宮の各市と広野町)と茨城県の3カ所(水戸、つくば、高萩の各市)、宮城県白石市、東京都千代田区の計10カ所でヤマトシジミを採取すると同時に、地表から0センチ、30センチ、1メートルの空間放射線量も測定した。これらは事故後に羽化しており、線量が高い所にいたヤマトシジミほど羽が小さいことが分かった。 

子や孫世代についての調査では、さらに興味深いデータが得られた。 

異常のある雌と正常な雄から生まれた子や孫を調べると、①羽化までの日数が長くなる②目がへこんでいる③足が短い④羽がくしゃくしゃになっている⑤羽の模様が不自然─など、異様な個体が多数確認された。他の実験で突然変異誘発剤を餌に混ぜて食べさせたケースに似ていたという。 

ただ、これだけでは放射性物質が原因とは言い切れない。今度は福島県飯舘村(2カ所)と福島市、同県広野町、山口県宇部市の計5カ所でヤマトシジミの幼虫の餌になる野草「カタバミ」を採取。それを沖縄で捕った幼虫に食べさせる内部被ばくの実験や、個体に放射線を直接照射する外部被ばくの実験をした。 

結果はカタバミに含まれていた放射性セシウムの量や、照射した照射線量にほぼ比例する形で、異常な個体の割合が高くなっていた。脱皮や羽化の途中で死んでしまう例も目立った。 

こうした調査や実験の成果をまとめた論文は昨年8月、英科学雑誌ネイチャーの関連誌「サイエンティフィック・リポーツ(電子版)」に掲載され、英BBC放送や仏ルモンド紙などに大きく取り上げられた。 

だが、国内では批判も多かった。インターネット上には、感情的に結果を否定するような文言が書き込まれていた。 

大瀧教授は「論文を読んでいないことが明白な批判が多かった」と振り返る。「何でも最初から完璧にできるわけではない。指摘を受けてまた実験をし、進歩していくのが科学。根拠のある批判や指摘であれば、どんどん寄せてほしい」 

日本獣医生命科学大の羽山伸一教授(野生動物管理学)らのグループはニホンザル(サル)の被ばく実態を調べた。先進国で野生のサルが生息しているのは日本だけで、羽山教授は「人間以外の霊長類が被ばくした例はない。記録にとどめておくのが、科学的に重要だと考えた」と語る。 

調査対象としたのは、福島第一原発から60~80キロメートル離れた福島市西部の山林で捕獲され、個体数調整のため殺処分となったサル。筋肉1キログラム当たりのセシウム量は、2011年4月時点で1万~2万5000ベクレルだった。3カ月後には1000ベクレル程度にまで下がったものの、同年12月から再び上昇に転じる個体が多く見られた。 

「サルは木の実やドングリなどを食べる。冬はそうした餌がなくなるので、セシウムの含有度が高い木の皮を食べたのだろう、明らかに内部被ばくしたと考えられる」 

造血機能にも異常が確認された。筋肉中のセシウムの量が高い個体ほど赤血球と白血球の数が減っていたほか、免疫力が約半分にまで落ちていたケースもあった。事故後に生まれた子ザルでも同様の傾向が見られた。 

青森県で捕獲・殺処分されたサル約60頭と比べると、違いは顕著だった。青森のサルからはセシウムは検出されず、赤・白血球、免疫力とも異常はなかった。「福島のサルの異常はセシウムによるものと考えていい」と羽山教授は説く。 

サルの寿命は約20年。5歳ぐらいから出産する。羽山教授は「少なくとも、そこまでの調査は必要」と話す。「次世代への影響が心配だ。『放射線の影響は何もなかった』となればよいが、まずは調べないと。サルは生物学的に人間に近い。将来的に役に立つことがあるかもしれない」 

■イネや鳥類も異変を免れず 

大瀧准教授や羽山教授の調査結果は先月30日、東京大農学部で開かれた「飯舘村放射能エコロジー研究会」のシンポジウムで発表された。同シンポでは、併せて別の研究者たちから、イネや鳥類に表れた異変についても発表された。 

福島の動植物の調査はこれだけではない。環境省は一昨年11月、国際放射線防護委員会(ICRP)の指標を参考に「哺乳類・鳥類」 「両生類」 「魚類」 「無脊椎動物」 「陸生植物」の5分類、26種類の動植物を調査対象に指定。大学や研究機関などと協力しながら、警戒区域とその周辺で調査している。 

同省自然環境計画課の担当者は「予算の問題はあるが、セシウム137の半減期である30年ぐらいは調査を続けていきたい」と説明する。 

数々の調査が進んでいるとはいえ、生態系全体から考えれば、これまでに分かったことはまだ乏しい。長い時間をかけて放射性物質の影響を見極めていく必要がある。 

大瀧准教授は「『チョウに影響があっても、人間には関係ない』と考える人もいれば、『もしかしたら人間に関係するかも』と思う人もいる。議論をしていくことが何より大切だ」と指摘し、こう提言する。 

