もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクション

原発再稼働阻止!原発輸出絶対反対!福島の子ども達を守ろう! chiba20110507@mail.goo.ne.jp

東海第二原発再稼働STOP!!茨城県大集会

2018-08-18 11:39:59 | 原発

東海第二原発再稼働STOP!!茨城県大集会

2018年9月1日(土)

開始 13時30分

開場 12時30分

駿優教育会館 8階音楽ホール

(水戸市三の丸1-1-42 TEL029-227-5552)

参加費無料

主催「東海第二原発再稼働STOP!!茨城県大集会」実行委員会

チラシダウンロード

https://stoptokai2-shutoken.jimdofree.com/2018/07/15/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%86%8D%E7%A8%BC%E5%83%8Dstop-%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E7%9C%8C%E5%A4%A7%E9%9B%86%E4%BC%9A/

 




原発が止まった!労働組合のストライキで!  無期限ストに突入 フランス

2016-06-04 12:18:58 | 原発

6.2のワールドニュースで、労働法制に反対するフランスのストはついに国鉄の無期限ストから原発の無期限ストに突入したとのことです。
前回は止めなかった電力供給も止め、逆に電気料金が払えなくて電気が止められていた世帯には電気を供給するのだそうです。

 仏ニュース専門テレビ フランス24 5月26日より
 5月26日。19仏原発がスト突入。
 ゲート封鎖。 4原発では74%の従業員が参加。 9原発で出力制限。
 同時に4火力発電所もスト突入。
 フランス第6の都市、西部ナントで停電。
 マルセイユのショッピングモールのあかりが消えた。
 次回の大規模抗議行動は6月14日。
 サッカー欧州選手権開催中に行われる

フランスの労働改正法ストライキが原発へ拡大

フランスで、政府が議会を通過させようとした労働法改正への抗議者たちが雪崩のように増大している。

26.05.2016 ~ 25.05.2016 フランスの労働改正法ストライキが原発へ拡大

 

法案に対する抗議が行われる中、原発がストライキを開始する。

フランス最大の労働者組合であるCGTは、自分たちとつながりのあるエネルギー組合に対し、原発での怠業を呼びかけた。

この呼びかけ後、オーブ県にあるノジャン・シュル・セーヌ原発では深夜12時から生産が中止されると発表された。

フランス石油産業連盟(UFIP)は、週末から現在まで続いている製油所のストライキにより、フランスの戦略的石油備蓄を放出すると発表した。

UFIPのキャサリン・ヘンク報道官は、一部の石油備蓄を政府の許可を得て使用すると発表し、連盟のフランシス・デゥセウクス会長は、最悪のシナリオでも3か月間は備蓄から使用し続けることができると述べた。

フランスにある1万2000軒のガソリンスタンドのうち、2400軒ではガソリンが不足し、8軒の製油所ではストライキが行われている。

新法案を撤回しなければストライキの規模は拡大すると組合が脅した政府は、引き下がらない姿勢を見せている。

 フランスの1700万人の労働人口を直撃した法案では、企業と雇用者に作業時間の延長と給料削減の権限を与え、18歳以下の見習い訓練を受ける子どもたちの1日10時間までの労働が予測される。



活発な火山に囲まれた川内原発を、そして大地震が襲う、刻々と、目前に迫っている・・・

2016-04-19 09:40:00 | 原発
熊本地震 14日前震マグニチュード(M)6.4 7 
16日、本震はマグニチュード(M)
熊本県益城町では1580ガル。

同じ断層で起きてるのに、川内原発は想定される最大の地震の大きさは620ガル。これは直下で震源不詳のマグニチュード(M)6.1の地震が起きた場合の想定最大加速度

07年の新潟県 中越沖地震=マグニチュード(M)6・8=で、東電柏崎刈羽原発で約1700ガルの揺れを記録し、想定の約3・8倍

地震学者の石橋克彦・神戸大学名誉教授
「原子力規制委員会による川内原発の新基準の審査は『再稼動ありき』で進められた『耐震偽装』そのものです。何より も耐震設計の基本である基準地震動が飛ばされているのです。これは起こりうる地震に対する過小評価であり、法令違反とさえ言えます」

