もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクション

原発再稼働阻止!原発輸出絶対反対!福島の子ども達を守ろう! chiba20110507@mail.goo.ne.jp

福島の新聞には載らない話

2018-11-12 19:38:45 | 診療所

私の仕事場のチリやホコリの放射線量の測定を依頼している科学者に、福島の甲状腺がんのデータをどう考えますか?とたずねてみました。彼は、「空から降ってきたヨウ素の数字は想像以上に高い。東京でチェルノブイリの10 倍以上、もちろん福島はもっと高い。相関はあると思うが、因果関係になるとわからない。簡単に言うことはできないが、30 年後くらいにはわかるのではないか」と答えてくれました。

下は、今年2 月7 日の徳島新聞に掲載されたコラム
です。福島民報や福島民友では絶対に載らない記事です。

ここから通信  2018年 冬春20号

 


甲状腺検査の学校健診の継続を! ふくしま共同診療所院長 布施幸彦 

2018-08-27 19:12:32 | 診療所

 福島では現在、甲状腺検査の縮⼩、学校健診を続けるかどうかの攻防が焦点になっています。
県は表向き「縮⼩は考えていない」とする⼀⽅、「県⺠健康調査検討委員会(以下、検討委員会)で結論が出れば尊重する」とも⾔っています。
 検討委員会の⽅は、昨年秋の⼤幅改組で⾼野徹委員(⼤阪⼤講師)ら、安倍政権に近い学者が⼊り、星座⻑も地元紙で「過剰診断など検診のデメリットがある」と断⾔しています。
 前々回の甲状腺検査評価部会(以下、評価部会)以来、学校検診は「強制になるので⼈権問題だ」という議論がされました。県⽴医⼤などの「現場」は、検診を抑制するためにやっきになっており、18 歳以上の受診率は16%にまで落ちています。
「残りは⾼校⽣以下の学校検診だ、そこを⽚づけさえすれば検診の統計的意味を無効化できる」ーーーつまり安倍政権お得意の「証拠隠滅」ができるというわけです。

 7⽉8⽇の評価部会では、⾼野部会員らがインフォームドコンセント(同意書)の「健康上の利益があるように誤解させる⽂⾯」を削除し「有害性を明らかにする」修正案を出しましたが、他の委員からは3つの⺠間病院の「⼩児甲状腺がんは進⾏が早く、浸潤、再発の危険も⼤きい」というデータが紹介され、議論そのものは先送りになりました。検査打ち切りを許さないたたかいは、これからが本番とも⾔えます。


 6⽉18 ⽇の検討委員会では、⼩児甲状腺がんが新たに2⼈増えたことと、県の⽀援事業対象者のうち、検討委員会の集計に含まれていない⼦どもが5⼈いることも紹介されました。
 7⽉8⽇の評価部会では、経過観察として集計から隠されている⼦どものうち、県⽴医⼤で⼿術されただけで12 ⼈が甲状腺がん(疑いを含む)と公表され、先の5⼈との重複関係についてはマスコミの記者会⾒でも答えませんでした。
 公式発表では、⼩児甲状腺がんは199 ⼈となっていますが、実際には少なくとも215 ⼈、間違いなくもっと多くいることになります。「放射能の影響とは考えにくい」と⾔い続けるために1⼈でも少なく⾒せようという努⼒が透けて⾒えます。

 甲状腺がんは「予後がいい」というのは検査縮⼩派がいつも⾔っていることですが、それは死亡率が低いというだけで、患者さんの苦しみ
には関⼼をもたない⾔葉です。しかも、⼤⼈についてだけ⾔えることです。⼦どものデータはチェルノブイリにしかありません。チェルノブ
イリでは⼿術しないケースでは死亡率も上がっていることから、32 年経過した今でも甲状腺検査を続け、がんを⾒つければすぐ⼿術をしてい
ます。
 原発(核)政策を優先させ、そのためには福島県⺠は、とりわけ⼦どもたちはどうなっても構わないとする安倍政権、その追従者たちを許
すことはできません。何よりも⼦どもたちの命と健康を守るために「ふくしま共同診療所」は先頭に⽴ってたたかっていきます。基⾦や署名
など、みなさまの⼀層のご協⼒をお願いします。