「安全であることと、分からないことは全く別のこと。福島原発の事故以降、さまざまな場面で情報が出されなかったり、データの裏付けもないのに『安全だ』と言い切ろうとするケースがあった。だが、それらは科学的な態度とはいえない。私たちの研究が理性的に思考していく材料の一つになればよいと思う」 


[デスクメモ] 

こうした記事に「あおり」と反応する人たちがいる。間違いだ。動植物への影響がどれだけ人に関係するかは分からない。福島、特に汚染地域に暮らし続ける人たちには各自事情があり、自己決定するしかない。ただ、客観的な情報は踏まえてほしい。なにより、惨禍の責任の所在は忘れるべきではない。(牧)


1ミリシーベルト以上浴びた場合に、無料で医療、入院ができる法律がある

2013-04-20 21:56:24 | 動画
2012年2月4日に行われた中部大学の武田邦彦教授との対談の模様です。
参議院議員 谷岡くにこ氏

20:05秒ごろ

 昨日(2月3日)なんですけど、日本版のチェルノブイリ法案を

 作んなきゃいけないということで、この前からずっと画策を

 していましてね。いよいよ民主党の中で正式に復興PTと

 原発PTの合同でワーキングチームができました。

 ~省略~

21:19秒ごろ
 
 昨日たまたま第1回の事務局の会議をやって

 日本の中で被爆ということでできた法律は何があるんだろう

 ととりあえず厚生労働省に来てもらって、被爆者援護法を

 勉強しようということでやったんですよ。

 被爆者援護法は今何万人がやってどうのこうのといわれたので

 なにを基準としてそういう人たちを決めたのかという話になりました。

 なかなか答えない。

 厚生労働省「えっとですね。いろんな方がいらっしゃるので」

 谷岡氏「だから基準を聞いているんだ」

 厚生労働省「基準といっても、基準というものは推測の域を出ますから」

 谷岡氏「じゃあ目安でいい」

 厚生労働省「実は距離で3.5km、2kmという話がありましたけど
 
 3.5kmにしました。」

 谷岡氏「3.5kmという数値が被爆と何らかの関係があって

 3.5kmになったなら、それが推測のもとの何ミリシーベルト

 とかあるんでしょ。と何十分もかけて聞き出したんです。」

 厚生労働省1ミリ

 みんな鉛筆を落としたんです。そこにいた議員たちが

 1ミリ以上の人達は、あの原爆で被爆したということで

 今、被爆者援護法の対象になっている。
さらに1ミリ以上


 は被爆させてはいけないということが、平成6年にできた

 法律の中で規程されている。その前は昭和32年以来ですね

 原爆によって被爆に対する医療費だとか手当だとか

 ずっと積み重ねてきた。これを平成6年に被爆者援護法でまとめた

 その基準というのが3.5kmというのは、1ミリシーベルトの被爆

 であったと昨日私たちが発見したんですよ。

 福島から来た議員なんか「私たち今までなにをやっていたんだ。

 今までやってきたこと全部違うじゃないか。」」


原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律(平成6年法律第117号)は

原子爆弾の被爆者に対する保障などを定めた日本の法律である。

略称は被爆者援護法、原爆被爆者援護法などがある。

被爆者健康手帳

被爆者健康手帳は、原子爆弾の被爆者であることを示す証明書。

保険証とともに医療機関へ提示することで、無料で診察、医療

投薬、入院などができる。  

などがあります。

原発再稼働、原発建設、核燃サイクルとめよう!4・29ちばアクションの学習会をやります

2013-04-12 15:50:44 | ちばアクションの活動

安倍政権は、夏にも再稼働をねらっています。核廃棄物の管理能力ももたない国家が原発を動かすのは犯罪です。

日本でもっとも核施設が集中する青森――。いま青森で原発建設阻止、反核燃の運動が盛りあがっています。

この青森の地で最先頭でたたかう中道さんをおまねきして、学習会をもちます。原発再稼働を阻むため、一緒に考えていきましょう。

講師 中道雅史さん(大間原発反対現地集会実行委員会 NAZEN青森)

日時:4月29日(月)午後1時~場所:千葉市生涯学習センター・和室(JR千葉駅東口から徒歩10分)

 青森は一つのシンボリックな形になってしまってますよね。全国のいやがることのほとんどをされてしまっている。原発もそう。再処理施設もそう。そのうえ、フルモMOXの大間原発をつくるなんて。原発なくても電力余っている状況で、全国で原発は2基しか動いてないのに。それは再処理工場が必要だと思わせるためです。 