九州新幹線が不通になり、高速道路網が各地で寸断されている状況は、原発の過酷事故時の避難計画が、現実性を欠いていることを証明し続けている。とんでもないことだと思う。(金平 茂紀記者)
 
以下4月16日東京新聞社説
 
「今までに経験したことのない揺れだった」と、強い余震が繰り返される中、住民は不安に戦(おのの)く。

 「断層帯全体が動いたにしては規模が小さい」と専門家。さらに大きな地震の恐れがあった、ということなのか。

 あらためて思い知らされた。「いつでも、どこでも、強大な地震は起こりうる」

 今月六日、福岡高裁宮崎支部は、今回の震源地からもさほど遠くない九州電力川内原発の運転差し止めを求める住民の訴えを退けた。

 高裁は、対策上想定される基準地震動(最大の揺れの強さ)を「極めて合理的」と判断した。

 住民側は「国内の原発ではそれを超える揺れが、二〇〇五年以降だけで五回観測されている」と観測地の過去の平均値から基準を割り出す手法に異議を唱えていた。

 瓦や石垣が無残に崩れ落ちた熊本城の姿を見ても、同じ判断ができただろうか

 国会の福島第一原発事故調査委員会は、原因は津波だけでなく「地震による損傷の可能性も否定できない」と指摘。「小手先の対策を集積しても、根本的な問題は解決しない」と結論づけた。

 ところが、電力会社も原子力規制委員会も、地震の揺れを甘く見すぎてはいないだろうか。

 その象徴がくしくも九電だ。

 九電は、川内原発の再稼働がかなうやいなや、事故対策の指揮所になる免震施設の建設をあっさりと引っ込めた。それでも原子炉は止められない。

 

 

川内原発/1 後手後手 相次ぐ基準地震動見直し /鹿児島

毎日新聞2016年2月27日 地方版

 昨年8月、九州電力川内原発1号機(薩摩川内市)が再稼働して半年が過ぎた。東京電力福島第1原発事故を受けた新規制基準 に合格しての全国初の稼働。しかし、原子力規制委員会の田中俊一委員長は「(審査をクリアしても)安全だとは言わない」とリスクが残ることに言及してい る。先送りされた対策もある。残余のリスクは何か。【宝満志郎】

 自然現象で、原発に対して大きな脅威となるのは地震だろう。川内原発が国の新規制基準の下での再稼働第1号となったのは、原子力規制委員会の求めに応じて基準地震動を引き上げたことが大きいといわれている。

 基準地震動は原発の耐震設計の基となる安全上重要な値だが、全国の原発では建設当初の値から引き上げが相次ぎ、川内原発も例外ではない。

 川内1号機(1984年営業運転)、2号機(85年同)の当初の基準地震動は旧耐震指針(78年)に基づき最大372ガル(ガルは加速度の単位)。阪神 大震災(95年)などをきっかけに、国は2006年の新耐震指針で、各電力会社に再評価(耐震バックチェック)を求めた。川内原発は540ガルに引き上げ られたさらに、福島第1原発事故後の規制委の審査で620ガルに上がった。

 同じ場所で想定される地震動が何度も変わるのか? しかも、この10年間で、全国4原発で5回、基準地震動を上回る地震が発生した。うち07年の新潟県 中越沖地震=マグニチュード(M)6・8=で、東電柏崎刈羽原発で約1700ガルの揺れを記録し、想定の約3・8倍となった。

 基準地震動はまず、周辺の活断層が動いた場合の「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」を考慮する。川内原発は08年の再評価で、検討用として「五反田川」など三つの断層を選んだ。通常、断層が長くなるほど地震動は大きくなる。

 九電はそれぞれの長さを19~16キロ、M6・9~6・8と評価した。しかし政府の地震調査委員会は、39~25キロ、M7・5~7・2とし、しかも「解釈に非常に大きな問題がある」などと九電の評価を酷評する意見が相次いだ。