2018年8月  サンライズ17号

福島診療所建設委員会

建設基金運動にご協力をお願いします
★郵便振込口座
02200-8-126405

福島診療所建設基金

 ★銀行口座

福島銀行 本店(110)普通 1252841
福島診療所建設基金

代表 渡辺 馨


 


「福島原発事故7年」黒い雪の恐怖、われわれの住民保護対策は 韓国探査ジャーナリズムセンター

2018-05-21 10:58:13 | 診療所

  ニュース打破〕韓国探査ジャーナリズムセンター  2018年4月2日

「福島原発事故7年」2部:

黒い雪の恐怖、われわれの住民保護対策は  

(動画のURL https://youtu.be/6q1bna9sAPI

ニュース打破〈目撃者達〉は、福島事故7年企画として先週の大韓民国原発の安全対策状況の点検報道(1部 大韓民国原発当局は約束を守ったか)に続き、2部では今も継続している福島被害の現場と国内原発事故時の住民保護対策を取材した。

黒い雪、飯館村の被害は続く



〈目撃者達〉の取材班が訪ねたところは福島県飯館村。2011年事故が起きた福島第1原発から北西へ40kmほど離れている。7年前の事故当時、飯館村は風の影響で1時間当たり19マイクロシーベルト以上の放射線量が測定された。日本の自然放射線量平均値の600倍をこえる数値だ。高濃度汚染地域に分類された。


7年が過ぎた今はどうだろうか?

〈目撃者達〉制作団は村周辺を回り放射線量を測定器で測定した。その結果、比較的除染がよくされているという村の内側では1時間当たり0.25~0.3マイクロシーベルト、村の周辺の山道付近は1マイクロシーベルト以上が確認された。農家と隣接した野山の入り口では、4.7マイクロシーベルト以上まで測定された。日本の自然放射能平均値の7倍から160倍に達する数値だ。 日本政府は昨年の3月、飯館村を避難区域対象から解除した。しかし、飯館村住民のうちで帰還した人は10%にすぎない。飯館村住民は依然として原発事故の悪夢から抜け出ることができないでいる。




▲飯館村住民の安斎氏の家の裏庭の放射能数値は4.7マイクロシーベルト(2018年3月測定

自然放射能の600倍、飯館村避難指示が遅くなった理由は? 飯館村に避難指示が出されたのは、事故発生から41日目の2011年4月22日だった。そして実際に避難先が準備され移住が始まったのは、その年の8月1日だった。被曝の危険の中に住民が放置されたわけだが、避難指示がこのように遅れた理由は何なのか? 当時、日本政府は住民避難の地域範囲を第1原発から半径2Km→半径3Km→半径10Km→半径20Kmへ機械的に拡大しただけである。放射能汚染物質が風の方向によって福島原発の北西側へ集中拡散しているという事実を看過したのである。



   島原発事故当時風の影響で飯館村にまで高濃度放射能が広がった

このために、高濃度放射能物質は風に乗って飯館村に降り続けていた。
 村の住民の安斎徹さんは事故当時を生々しく覚えていた。事故後、村には黒い雪が降ったと語った。原発から放出された放射能物質が風に乗ってきて雪に混じって降ったというのである。2011年3月27日、日本グリンピースなど民間団体が飯館村の汚染状況を提起すると、日本政府は4月22日にやっと飯館村を含み原発半径20Km外郭の高汚染地域に対して避難指示を出すようになる。当時、日本の原子力安全委員会は気象観測を利用して放射能拡散傾向を分析するSPEEDIプログラムを運営していた。しかし、SPEEDIプログラムの分析情報は当時の菅直人日本総理にただの1度も報告されなかった。
 日本の独立メディア「ワセダクロニクル」代表の木村英昭氏は、〈目撃者達〉とのインタビューで日本政府と福島県当局が住民に放射能拡散情報を正しく知らせず被曝の被害を大きくしたと語った。また日本政府と原発運営者の東京電力間の意志疎通の不在と情報判断の未熟さも指摘した。木村代表は福島原発事故当時、事故対応コントロールタワーの問題点を集中取材し、『官邸の100時間』を出版した