昨日、ドイツから帰ってきたんですよね。ドイツの最終処分地に行ってきました。地層処分なんてとんでもないという状況。水がでて水がでてどうしようもない。一度埋めてしまったものはフタをして、なかったことにしようという。世界中、原子力業界って同じなんですよね。 ドイツは脱原発を決めたっていうけどそうじゃない。原発の推進勢力はまだ続いている。どこも一緒です。

 ドイツ、ヨーロッパだから素晴らしいわけじゃない。その土地、土地で、ずっと声を上げ続けているから素晴らしい。なんとかしないと、青森は「核のゴミ捨て場」されちゃいますよ。青森を守りましょう。

 山本太郎さん4・9反核燃の日全国集会での発言(4月6日、青森市)

 大間には今、大間原発が建設中であります。そして実は、母は亡くなるまで30年間、大間原発と闘って参りました。大間原発の敷地内には157人の地権者がおりました。そのうちの156人が買収に応じて、母だけが買収に応じなかったのです。

 もし母が土地買収に応じてそのまま工事が着々と進み建設され稼働が進んでいたら、今頃大間原発は動いていました。今まだ大間原発は動いていません。母は言っていました。会社は「安心してください、事故は起きません、安全ですから」。だけど母は「一回起きたらもう二度と元にもどらねんだど。おめえらわかるか。おらの生活も子どもも畑も海もなんにもなくなっちまうんだ。おめえ補償してくれるか」そうやって会社にむきになって向かっていきました。どんなことをしてもこの土地は守る、大間は守る、海は守る、絶対原発は建てさせない、そういう思いでたった一人でがんばって参りました。

小笠原厚子さん 反原発福島行動’13での発言(3月11日、福島市)

 

 


疎開裁判の判決前の緊急アクションに是非御協力ください

2013-04-08 10:34:15 | ちばアクションの活動

疎開裁判の判決前の緊急アクションに是非御協力ください。

 まもなく、疎開裁判の二審(仙台高裁)の判決(決定)が出ます。
「子どもを危険な被ばくから救え」を求めた疎開裁判の判決は原告の子どもた
ちにとどまらず、ふくしまの子どもたち、日本の子どもたちの命を決めます。そして、日本の未来を決めます。
皆さんから、判決直前アクションとして、この判決に対する皆様の熱い思いを寄せてください。
ご意見は、以下からお願いします。

名前は匿名と書いても大丈夫です。
1行でもいいです。
よろしくお願いします。
また、お友達にもどんどん拡散してください。
以下からひと言でも結構です。お願いします。
http://www.fukushima-sokai.net/action/opinion.php

FAXによる受付
メッセージは、FAXでも受付をしています。
氏名、職業、住所(県)、メッセージ を記入して、以下までメッセージをお寄せ下さい。 
03-5412-0829(光前法律事務所)
0263-39-0700(安藤法律事務所) 

寄せられているメッセージ紹介

水戸喜世子様(大阪府:主婦)

私は3人の子供を育て上げた母親です。
77歳になりました。

人生ですから、一つや二つ 腰を抜かしそうな不運にも出あいました。でも、人は幸せだった記憶があれば生きていけるものです。私のその幸せな記憶とは、幼子らと野原で朝から日が暮れるまで とことん無心に遊んだ光景がその記憶です。

草ムラでボールを追っかけ、パンツ一枚で川を遡り、クワガタ探しに時を忘れて。神様が一度だけ昔に戻してくださるなら、その時代に戻って汚染のない大自然の中で小さな子供たちといまいちど戯れたい。

母親にとっての至福の時とは こんな当たり前の日常なのです。

福島の若いお母さんたちに、その当たり前の喜びを分けてあげたい。
子育ての無邪気な喜びを 当たり前に 味わってほしいのです。
生きる意味そのものでもあります

100年間は母子を福島から遠く離してあげること。今すぐに、です。それができるのは、裁判長、あなたです。母子の心と体を救ってください。既に限界を通り越しています。

100年たてば、森の表土も新たな樹の葉に覆われ、川への流出も止まるでしょう。100年の我慢です。国家に騙され続けてきた私たちの罪を反省する期間としましょう。

2013年03月29日00:20


疎開裁判の判決前の緊急アクションに是非御協力ください

2013-04-08 10:34:15 | ちばアクションの活動

疎開裁判の判決前の緊急アクションに是非御協力ください。

 まもなく、疎開裁判の二審(仙台高裁)の判決(決定)が出ます。
「子どもを危険な被ばくから救え」を求めた疎開裁判の判決は原告の子どもた
ちにとどまらず、ふくしまの子どもたち、日本の子どもたちの命を決めます。そして、日本の未来を決めます。
皆さんから、判決直前アクションとして、この判決に対する皆様の熱い思いを寄せてください。
ご意見は、以下からお願いします。

名前は匿名と書いても大丈夫です。
1行でもいいです。
よろしくお願いします。
また、お友達にもどんどん拡散してください。
以下からひと言でも結構です。お願いします。
http://www.fukushima-sokai.net/action/opinion.php