 これは規制委でも指摘され九電は見直したが、当初の540ガルに納まるとし、結局、規制委も了承した。

 これについても、過小だとする批判もある。地震メカニズムに詳しい大阪府立大名誉教授の長沢啓行さんは「評価手法の一つは、推定される地震動の平均像を 求めている。上側に2倍以上のバラツキ(偶然変動)がある。540ガルは平均像に少し上乗せしたくらい。2倍以上にしなければならない」と指摘する。そうすると、川内原発で設計上、設備故障の恐れがある安全限界値の1020ガル(2号機)を超える。

 また、「震源を特定せず策定する地震動」だが、九電は北海道留萌支庁南部地震(04年、M6・1)のデータで評価し、620ガルとした。しかし、長沢さ んは、旧原子力安全基盤機構(14年に原子力規制庁と統合)が、M6・5の地震で1340ガルの地震動が起きると評価していることを指摘し、「これを採用 しないのは、大津波を事前に想定しながら対策をとらなかった福島第1原発事故と同じ。将来起こりえる地震動を待っていては遅い」と警鐘を鳴らす。

 新しい知見を取り入れたといえばそれまでだが、基準地震動の相次ぐ見直しは後手後手の印象がぬぐえないのだ。


 ■ことば

基準地震動

 原発周辺の活断層などが起こし得る揺れの強さ。原発の耐震設計の基準となり電力会社が算定する。想定される最大の揺れともいわれるが、その「最大」につ いて議論がある。周辺で見つかった活断層の揺れを評価する「震源を特定して策定する地震動」と、08年の岩手・宮城内陸地震など活断層が未確認の場所でも 大きな地震が相次いでおり、「震源を特定せず策定する地震動」も算定する。

九電の主張

 「震源を特定して策定する地震動」では、詳細な調査で地域特性を分析▽基準地震動を超えた地震が発生した地域は「ひずみ集中帯」で、川内原発周辺と特性 が違う▽評価手法に誤差があることも考慮−−などとし、「バラツキも踏まえ多面的に不確かさを考慮、安全側に厳しめに評価した。単なる平均像ではない」と 過小評価の批判を否定。「震源を特定せず策定する地震動」については「観測事実をもとに余裕を考慮した。仮想的に評価することを求められてない」などとし ている。(川内原発稼働差し止め仮処分抗告審などから)

九州電力川内原発で重大事故が起きた場合の避難について、県発行の「原子力だより かごしま」の125号(2015年第2 号)

「まず避難が必要になることは、現実的に考えにくい!!」「さらに原子力災害が発生しても、慌てて避難する必要はない!!屋内退避(家屋や建物内に留(とど)まる等)で十分です!!」。

震源域が広がる_地震の誘発_火山の連動_原発大丈夫


【明日です】 原発のない未来へ!3.26全国大集会

2016-03-25 19:57:04 | 原発

原発のない未来へ!3.26全国大集会
つながろう福島!守ろういのち!
ー 福島原発事故から5年・チェルノブイリ事故から30年 ー

2016年3月26日(土)
代々木公園(東京都渋谷区)
<代々木公園へのアクセス>
JR「原宿駅」下車 徒歩10分、東京メトロ千代田線「代々木公園駅」(C02)下車 徒歩11分、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)駅」(C03、F15)下車 徒歩10分、小田急線「代々木八幡駅」下車 徒歩13分
JR,東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線「渋谷駅」下車 徒歩15分

11:00~
ブース出店販売開始
11:30~
サブステージ開演
12:15~
メインステージ オープニングライブ開始

14:40~ 
デモ出発デモコース(予定)
●神宮通公園コース(市民コース)…………代々木公園ケヤキ並木→渋谷駅→明治通り→神宮通公園で流れ解散
●明治公園コース(市民コース)……………代々木公園(イベント広場-五輪橋(原宿)―青山通り―明治公園で流れ解散
●新宿中央公園コース(組合コース)………代々木公園(イベント広場-参宮橋―新宿中央公園で流れ解散

【主催】さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/首都圏反原発連合/反原発運動全国連絡会


ハッピーさん(@happy11311)による原発汚染水に関する東電の対策経緯をまとめた一連のツイート

2013-08-04 12:57:27 | 原発

汚染水処理の東電シナリオが崩れてしまった

 