  福島の原発事故以後、がん患者が次第に増加▲



福島県住民の募金で福島共同診療所が運営されている。
布施幸彦共同診療所所長が患者を診察している

2018年3月福島県所属の「県民健康調査検討委員会」は2011年原発事故後現在まで確認された小児甲状腺がん患者は197人であり、そのうち160人が手術後確定判定を受けたと発表した。福島県内18歳未満で1,500~2,000人当たり1人の患者が発生したのである。これは全世界平均発生率より100倍以上高い数値だ。 福島成人甲状腺がん確定者も男性は2010年43人から2013年には69人に、女性は2010年100人から2013年190人に増えた。布施幸彦福島共同診療所所長は、がん潜伏期間を考慮する時、2013年がん患者が大幅に増えたことは2011年原発3事故が主因だと説明した。成人の場合、甲状腺がんの潜伏期は約2年と言われている


   福島の教訓、わが国の住民保護対策は?



キムジンソン氏は、キョンジュ(慶州)市ヤンナム面ナア里住民である。彼の家は月城原発から800m離れている。キム氏は、取材陣に2016年キョンジュ地震当時の避難経験を説明してくれた。当時、キム氏は避難所へ避難しろという放送を聞き、すぐに避難所を探した。彼が探した避難所は近所の小学校だった。しかし、小学校の門は鍵がかけられていたと言った。管轄自治体が住民を対象に教育している資料によれば、原発事故発生時には指定避難所へ移動した後、公務員の支持に従えと規定している。

月城原発

   原発重大事故が発生した時、ポンギルトンネルとムリョントンネルが塞がるならばヤンナム面住民の避難路はウェドン路だけとなる 原発重大事故が起きる場合、避難路の確保は重要だ。月城原発があるキョンジュ市ヤンナム面の場合、非常時に避難路として使用することができる道路は原発を挟んで南北へ伸びている国道31号と北西側へ向かうウェドン路がある。国道31号からキョンジュ市内方向へ行こうとすれば、ポンギルトンネルを通過しなければならず、ウルサンへ行こうとすれば、ムリョントンネルを通過しなければならない。
 だが、2016年10月4日と5日、ムリョントンネルとポンギルトンネル入り口があいついで封鎖された。台風「 チャマ」による山崩れが起き、トンネルが遮断されたのである。

〈目撃者達〉取材陣が会ったヤンナム面事務所職員もこのような状況で発生する車両渋滞と避難遅延を憂慮した。キョンジュ市原子力防災担当公務員は、非常時ウェドン路側へ避難を誘導することができると述べながらも、実際避難に要する時間は計算してみたことがないと答えた。

2017年プサン広域市は、住民502,200人を原発20Km外へ避難させるのに5時間30分かかるというシミュレーション結果を出した。米国原子力規制委員会の指針をもとに推算したのである。疎開当事者である502,200人は古里原発の半径4月城原発ポンギルトンネルムリョントンネルウェドン路ヤンナム面ナア里ウェドン邑慶州市蔚山市10Km以内の住民全体と10~16Km居住人口の20%を合わせた数値だ。プサン市は自家用の車両をとおした自立避難のほかにバスと列車を利用した二重輸送戦略を打ち立てたと明らかにした。
 しかし、地震などの自然災害と原発事故が同時発生して道路破損や鉄道線路の離脱などが起きる最悪の状況でも、このような避難シミュレーションが正しく適用されるかどうかは未知数だ。プサン市原子力防災担当者は、完璧な避難はむずかしいが、船舶などを利用した追加避難戦略を準備していると説明した。
 自然災害と原発重大事故が同時に発生する場合、住民避難と救助は自治体だけでやる遂げることはむずかしい。原子力安全委員会も、こうした点を認めて軍と警察を含む汎政府的な対応マニュアルを補強すべきだと明らかにした。




帰還と被曝の強制反対の大運動を!(佐藤幸子さんアピール)

2016-11-15 08:26:05 | 診療所

「帰還と被曝の強制反対の大運動を」

佐藤幸子さん(ふくしま共同診療所建設委員会代表)

 