FAXによる受付
メッセージは、FAXでも受付をしています。
氏名、職業、住所(県)、メッセージ を記入して、以下までメッセージをお寄せ下さい。 
03-5412-0829(光前法律事務所)
0263-39-0700(安藤法律事務所) 

水戸喜世子様(大阪府:主婦)

私は3人の子供を育て上げた母親です。
77歳になりました。

人生ですから、一つや二つ 腰を抜かしそうな不運にも出あいました。でも、人は幸せだった記憶があれば生きていけるものです。私のその幸せな記憶とは、幼子らと野原で朝から日が暮れるまで とことん無心に遊んだ光景がその記憶です。

草ムラでボールを追っかけ、パンツ一枚で川を遡り、クワガタ探しに時を忘れて。神様が一度だけ昔に戻してくださるなら、その時代に戻って汚染のない大自然の中で小さな子供たちといまいちど戯れたい。

母親にとっての至福の時とは こんな当たり前の日常なのです。

福島の若いお母さんたちに、その当たり前の喜びを分けてあげたい。
子育ての無邪気な喜びを 当たり前に 味わってほしいのです。
生きる意味そのものでもあります

100年間は母子を福島から遠く離してあげること。今すぐに、です。それができるのは、裁判長、あなたです。母子の心と体を救ってください。既に限界を通り越しています。

100年たてば、森の表土も新たな樹の葉に覆われ、川への流出も止まるでしょう。100年の我慢です。国家に騙され続けてきた私たちの罪を反省する期間としましょう。

2013年03月29日00:20


映画「わすれない ふくしま」の上映会が船橋で!!!!

2013-04-05 16:56:48 | ニュース

自主上映@ふなばし

【作品名】「わすれない ふくしま」
【監督】 四ノ宮浩
【会場】 千葉県船橋市中央公民館・視聴覚室
【開催日・時間】5月18日(土)午後3時~(受付開始)
【上映開始】午後3時30分~
【参加料金】800円の予定
【主催】Documentary film support ふなばし
【代表】弓場清孝
 
【会場は63人。申し込み先、問い合わせ先】
047-423-0255(弓場)
        kawawadesu0916@yahoo.co.jp


【お知らせ】
今回の上映にあたっては営利を目的としていません。
上映利益金は催事収支を除き、
原発被害で避難され仮設住宅などで生活を
余儀なくされておられる人たちのために使わせていただきます。
皆様の支援を宜しくお願い申し上げま
す。
尚、カンパ振込み口座などに関しては後日公表させていただきます
 
鎌田 實(医師・作家)

生活や、つながりや、心や、働く場を壊され、 美しい福島は今も苦しんでいることを、 忘れないで欲しい。 「わすれない ふくしま」をぜひ見て欲しい。 あなたのあったかな応援、まだまだ必要!

千葉 麗子(実業家・ヨガインストラクター/元女優・声優・アイドル)
子どもたちは、未来の宝物です。 放射能のこと、原発のこと。社会への問いかけ。私も、戦っています。 隠蔽を繰り返しカネと権力とずっぷりの既存メディアでは描けないものです

津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)

震災を扱ったドキュメンタリーはたくさんあるが、その中でも異彩を放つ貴重な記録。 この映画はまだ完結していない。現在進行中の作品であることそのものーーそこに「わすれない」ための重要なポイントがある。フィリピン人の妻たちを通して見える福島の現実を知ることで、われわれは「福島の未来」を考えていかねばならない。

   

 

 

チェルノブイリ事故後の疾患別患者統計の年次推移、そして現在の日本は?

2013-04-05 15:03:27 | 放射能汚染
【やがて訪れるカタストロフの真相】http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=126776

 表1はチェルノブイリ事故後の疾患別患者統計の年次推移である。


表1=北ウクライナ住民の精神身体疾患の患者数推移(1987年~1992年)

このデ-タはA.ニャ-グ教授らにより報告されたもので、チェルノブイリ周辺の人々を同じ方法で何年にもわたって診察した結果である。
この表を見ると被ばくしてもしばらくのあいだは患者数が増えていない。
しかし、事故(1986年)数年後からすべての群で患者数が大幅に上昇している。
がん以外の疾患が顕著に増えていることが読み取れる。

表2は、4つの住民グル-プで、健康な人の数が減少していることが示されている。

表2=被ばくした住民(ウクライナ)の健康悪化状況
 

例えば、1987年の時点では汚染除去作業員の78.2%が健康であるが、1996年にはその割合は15%まで減少している。
しかし最も問題と思われるのはⅣ群-被ばくした親の子どもたちの群-である。
これらの子どもたち自身は直接チェルノブイリの被害を受けていないが、両親がチェルノブイリ事故に遭遇している。
こうした子どもたちの健康状態は年を経るにつれ悪化していることは憂慮すべきことである。