コンチヮ(^O^)今週コツコツと書いてた、つぶやきを一気に連投するね。汚染水の問題を中心に書いたんだけど、かなりの長文になってしまったでし。

初:今日は東電の考えてた崩れてしまった汚染水処理のシナリオについて、オイラの勝手な見解でつぶやくでし。汚染水処理の問題は冷却を始めた事故当初から懸念されてた。だけど一気に一般世間に不安が広がったのは、近隣各国や各関係方面に伝える前に汚染水を放出してしまった件からなんだよね。
2013-08-04 11:18:44

・1:あの時も今回の件と同じように現場と本店、東電広報、政府のコミュニケーションが悪くて、あんな結果になってしまったんだ。現場は今にも汚染水溢れてしまいそうで緊迫してて、すぐに海に流したかったけど結構待たされたんだ。
2013-08-04 11:18:56

・2:ようやく本店から放出許可出て現場は海に放出したんだけど、結果的には放出タイミングのフライングで各方面から物凄い非難をあびてしまった。オイラは、この時から現在まで海洋放出や流出の話は東電内でも安易に口に出す事が出来なくなっちゃって、タブー視されちゃった感じがするんだ。
2013-08-04 11:19:20

・3:いま現在も、トラブル対策に時間がかかり稼働の遅れてる多核種除去装置(アルプス)の計画や基本設計は2011年の夏から秋にかけて出来上がってた。アルプスを作るきっかけになったのも、地下水が建屋内に流入してるのがわかって、どんどん増えて行く汚染水の対策だったんだ。
2013-08-04 11:20:11

・4:地下水が建屋に流入して汚染水が増えてるってわかったのは、応急対策の循環冷却ラインが突貫工事でやっと出来上がって回し始めて、一週間か二週間位経ってからだったかなぁ…。タービン地下に溜まった汚染水を汲み上げて移送するんだけどタービン地下の水位ちっともが下がらなかった。
2013-08-04 11:20:51

・5:本来ならば注入量より多く汲み上げれば水位が下がるはずなんだけど、むしろ上がってきてたんだ。「なんか変だぞって」って事で検討した結果が地下水流入だった。東電は建屋は壊れてないと思い込んでたから、地下水が建屋に流入してるって見解に達するまで時間がかかったんだよね。
2013-08-04 11:21:23

・6:そこで、このままだと汚染水はどんどん増えてしまうって事でアルプスの計画が持ち上がったんだ。アルプスが出来上がり、稼働するまで(当初予定は2011年9月目標)の間は、毎日400t増える汚染水を貯めるタンクを造って対応する事にしたんだ。
2013-08-04 11:22:55

・7:遮水壁の話もちょうど、この時期だったかなぁ…。遮水壁は、馬渕議員が陸側も提案したんだけど、東電は陸側遮水壁を造るには他の工事との干渉も大きいしコストもかかる、また埋設物の調査にも時間がかかるという理由から東電は陸側は却下して作業干渉がない海側だけを選択したんだ。
2013-08-04 11:23:54

・8:東電は、アルプスが稼働して高濃度の汚染水を処理するようになったら、陸側の遮水壁は無駄なコストになってしまうと考えてたんだと思う。まさかアルプス稼働がこんなに遅れると思ってなかったはずなんだ。この時期から陸側遮水壁を造ってれば、もう少し違った現状だったかもしれない。
2013-08-04 11:27:25

・9:オイラが考える東電シナリオが崩れた最大の要因はアルプスだと思うんだ。当時の東電は、アルプス稼働日を基準にして常に汚染水タンクの計画と工事発注をしてた。アルプスが稼働すると汚染水タンクは沢山造っても余って無駄になるからね。
2013-08-04 11:28:22

・10:だからアルプス稼働が遅れる度に、次の稼働予定日までの分まで汚染水タンクの増設発注が出て、現場は急いでタンクと配管を布設してたんだ。あと東電はアルプスが稼働した処理水はトリチウムが除去出来ないのは計画段階からわかってた。
2013-08-04 11:28:56

・11:でも、世間が騒ぐほど東電にとってトリチウムはさほど大きな問題と思ってなくて、希釈して告知濃度未満にすれば海に流す計画だった。通常の原発でも普通に流してるからね。もし東電がトリチウム放出を気にしてたら、アルプス稼働後の処理水タンクが最初からもっとあったはずだしね。
2013-08-04 11:29:55