 震災から5年8か月が過ぎた福島の秋は、除染作業をしているそのそばで、稲刈り作業が行われています。その風景は、滑こっけい稽としか言いようがありません。除染して出た木の葉は廃棄処分。稲わらはまた田んぼの肥料として循環させるのですから。山の恵みであるキノコは、来年3 月に避難指示が解除されようとしている飯舘村で、半減期が2 年のセシウム134をいまだに多量に含む、キロ当たり2万5000ベクレルもの線量が検出されるという現実をマスコミは一切報道しません。

 つい先日、内堀福島県知事は、ワシントン、ニューヨークを訪れ福島の特産品をPRしてきました。各会場では好評だったと帰国後の記者会見で得意げに話していました。しかし、「現地の記者は記者会見に取材にも来なかった」と嘆いていましたが当然のことです。安倍首相が「福島はアンダーコントロールされている。健康被害はない」などと大嘘をついているのですから、そのことを、海外のメディアは先刻承知なのです。
 すでに小児甲状腺がんは、175名にもなっているというのに、「放射線の影響とは考えにくい」と子どもたちを犠牲にしてまで何を守るために、嘘と隠ぺいを繰り返すのでしょうか?

 5年目からチェルノブイリでは小児甲状腺がんが増えたというのに、福島では、検査自体を縮小するようにとの要望書が、しかも、小児科医会から出されたことに驚き衝撃を受けました。住宅支援打ち切りの裏には、「避難者」自体を抹殺しようとしている意図が見えてきます。 

 10月20日、ふくしま共同診療所が中心となって、この住宅支援打ち切り、甲状腺検査縮小に対する、抗議の集会、デモを呼びかけて行いました。その中で、子どもだけでなく、大人の甲状腺がんが増えているとの報告もありました。デモ終了後、県庁への要望書提出を行い、ふくしま共同診療所はあくまでも、命を守るためには「避難、保養、医療」の原則に徹することを再確認しました。そして、被曝と帰還の強制反対、住宅支援打ち切り反対、甲状腺検査縮小反対の署名運動を開始することを決定しました。この署名運動を通して子どもたち、そして子どもたちを守る大人の健康も守っていく取り組みを全国に、世界に向けて発信していきます。ご協力よろしくお願いします。(11・6 全国労働者総決起集会での連帯あいさつ)

 

 


県が出し渋っている? 福島の子どもたちの検査画像

2013-11-27 11:45:44 | 診療所

県が出し渋っている? 福島の子どもたちの検査画像

 

 子どもたちが甲状腺がん発症のリスクを負うこととなった、東京電力福島第一原発の事故。県の検査に対する親たちの不信感は大きく、一方で追加検査を行う病院は少ないなど、問題は多い。

 そんななか、追加検査を行う数少ない医師らが、一様に必要だと感じているのは、検査画像の本人開示だ。現状では県個人情報保護条例に基づき、ややこしい手続きを踏まないと見られない。

 本人が未成年の場合には、法定代理人(親)が自身の戸籍抄本を取る。それから自己情報開示請求書に記入し、県政情報センターへ郵送する。請求が認められれば2週間ほどで画像が送られてくる。慣れないと時間がかかる。例えば戸籍抄本の請求書にある「筆頭者」の記入欄に、だれを書けばいいのか迷う。福島県の場合、避難生活で家族と離れ離れというケースもあるので、余計に難しい。開示請求書にしても、狭い記入欄に請求内容などを、具体的に書き込まなくてはならない。

 郡山在住で2歳の女児を持つ舘(たち)明子さん(42)がこの制度を知ったのは今年の春先、知り合いが開いた勉強会だった。

「娘は原発事故直後の4カ月間で、少なくとも1.1ミリシーベルトを被曝し、いまも年間1ミリシーベルトを超える場所に住んでいます。健康被害は起きないという県立医大の説明は、信じられないし、開示請求しないとわが子の画像が見られないのもおかしい。状況を変えるためには、一人でも多くの人が声をあげていかないと」

 県への開示請求は、この1年半で200件を超えた。今でこそ、開示を拒否されるケースはなくなったが、はじめは違った。新関まゆみさん(53)は昨年6月、当時高校生だった娘の甲状腺画像の開示を求めた。ところが、