表3は、ゴメリ地域(南ベラル-シの高度に汚染された地域)の子どもたちの健康状態の推移を示している。

表3=小児疾患の患者数/10万人あたり(ゴメリ地域/ベラル-シ) 

1985年のデータが低いが、元来ゴメリ地区は他の地域に比較して、健康状態は良かった地域である。
感染症、呼吸器疾患、消火器疾患、内分泌系疾患、精神疾患が顕著に増加している。
腫瘍や先天性障害も増加している。
重要な視点は、多くの疾患が事故数年後から顕在化していると云うことである。
以前示した放射性ヨウ素汚染地図は、放射性セシウム汚染地図とよく重なっており、福島でもよく似た状況である。

チェルノブイリと福島で違うのは、前者が広域に拡散したのに対し、福島では半径80キロ圏内の特定地域に放射性物質が降下し、その地域の人口密度が極めて高いという点である。
つまり、放射性物質の放出絶対量はチェルノブイリが多いが、汚染地域の人口密度では福島とチェルノブイリは並んでいる。
チェルノブイリでは、185KBq/m2~555KBq/m2の地域に131万人が居住していたが、福島では140万人が居住している。
放射性物質の拡散では、栃木県や群馬県、茨城県、埼玉・千葉・東京の一部にも汚染された地域がある。
とりわけ中通りは新幹線や東北自動車道も走っており、初期の放射性ヨウ素やセシウムによる汚染度が高い。

6月のとりまとめでは、独自調査と汚染地図等から、初期の放射性ヨウ素に関わるリスクと長期の放射性セシウムによるがんリスク評価を中間報告の予定である。
以前も述べたようにウクライナやベラルーシの人口動態はその全てであり、最終的には東日本地域の人口動態となって顕在化すると強調しておく。

以上
 
小児疾患の患者数/10万人あたり(ホメリ地域/ベラル-シ) 199)http://isinokai.blogspot.jp/2012/03/7-12_07.html


疾患グル-プ/臓器
1985
1990
1993
1994
1995
1996
1997
初診者数
9,771.2
73,754.2
108,567.5
120,940.9
127,768.8
120,829.0
124,440.6 
感染性疾患/寄生虫疾患
4,761.1
6,567.7
8,903.3
13,738.0
11,923.5
10,028.4
8,694.2
腫瘍性疾患 *
1.4
32.5
144.6
151.3
144.6
139.2
134.5
内分泌疾患、栄養・代謝・免疫系疾患
3.7
116.1
1,515.5
3,961.0
3,549.3
2,425.5
1,111.4
血液骨髄疾患
54.3
502.4
753.0
877.6
859.1
1,066.9
1,146.9
精神疾患
95.5
664.3
930.0
1,204.2
908.6
978.6
867.6
神経感覚器疾患
644.8
2,359.6
5,951.8
6,666.6
7,649.3
7,501.1
7,040.0
循環器疾患
32.3
158.0
375.1
379.8
358.2
422.7
425.1
呼吸器疾患
760.1
49,895.6
71,546.0
72,626.3
81,282.5
75,024.7
82,688.9
消化器疾患
26.0
3,107.6
5,503.8
5,840.9
5,879.2
5,935.9
5,547.9
泌尿生殖器疾患
24.5
555.2
994.8
1,016.0
961.2
1,163.7
1,198.8
皮膚疾患
159.0
4,529.1
5,488.3
6,748.2
7,012.6
6,455.0
7,100.4
筋骨格系疾患/ 結合組織疾患
13.4
266.0
727.7
937.7
847.4
989.9
1,035.9
先天性奇形 **
50.8
121.9
265.3
307.9
210.1
256.2
339.6
事故と中毒
2,590.2
3,209.7
4,122.7
4,409.8
4,326.1
4,199.1
4,343.0


* 1985 年だけは悪性腫瘍のみ, ** 流産の場合の未報告例では奇形児を多めに見積った

この統計を図で見る
 

現在の日本は?

「特定疾患(難病)医療受給者証交付件数」が激増~カタストロフの序章】


 

福島の猿の異常はチェルノブイリの子供と同レベル―衝撃のレポート

2013-04-04 18:42:40 | 放射能汚染

「本日の講演内容がにわかに人間の健康への研究に役に立つかはわからない。ただし、現在の福島市内のサルの被曝状況は、チェルノブイリの子どもたちとほぼ同じ水準。チェルノブイリの子どもたちに見られる現象がニホンザルにも起こったことが明らかにできればと考えている」

東洋経済オンライン:記事一覧2013年4月3日(水)

(転載開始)

◆福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ チョウやニホンザルなどに異常、研究者が被曝影響と指摘
 2013年04月03日06時00分 東洋経済オンライン