・12:最初のアルプス処理水の貯留はタンクじゃなくて、あの漏れた地下貯水槽だからね。1日1200t処理するはのに、地下貯水槽は処理水を一時的に貯めるだけの計画だったから数も少ないし、スペックも山の汚染瓦礫保管用の仕様にちょっと手を加えて造ったんだ。
2013-08-04 11:31:53

・13:タンクじゃなく地下貯水槽にする事によって電線の下のデッドスペースだった敷地も有効に使えるし、コストも安かったんだと思う。2012年9月のアルプス稼働に向けて、現場は突貫工事で頑張り、なんとか形は出来上がったんだけど、ここからシナリオがどんどん崩れていくんだ。
2013-08-04 11:33:11

・14:アルプス稼働準備は間に合ったんだけど、タイミングが悪かった。ちょうどその時期、保安院から規制委員会に変わるタイミングだった。それまで東電は保安院と認可手・きを進めてたんだけど、規制委員会に替わる事になり、これまでの手続きは白紙に戻され…、
2013-08-04 11:33:41

・15:継続ではなく、新たに最初から規制委員会に認可手続きを行わなければならなくなったんだ。ようやく始まった規制委員会の審査もスンナリとはいかず色んなコメントが付き、キャスク改造や建屋建設を余儀なくやる事になってしまい、アルプス稼働は更に半年以上遅れる結果となってしまった。
2013-08-04 11:35:07

・16:この半年以上のアルプス稼働の遅れは、東電にとっては大打撃だった。シナリオが根本から崩れてしまったからね。そこで東電は、日々増えて行く汚染水の対策を新たに打たなければならなくなり、シナリオを書き換えたんだ。最初の書き換えは濃縮汚染水のタンク増設。
2013-08-04 11:37:12

・17:ところが、そのシナリオはすぐに崩れてしまう。タンク増設だけで対応出来ると思ってたんだけど、数ヶ月後のシュミレーションでタンク増設エリアの地盤改良や増設工事が予想以上に時間がかかり、このままだと対応出来ないという結果が出てきた。
2013-08-04 11:37:48

・18:またまたシナリオを替えるんだけど、その対策で浮かび上がったのが地下水バイパス。タンクが間に合わないなら増える汚染水の原因である地下水を汚染水になる前に汲み上げ少しでも減らす考えだね。これも現場は突貫工事でやらなくちゃならなくなり、地下水バイパス工事が休みなく始まったんだ。
2013-08-04 11:40:16

・19:この時期の東電は、とにかく一刻も早く地下水バイパスをやる為に色々な事を考えてたと思う。漁業関係者や自治体はじめ、水面下での根回しは必死にやってたはずだし、現場も元々汚染水貯留用で増設したタンクの内の9基を地下水バイパス用に切り替えた。その為にタンクの改造もやったしね。
2013-08-04 11:40:54

・20:現場は必死に頑張って、なんとか工期内に完了し地下水バイパスのサンプリング試験も始まった。ところが、悪夢というか、行き当たりばったりは許さないぞというお告げか、再びシナリオは崩れてしまう。この時は流石に、オイラもだけど突貫工事で頑張った作業員はガッカリしたと思う。
2013-08-04 11:41:43

・21:福島漁連トップにも地下水バイパスの必要性を納得してもらい、致し方ないと言うことで、なんとか地下水バイパスの話は事前承諾を得、サンプリング結果を持って漁業関係者に説明してる最中に地下貯水槽の漏えいが起きてしまった。汲み上げる地下水の上流での汚染水漏えい。
2013-08-04 11:43:00

・22:元々、地下貯水槽はトリチウムだけが残存するアルプス処理水を入れる予定だった。しかしタンク増設が思うように進まず、地下水バイパス貯留に汚染水タンクを9基持っていかれ、否応なく地下貯水槽に汚染水を貯めるほかなかったんだ。
2013-08-04 11:43:48

・23:このトラブルにより、稼働直前まで現場工事も関連部署との調整も進んだ地下水バイパスの話は白紙に戻され、未だに目処が立たない。これまで、行き当たりばったりではありながら、なんとか打つ手はあったけど、この時点で現場は遂にお手上げ状態となってしまった。
2013-08-04 11:45:43
Content from Twitter