「最初はほったらかしでした。催促すると、ようやく動き始めましたが、当初、CDで画像データを出すと言っていたのに、結局は紙の写真になった。情報を出し渋り、実態を小さく見せようとしているのではないか」

 北海道がんセンターの西尾氏は、県の姿勢に首をかしげる。

「原発事故で放出された放射性ヨウ素を吸引したことで、子どもたちは将来的ながん発症リスクを負った。永続的に比較データを取るためにも画像は必要。そのためには本人に渡して自己管理してもらうのが一番良い。そもそも画像は本人のもの。病院は預かっているに過ぎない。それなのに出し渋るのは、証拠を残して後々責任を取りたくないからではないかと勘ぐってしまう」

ジャーナリスト 桐島瞬

AERA  2013年11月18日号より抜粋

 

ふくしま共同診療所では、甲状腺検査を保険診療としておこない、ずっとカルテに残し、診療するという福島の人々の立場に立った診療を目指しています。


ドキュメンタリー作品『A2』の再編集版『A2-B-C』の上映が決定

2013-08-24 18:09:53 | 診療所

第35回ぴあフィルムフェスティバルにてイアン•トーマス•アッシュ監督のドキュメンタリー作品『A2』の再編集版『A2-B-C』の上映が決定
福島の子供たちの深刻な健康被害についての重要な証拠である『A2-B-C』

イアン監督来場、Q&Aあり。

  9/14(土) 17:00~ PIA映画祭 渋谷シネクィントにて 

  詳細はこちらです。ーーー>http://pff.jp/35th/lineup/howto01.html

http://www.youtube.com/watch?v=ZD9yGONdEUY&list=PLpmdZYCRIZftUEoSU_dhFPyGWed2lYm2m&index=1

From Frankfurt to Fukushima フランクフルトより福島へ
https://www.youtube.com/watch?v=BBT1bM01qtE&list=PLpmdZYCRIZfuqLdAEsI0Re4-4iC3ORNfc&index=1

不思議なタイトルは、子供たちの甲状腺の検査結果をあらわす記号

『A2-B-C』

  • [2013年/71分/カラー]

監督&撮影:イアン・トーマス・アッシュ/プロデューサー:コリン・オニール

除染された我が家。除染された学校。その“今は安全”という場所以外でも生活する子どもたちの為に日々、放射線量を測る母親たち。その度に基準値を大きく上回る放射線量。子どもたちの甲状腺の検査結果を示すタイトルのこの映画は、除染方法、学校や病院や国の対応などの“おかしなこと”を捉え、“おかしなこと”にしっかりと怒る逞しい母親たちと子どもたちを記録している。

2000年の来日以来、日本でドキュメンタリー映画の自主製作を続ける監督。異国の地で製作を続ける、そのスピリットとは?

© Uchujin Adrian Storey 2013

Profile

イアン・トーマス・アッシュ Ian Thomas Ash

1975年生まれ。アメリカ出身。
最初の長編ドキュメンタリー『the ballad of vicki and jake』(06年)が、スイスドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞。滞日歴は10年におよび、原発事故後の福島でも本作をはじめ、『グレーゾーンの中』(12年)などの作品を製作している。本作『A2-B-C』はドイツで行われたニッポンコネクションで、「ニッポン・ビジョン賞」を受賞。

東京会場
2013年9月14日(土) 17:00~ ※イアン・トーマス・アッシュ監督、来場!

「福島県内で小児甲状腺がん多発」 ふくしま共同診療所が見解

2013-07-28 20:03:35 | 診療所

ふくしま共同診療所NewsLetter夏号が発行されました

http://www.fukushimacollaborativeclinic.jp/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8B%E3%82%89%E9%80%9A%E4%BF%A1/

福島県内で小児甲状腺がん多発

院長 松江 寛人

 