福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ


福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ福島市や全村民が避難を余儀なくされている福島県飯舘村など、福島第一原原子力発電所からの放射性物質で汚染された地域で、動物や植物に異常が多く見られることが研究者による調査で明らかになった。

3月30日に東京大学内で開催された「原発災害と生物・人・地域社会」(主催:飯舘村放射能エコロジー研究会)で、東大や琉球大学などの研究者が、ほ乳類や鳥類、昆虫、植物から見つかった異常について報告した。

原発事故による生物への影響についての研究報告は国内でもきわめて少ないうえ、4人もの研究者が一般市民向けに報告したケースはおそらく初めてだ。


■稲の遺伝子に異変

まず生物への影響に関してシンポジウムで最初に報告したのが、筑波大大学院生命環境科学研究科のランディープ・ラクワール教授。「飯舘村での低レベルガンマ線照射に伴う稲の遺伝子発現の観察」というテーマで研究成果を発表した。

ラクワール教授は、つくば市内の研究所で育てた稲の苗を、福島第一原発から約40キロメートルに位置する飯舘村内の試験農場に持ち込んだうえで、放射線の外部被曝にさらされる屋外に置いた。そして生長が進んでいる根本から3番目の葉をサンプルとして採取し、ドライアイスを用いて冷凍保管したうえで、つくばに持ち帰った。

その後、「半定量的RT-PCR法」と呼ばれる解析方法を用いて、特定の遺伝子の働きを観察したところ、低線量のガンマ線被曝がさまざまな遺伝子の発現に影響していることがわかったという。ラクワール教授らが執筆した研究結果の要旨では、「飯舘村の試験農場に到着してから初期(6時間後)に採取したサンプルではDNA損傷修復関連の遺伝子に、後期(72時間後)ではストレス・防護反応関連の遺伝子に変化が認められた」と書かれている。

「稲に対する低線量被曝の影響調査は世界でも例がない。今後、種子の段階から影響を見ていくとともに、人間にも共通するメカニズムがあるかどうかを見極めていきたい」とラクワール教授は話す。

動物に現れた異常については、3人の研究者が、チョウ、鳥、サルの順に研究成果を発表した。

チョウについて研究内容を発表したのが、琉球大学理学部の大瀧丈二准教授。「福島原発事故のヤマトシジミへの生物学的影響」と題した講演を行った。

大瀧准教授らの調査は、日本国内にごく普通に見られる小型のチョウであるヤマトシジミを福島第一原発の周辺地域を含む東日本各地および放射能の影響がほとんどない沖縄県で採集し、外部被曝や内部被曝の実験を通じて生存率や形態異常の有無を調べたものだ。大瀧准教授らの研究結果は昨年8月に海外のオンライン専門誌「サイエンティフィックリポート」に発表され、フランスの大手新聞「ル・モンド」で大きく報じられるなど、世界的にも大きな反響があった。

※原著論文は下記に掲載
http://www.natureasia.com/ja-jp/srep/abstracts/39035

※日本語の全訳は下記に掲載(研究室のホームページより)
http://w3.u-ryukyu.ac.jp/bcphunit/kaisetsu.html


■飼育実験で被曝の影響を検証

大瀧准教授は研究の特徴として、

1.事故の初期段階からの調査であること、
2.事故の影響のない地域との比較研究であること、
3.飼育実験により、子世代や孫世代への影響を評価していること、
4.外部被曝実験および内部被ばく実験を実施したこと

――などを挙げた。

事故から2カ月後の2011年5月および半年後の9月に福島県などからヤマトシジミを沖縄に持ち帰ったうえで、子ども世代や孫世代まで飼育を継続。一方で沖縄で採集したヤマトシジミにセシウム137を外部照射したり、セシウム137で汚染された野草(カタバミ)を、沖縄で採集したヤマトシジミの幼虫に食べさせた。ヤマトシジミの採集地点は東京都や茨城県(水戸市、つくば市、高萩市)、福島県(福島市、郡山市、いわき市、本宮町、広野町)、宮城県(白石市)の計10カ所で、研究に用いたヤマトシジミの数は5741匹に上った。

大瀧准教授の研究では、驚くべき結果が判明した。

2011年5月の採集で、ほかの地域と比べて福島県内のヤマトシジミでは、羽のサイズが小さい個体が明らかに多いことがわかったのだ。「地面の放射線量と羽のサイズを比較したところ逆相関が見られ、線量が上がっていくにつれて羽のサイズが小さくなる傾向が見られた」と大瀧准教授はデータを用いて説明した。

また、捕獲した個体の子どもについて、「福島第一原発に近い地域ほど羽化までの日数が長くなる傾向が見られ、成長遅延が起きていたことがわかった」(大瀧准教授)。「親に異常があった場合、子どもでも異常率が高くなる結果も出た」とも大瀧准教授は語った。ただし、「これだけの実験では、遺伝性(異常がDNA損傷に基づくもの)であると断言するには十分な証拠とは言えない」とも説明した。