・24:なぜ東電のお手上げ状態がわかるのかと言うと、このトラブルの後に汚染水対策本部が作られた。その本部長が東電トップの社長だからなんだ。社長自らが乗り出す事自体がいかに今の東電が切羽詰まった状態かが見て取れるんだよね。
2013-08-04 11:48:10

・25:これ以降は、最近の出来事だから多くの人が内容知ってると思うけど、オイラがもう一つ気になるのはサブドレンピットの工事が進んでないこと。サブドレンピットに入った瓦礫撤去はやってるはずだし、当初の予定では6月位から工事が始まるはずだったと思うんだ。
2013-08-04 11:48:56

・26:ところが未だに工事は始まらないし、稼働は来年度って噂もある。遅れてる理由は何なんだろって気になるんだよね。確かにサブドレンピットから汲み上げた汚染水を貯めるタンクが無いっていう理由もあるけど、それだけの理由じゃないのかもしれないって最近思うんだ。
2013-08-04 11:49:43

・27:水ガラスの遮水壁で海側を固めたら地下水の水位は上がるし、当然汲み上げないと今みたいな状況になるってわかってたはずでサブドレンからの汲み上げも必要なはずなのに…。先日もつぶやいたけど、今すぐ再度、色んなパターンのシュミレーションを考察して検討、対策工事しなきゃって思うんだ。
2013-08-04 11:52:21

・28:将棋ならば、考察時間の持ち時間なんか、とっくになくなって、いつ投了してもおかしくないところまで来てしまってる状況だし…。先日の参院選挙の時、自民党総裁は国主導で責任を持って全力で収束作業に取り組むって言ってたけど、具体的になにもしてないし…。
2013-08-04 11:53:26

・29:たとえ無駄な工事になったとしても、全てのシュミレーションパターンに於いて、今すぐに対策しないとって…。東電はいつも、調査する場所を検討し調査し、しっかり把握し、調査内容を考察し、対策内容を検討し、対策工事って流れだけど、今回はそんな時間ないはずなんだよね。
2013-08-04 11:54:35

・30:この前もつぶやいたけど、東電が収束作業にかける予算だって案件毎に目を光らせチェックされ、コストカットでかなり圧縮されてる。本当に無駄な部分のカットなら仕方ないけど品質面や人件費はじめ、リスクが低いだけの理由でカットするのは間違いだと思うんだ。
2013-08-04 11:55:27

・31:オイラは先日発表された東電の4500億円以上の経費削減の中身が凄く知りたいんだけどね。東電が1F収束作業を含めて、単年毎の収支決算をしている間は今のコストカット状況はずっと・くし、収束作業に悪い影響がでるのは間違いないと思うよ。
2013-08-04 11:56:00

・33:やっぱり1日でも早く、1F収束作業は東電から切り離し、国主体で「1F収束作業で少しでもリスクのあるものには予算をかけてでも最高の対策をしろ」ってならないとダメだと思う。東電責任問題もあるけど、今の東電体質じゃ収束は無理だし現場はそんな余裕のある状況じゃないしね。
2013-08-04 12:01:16

・34:この二年半を振り返ると収束作業は最初が肝心で、もっと予算をかけ様々な対策機器やシステムを品質を落とさず造るべきだったと思うんだ。一万円の最新のゲームが今欲しいのに千円づつちょこちょこお小遣い貰って買えるのは同じ一万円でも、すぐ壊れてしまう中古ゲームが10個並ぶだけだもん。
2013-08-04 12:03:24

・35:もう一つ振り返って見えるのは、1F収束作業が進む中で色んな影響を受ける政治家、官僚、自治体、多くの企業、様々な機関、様々な団体、マスコミ、そして原子力ムラの人達の思惑。みんな自分達にとって、都合の悪い情報や事実には決して正面から見ずに、目をそらそうとする。
2013-08-04 12:04:30

・36:一度の原発事故の影響はあらゆる方面に計り知れないくらい損害を生み、また関連を含め多くの被害者が生まれる。その収束作業の過程で事実に真っ向から向き合わない様々な思惑が飛び交う現実が今の日本には沢山あるんだよね。このままの日本でいいのかなぁ…?
2013-08-04 12:06:04