<福島の子ども27名甲状腺がん疑い>

 県民健康管理調査の検討委員会は、平成23年と24年度の18歳以下の甲状腺検査で甲状腺がんが確定した小児が12名、およびがんの疑いが15名であることを公表しました。その上で「現時点で福島の甲状腺がんは原発事故による放射線の影響とは考えられない」と述べています。
 その根拠として、チェルノブイリでの甲状腺がん発生は原発事故後4~5年であったことをあげ、「福島において原発事故後2年で甲状腺がんは発生するはずがなく事故以前にすでにがんがあった」と説明しています。
 しかし、チェルノブイリでは事故が起きた1986年の2年後から甲状腺がんは発生し、4~5年後あたりから急速に増加しています。原発事故の4~5年後に甲状腺がんが発生したのではなく、1990年以前にはチェルノブイリに現在用いられている超音波診断装置がなく、甲状腺がんの発見診断が遅れたと考えられます。

 

<被ばく線量との相関を明白にすべき>

 県民健康管理調査の検討委員会の為すべきことは、放射線被ばくの影響を否定することではなく、小児甲状腺がんの多発に対して県民の健康を守るための対策に全力を挙げることです。その第一歩は、小児甲状腺がんが異常多発していることを全県民に広く告知し、健康を守る検診体制を講ずることではないでしょうか。
 放射線被ばくによる健康障害は多種多様にわたり、数年後、数十年後に及びます。したがってすべての医師や医療機関だけでなく、県民の参加を得て、希望と意向がつよく反映される健康管理体制の抜本的改革が必要です。被ばく線量と健康管理の「調査結果」との相関を明白にすべきです。

 ふくしま共同診療所は誠心誠意の診療を行っております。そして被ばくによる健康障害の隠ぺいを許さず、真実を明らかにするために活動しています。
 県民の皆様、検査、診療、様々な相談に、ご来院ください。



恐ろしいことだ、、。甲状腺の半分が「ハチの巣状」になっている!

2013-06-29 13:51:11 | 診療所

恐ろしいことだ、、。甲状腺の半分が「ハチの巣状」になっている!

これは放射線に関係あると考えるのが常識

元国立癌センター放射線診断部医長「細かな嚢胞が”・・・ハチの巣”みたい」
福島共同診療所報告会にて-いわき市民のブログ
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/296.html より (引用開始)
投稿者 天下万民 日時 2013 年 6 月 26 日 12:48:43: icvBmcVGYoU6M

-「私の検査としては、とくに観ていって問題がなさそうなら15分よりすこし前に終わる。なにか詳しく見てゆく必要があれば15分をオーバーする。そんな感じなんです。それで観た結果なんですが、とんでもないことを発見しました。診療所に来る患者さんに5ミリ、1ミリ、1ミリ以下ののう胞がある-
1876to1945 2013-03-31 12:55:21

-「これはほんとに驚いたんですが、まず嚢胞が30%くらい出てくる。県の検査でも35%。お話した県の短い検査では1、2ミリのものはおそらく見逃してると思うんですが、我々と医大とののう胞の数は検査では違いがありませんでした。ところが違うところが出てきた。―
1876to1945 2013-03-31 13:00:00

-その30%の約半分に、細かな嚢胞がぼこぼこぼこぼこ、無数に散っているんです。私なんかは”ハチの巣”みたいだと言うんですが、こんなものは今まで聞いたことがなかった。しかしそれが最近ですよ、えーとあそこの、神戸。神戸のある診療所さんがやはり福島から避難してきた子供を検査しました。―
1876to1945 2013-03-31 13:03:25

 

その神戸のお医者さんも

ハチの巣の報告をしていて、”これは一体なんだ”と

-「その神戸のお医者さんもハチの巣の報告をしていて、”これは一体なんだ”と。甲状腺の中の半分がですよ。ヨウ素は半減期が八日ですが、甲状腺全体に散って、全体になんらかの変化が起きてもおかしくない。甲状腺の半分がハチの巣状になっている、これは放射線に関係あると考えるのが常識なんです-
1876to1945 2013-03-31 13:11:00

 

「ハチの巣状」になった甲状腺の問題。

蓄積したヨウ素が甲状腺の構造を変えてしまっている可能性

―松江氏は言った。それがなにを意味しているのか、松江氏、そして杉井氏もこの問題について同じ発言をされた。杉井医師の言葉を借りれば「ハチの巣状」になった甲状腺の問題。それは蓄積したヨウ素が甲状腺の構造を変えてしまっている可能性がある、というのだった。―
1876to1945 2013-03-13 15:56:31