■被曝した個体で生存率が低下

外部から放射線を照射した実験(外部被曝の検証)では、放射線を多く照射した個体ほど羽根が小さくなる傾向が見られ、生存率が低くなっていた。また、汚染されたカタバミを幼虫に食べされた内部被曝に関する実験でも、比較対照群である山口県宇部市の個体と比べて福島県内の個体で異常が多く見られ、生存率も大幅に低くなっていた。

内部被曝の研究では驚くべき結果も出た。

「沖縄のエサを食べた個体と比べ、福島県内の個体は死に方でも明らかな異常が多く見られた」と、大瀧准教授は写真を用いて説明した。さなぎの殻から抜けきれずに死んだり、成虫になっても羽が伸びきれない事例などショッキングな写真を紹介。「(生体の)微妙なバランスが狂ってしまうと死亡率が上がるのではないか」(大瀧准教授)と指摘した。

続いて東京大学大学院農学生命科学研究科の石田健准教授は、「高線量地帯周辺における野生動物の生態・被ばくモニタリング」と題して講演した。


■通常のウグイスなら、見たこともない「おでき」が…

石田准教授らは、福島県阿武隈高地の中でも特に放射線量が高く、現在、「帰還困難区域」に指定されている浪江町赤宇木地区(福島第一原発から約25キロメートル)で2011年8月に野生のウグイス4羽を捕獲したところ、「うち1羽から今までに私自身、ウグイスでは見たこともないおできが見つかった」(石田准教授)。これまで350羽あまりを捕獲した経験のある石田准教授が驚くほどの病状で、このウグイスには血液原虫も寄生していた。また、捕獲したウグイスの羽毛を持ち帰って放射線量を測定したところ、セシウム134と137を合わせて最高で約53万ベクレル/キログラムもの汚染が判明した。

石田准教授はその後も自宅のある埼玉県横瀬町と福島を15回にわたって行き来し、鳥類の定点観測や自動録音による野生動物のモニタリングを続けている(なお、研究成果の一部は、中西友子・東大大学院教授らの編纂した英文書籍で、シュプリンガー社から3月に出版された。電子ファイルは誰でも無料で自由に読める。(こちらからご覧いただけます)


■ニホンザルの白血球数が減少

そして4人目の講演者として登壇したのが、羽山伸一・日本獣医生命科学大学教授。「福島県の野生二ホンザルにおける放射性セシウムの被ばく状況と健康影響」と題した講演をした。

28年にわたってサルの研究を続けている羽山教授は、ニホンザルが北海道と沖縄県を除く全国に生息している点に着目。「世界で初めて原発の被害を受けた野生の霊長類」(羽山教授)として、ニホンザルは被曝による健康影響の研究対象としてふさわしいと判断した。

羽山教授は、約3000頭近くが生息する福島市内(福島第一原発から約60キロメートル)で農作物被害対策のために個体数調整で捕獲されたサルを用いて、筋肉に蓄積されているセシウムの量を継続的に調査。性別や年齢、食性との関係などについて検証した。


■福島と青森のサルを比較すると…

11年4月から13年2月にかけて福島市内で捕獲された396頭のサルと、青森県で12年に捕獲された29頭を比較。土壌中のセシウムの量と筋肉中のセシウム濃度の関係を検証した。その結果、「土壌汚染レベルが高いところほど、体内のセシウム蓄積レベルも高い傾向があることがわかった」(羽山教授)。また、木の皮や芽を食べることが多く、土壌の舞い上がりが多い冬期に、体内の濃度が上昇していることも判明したという。なお、青森県のサルからはセシウムは検出されなかった。

「注目すべきデータ」として羽山教授が紹介したのが、血液中の白血球の数だ。避難指示区域にならなかった福島市内のサルについては、外部被ばくは年間数ミリシーベルト程度の積算線量にとどまるうえ、内部被曝量も10ミリグレイ程度にとどまるとみられると羽山教授は見ている。にもかかわらず、ニホンザルの正常範囲より白血球数、赤血球数とも減少しており、白血球は大幅に減少していた。

「特に気になったのが2011年3月の原発事故以降に生まれた子どものサル(0~1歳)。汚染レベルと相関するように白血球の数が減っている。造血機能への影響が出ているのではないかと思われる」(羽山教授)という。

シンポジウム終盤の討論で羽山教授はこうも語った。

「本日の講演内容がにわかに人間の健康への研究に役に立つかはわからない。ただし、現在の福島市内のサルの被曝状況は、チェルノブイリの子どもたちとほぼ同じ水準。チェルノブイリの子どもたちに見られる現象がニホンザルにも起こったことが明らかにできればと考えている」


(転載終了)

 


首都圏 民家除染、補助に格差(東京新聞:核心)