 

高校生が心筋梗塞で死ぬ、こんなことは普通は考えられない。

放射能の影響と考えるのが医者として常識

-心臓病、心臓発作に関して、これは直接患者さんは来ていないんですが、うちの近所で高校生がつい最近心筋梗塞で死にました、という話を二回ほど聞きました。高校生が心筋梗塞で死ぬ、こんなことは普通は考えられない。放射能の影響と考えるのが医者として常識なんです。-
返信 RT お気に入り 1876to1945 2013-04-01 12:54:06

(引用終了)

 

**上記記事コメントから

 

福島医大の検査はヤブ検査

 福島医大の甲状腺検査・・・1、2分

 東京都リハビリテーション病院 甲状腺超音波 20~30分

08. 2013年6月26日 16:06:43 : gaKaVynbXk 
>福島医大の甲状腺検査・・・1、2分で終わる。

私の検査としては、とくに観ていって問題がなさそうなら

15分よりすこし前に終わる。

なにか詳しく見てゆく必要があれば15分をオーバーする。

どちらが正しいか、以下のサイトを参照すれば一目瞭然です。

福島医大の検査はヤブ検査。

>検査科 超音波検査のご案内 | 荏原病院
甲状腺超音波 15~20分
http://www.ebara-hp.ota.tokyo.jp/bumon/kn_02_3.html

>生理検査 - 東京都リハビリテーション病院
甲状腺超音波 20~30分
http://www.tokyo-reha.jp/unit/drug/physiology.html

>Thyroid and Parathyroid Ultrasound
The test takes about 30 minuteshttp://www.webmd.com/a-to-z-guides/thyroid-and-parathyroid-ultrasound

 

放射線治療によって、

組織がのう胞退化を引き起こす例は知られている

10. 2013年6月26日 17:31:06 : gaKaVynbXk

のう胞は、組織の退化反応と言える。

福島の場合、その退化の原因であるのは、放射線を出す放射性物質だと思う。

放射線治療によって、組織がのう胞退化を引き起こす例は知られている。

>An experience in this case and review of literature suggest Hodgkin's disease involving the thymus gland frequently predisposes to cystic degeneration especially following radiotherapy, ・・・
ソース
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3838082

 


自分の子供がそうなったと想像してみてもらいたい。
私はこの国が情けない。

34. 2013年6月27日 12:47:06 : HwukBi4fIR 
自分の子供がそうなったと想像してみてもらいたい。
私はこの国が情けない。

 


恐ろしいことだ、、、。

40. derida443 2013年6月27日 15:34:46 : Rd5LIZ4RzScjI : 65amMSYk3A

恐ろしいことだ、、、。このままのデタラメ診察と、

政治の右傾化と隠蔽で多くの子供が健康被害に遭うのだろうか、、。

それも報じられずに裁判も不可能になってしまうのだろうか、、、。

現代の国家とはとても思えない。

 


受診者から「福島にいても安全か」と聞かれれば、避難や「保養」を勧めている ―ふくしま共同診療所

2013-06-18 12:31:50 | 診療所

2013年6月18日東京新聞群馬版

 福島市内に有志が資金を募って昨年十二月に開院した「ふくしま共同診療所」。館林市の館林厚生病院副院長の布施幸彦さん(58)=循環器内科=は「福島の人たちの不安にとことん付き合いたい」と開院以来、ボランティアで毎週末通い続けている。(伊藤弘喜)

 診療所は地元住民や全国の医師らが呼び掛け、国内外から資金を募り、運営している。診療科目は内科と放射線科。布施さんを含め関東や福岡の医師六人で週四日の診療を回している。

 環境省や福島県の調査は、子どもの甲状腺にしこりなどがある割合は福島県と他県はほぼ同じとし、東京大が実施した福島県民らの内部被ばく調査でも、放射性セシウムはほとんど検出されなかった。

 他方、布施さんらは「低線量被ばくの健康影響はある」というスタンスだ。受診者から「福島にいても安全か」と聞かれれば、県外避難や長期の休みは県外で過ごす「保養」を勧めている。

 この医療方針が口コミで広がり、五月末までに四百三十人が受診。その八割が甲状腺検査を受け、大半は小学生以下の子ども連れだった。

 福島県は検査結果の報告を簡単な通知を送って済ませているのに対し、共同診療所は医師が検査画像を見せながら丁寧に説明しており、好評を得ている。

 同県いわき市内のパート女性(41)は、長女(10)と次女(6つ)に甲状腺検査を受けさせた。県が十八歳以下に順次、実施している甲状腺検査を待てず、地元で検査できる病院を見つけられなかったためだ。結果的に、長女に四ミリ未満の嚢胞

(のうほう)がたくさん見つかった。女性は「ショックだ。嚢胞は心配する大きさではなく、定期的に検査していくとの説明だった」と心配げに語った。

 布施さんは二月から隔週で福島市内の仮設住宅の集会所を訪ねている。

 五月二十五日、同県浪江町民ら三百八十九人が暮らす南矢野目仮設住宅で三回目の健康相談会を開き、高齢者十二人が訪れた。

 布施さんは一人一人の血圧を測りながら話を聞く。「足がしびれる」「ご飯の味がしないので食欲がない」「いま飲んでいる薬がよくわからない」「外に出るのがおっくう」。深刻な内容はなかったが、さまざまな相談が寄せられた。

 仮設住宅の入居期限は二〇一四年度末だ。布施さんは「短期の住まいとして建てられた仮設住宅に長期間いれば、いろいろ不都合が出てくる。でも移転先の見通しが立っている人は少ない」と心配する。今後は地元の保健師と連携して戸別訪問も始める予定だ。

 
 
 

ふくしま共同診療所・布施医師の記事が5月26日の毎日新聞群馬版に掲載されました。

2013-05-28 15:03:56 | 診療所

東日本大震災:福島第1原発事故 布施幸彦・館林厚生病院副院長、福島で寄り添う診療 /群馬

毎日新聞 2013年05月26日 地方版

 ◇「どんな状況でも、あなたたちとともに」 週末に電車や車で通い

 東京電力福島第1原発事故による放射線被害に市民目線で向き合おうと、市民らが募金を集めて昨年12月に福島市で開設した「ふくしま共同診療所」で、ボランティアで働く群馬の医師がいる。館林厚生病院の副院長で内科医の布施幸彦さん(58)だ。同院に勤めながら毎週末、電車や車で福島に通い、関東各地から集まったボランティア医師らとともに、健康不安を訴える人々に寄り添う医療活動を続けている。【塩田彩】

 布施さんは診療所の設立前から、知人とともに募金の呼びかけ人に名を連ねていた。さらに、開設が迫った昨秋ごろ「週1回ほど手伝ってくれないか」と誘われ、すぐに引き受けたという。

 同診療所では医師6人がボランティアで働き、布施さんは土曜の診療を担当。甲状腺検査用機器を備えた同診療所には、子供を連れた親が多く訪れる。福島県が行っている子供向けの甲状腺検査の結果を手に、セカンドオピニオンを求める人も多い。同診療所では親たちの不安に応えようと、県の検査が1人数分で終わるのに対し1人15~20分をかけ、丁寧に説明をする。

 環境省の調査によると、子供の甲状腺にしこりなどが見つかった割合は、福島県4割に対して県外6割。同省は「放射線の影響によりしこりなどができる割合が特段高まったとは言えなさそうだ」と分析している。だが、布施さんは「放射線によるダメージはないとは言い切れない」と話す。受診する人にも、そう伝えている。低線量被ばくの健康被害などについて、結論は出ていないからだ。

 「『大丈夫』という言葉を求めて来た人はがっかりすると思う。私たちは、『どんな状況になろうと、あなたたちとともにいる。気になることがあったらいつでも来てください』というメッセージを発し続けるしかない」

 診察の合間には、仮設住宅で健康相談会も開き、多くのお年寄りから「うちの息子が原発で働いている」と心配する声を聞いた。今後は、原発事故の収束作業に当たっている作業員らの健康診断も検討しているという。週末の「福島通い」は続く。

 


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