2013-04-03 10:50:22 | 放射能汚染

東京電力福島第一原発事故から2年が過ぎ、首都圏でも民家の庭の表土除去など、除染が本格化している。ところが、首都圏の場合、表土除去に国の補助が出ない。代わりに資金を援助する市町村も、財政事情などによって対応はバラバラ。補助を受けられない地域の住民は、無用な被ばくを避けるのに自腹を切るしかなく、「不公平」との不満が出ている。(横山大輔、石井紀代美) 


■断念 

「何も悪いことをしていないのに、なぜ自分で負担しなければならないのか」 

旧奥州街道の宿場町で、福島県境に接した栃木県那須町芦野地区。空間放射線量は、国の基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)を大きく上回る0.8マイクロシーベルト以上の地点も。しかし、無職の女性(79)は、自己負担が発生する表土除去などはしないと決めた。 

町は、表土除去も含めて除染費用の8割を補助する制度を導入。2013年度からは一部世帯を全額補助とするが、20万円の上限がつく。農村地帯で住宅の規模が大きい那須町では、平均約40万円にもなる一戸当たりの除染費用のうち、半分しか出ない計算だ。住民が業者を探すなど使い勝手の悪さもあり、これまでの申し込みは19件だけ。 

町は、もっと手厚い補助も検討したが、財政的事情で断念したという。町の担当者は「無理にカネを捻出すれば、生活道路の整備など他の行政サービスにしわ寄せがいく。国や東電からお金が戻ってくる確証もない」と説明する。 

■対応 

一方で、自治体が全額負担して私有地を除染する制度を整えている千葉県松戸市のケースもある。松戸市では計測の結果、 
除染の必要があると判断した約4700戸を対象に、市が委託した業者が除染を実施。表土除去も含め、線量が基準値未満に下がるまで行う。 

実際には、部分的に線量が高い雨どいの下にたまった泥の除去など、国の補助が出る除染が大半だが、補助対象にならない表土除去まで行っても、住民負担ゼロというのは市民には心強い。強い住民要望と、「汚染されたイメージ」からの脱却を目指して決断したという。 

ただ、同じ千葉県内でも隣の柏市は、私有地は所有者による除染が原則。 

茨城県取手市、守谷市も、国費補助の範囲を超える除染はカバーしない。群馬県桐生市は、必要な場合は市費で表土除去も含めた除染をしている。自治体によって対応はバラバラだ。 

■不条理 

こうした格差は、首都圏では表土除去などが国の補助対象になっていないことが原因。国がカネを出さない以上、各市町村は線量や住民要望、財政力を勘案しながら、自前の補助がどこまでできるか個別に判断せざるを得ない。 

那須町のNPO「那須希望の砦」理事長の藤村靖之さん(68)は「自治体の力量によって、住民の被ばく量に差が出てくる。本来責任を負うべき国は、この不条理を是正すべきだ」と憤る。 

栃木県や那須町、柏氏は、福島県以外でも表土除去などを国の補助対象とするよう要望している。しかし、国は今のところ応じていない。環境省の担当者は、国の補助対象外とした理由を「やる必要がないから」と説明するだけ。住民の不公平感に対し感度は鈍い。 


[「福島」と「それ以外」で分かれる] 
国は放射性物質汚染対処特措法に基づき、空間放射線量が毎時0.23マイクロシーベルトを超える地域を含む市町村を「汚染状況重点調査地域」に指定し、除染に取り組む市町村を補助している。補助対象になるのは、「比較的線量の高い地域」(福島県内)と「比較的線量の低い地域」(それ以外)に分かれているが、同じ線量でも福島県外では補助対象が異なる。 

民家(集合住宅と一戸建て住宅)の場合、庭の表土除去、上下層の入れ替えや屋根の高圧洗浄などは「高い地域」だけが補助の対象。「低い地域」では、雨どいの清掃、壁の拭き取り、枝葉のせん定などしか国の補助は出ない。 


2013年3月25日 東京新聞 朝刊[核心]より2013年3月25日 東京新聞 朝刊[核心]より 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2013032502000142.html


疎開裁判の判決前の緊急アクションに是非御協力ください

2013-04-02 14:55:48 | ちばアクションの活動

ふくしま集団疎開裁判判決直前アクション~ご意見募集~

私たちの声がふくしまの子どもたちの命を救います。

 まもなく、疎開裁判の二審(仙台高裁)の判決(決定)が出ます。
「子どもを危険な被ばくから救え」を求めた疎開裁判の判決は原告の子どもた
ちにとどまらず、ふくしまの子どもたち、日本の子どもたちの命を決めます。そして、日本の未来を決めます。
皆さんから、判決直前アクションとして、この判決に対する皆様の熱い思いを寄せてください。
ご意見は、以下からお願いします。

ご意見入力フォーム↓

http://www.fukushima-sokai.net/action/opinion.php


リンク

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