・37:色々つぶやき過ぎて話がかなり逸れちゃったけど、汚染水処理の東電シナリオが崩れてしまった最大の要因はアルプス稼働が遅れたために、そのあと色んな問題が次々と出てきちゃって、汚染水問題がどんどん大きくなってしまったんだって言いたかったんだ。
2013-08-04 12:07:21

・38:まぁオイラの見解は、現場作業の経験と想像で勝手につぶやいてしまったから真実はわからないけどね。でもいつか、何故いまのような1F収束現場状況になってしまったのか?何がそうさせてしまったのか?オイラは真実を知りたい。まだまだ長い収束作業で、また同じように繰り返さない為にもね。
2013-08-04 12:09:37

・39:1F収束作業はオイラが死んだ後も何十年と・くでし。今なら仕切り直しも出来るはず。いや、いま仕切り直さなければ、この先どうなるかわからない。予算、工程、環境、作業員確保、技術者養成、将来起こり得る作業員の健康障害、補償問題などなど、今考えなきゃならない懸案は山ほどあるでし。
2013-08-04 12:11:14

終:でも今は、アルプス稼働はまだまだ先になるし、規制委員会指示の海側ピットから汲み上げなきゃならない汚染水の行き場も決まってないし、切迫した現場状況を一日でも早く何とかしないとでし。つぶやき始めて今までで一番長いつぶやきになってしまった、指が痛い(>_<)でわでわ。よい休日を。

小出裕章:高濃度汚染水漏れについて:遮水壁=地下ダム

2013,07,11 ハッピー@Happy11311氏 放射能汚染地下水を危惧


原発問題を考えるときに、最大の核心問題は被曝です。

2013-01-23 17:10:59 | 原発

郡山の人から


 「子供の命を守る」ためには、「被ばく」という問題を追及していかなければなりません。

しかし「被ばく」という問題は、今、福島だけでなく、日本全体でタブーになるっているようです。
だからこそ私たち福島県民は、こんなにも重苦しい空気の中で、言いたいことも言えず、苦しみあえいでいる。 そう、強く感じさせられた、動画があったので、書きおこしをしてみました。 すこし長くなりますが、(個人的に)とてもショックを受けた、動画だったので、よかったら読んでみて下さい。

この動画は、昨年の12月に自由報道協会で開かれた、「激論!どーなる日本の報道」~田原総一朗 vs 自由報道協会」のシンポジウムの様子を ユーチューブにアップしたも のです。http://fpaj.jp/?p=5438%EF%BC%91

司会は田原総一朗(ジャーナリスト)。

パネラーには、 長谷川幸洋(東京新聞論説副主幹)
伊田浩之(週刊金曜日企画委員)
上杉 隆(自由報道協会代表理事)
おしどりマコ(吉本興業クリエイティブエージェンシー所属)
他多数 というメンバーが顔をそろえていました。

「激論!どーなる日本の報道」~田原総一朗 vs 自由報道協会」書き起こし

東京新聞も脱原発はいいけど、被ばくは難しいんですよ

前半VTR 1:27:41
田原「朝日新聞・毎日新聞・東京新聞は原発反対ですよ。こういうメディアが原発反対と言っているのに、何故自民党勝っちゃったの?」
マコ「私は正直言いますと、イロイロ取材していて、記事を書いていて、ある新聞社の方に、脱原発はうちの社では扱えるが、被爆の事は言うなと言われた事があるんですね。」
田原「どこの新聞?」 マコ「あの・・・」 田原「名前言ってよ、ちゃんと」
マコ「分かりました。これは言わせて頂きます。私が言われたのは、赤旗新聞です。 赤旗がダメだったら、どこで私はその話をしたらいいんですか?と私が言ったら」
田原「東京新聞で書けばいいじゃない。東京新聞大丈夫だよね(と、東京新聞の長谷川さんに話をふるも・・・・」
上杉「東京新聞も脱原発はいいけど、被ばくは難しいんですよ。」
マコ「そうなんですよ。今の新聞社は『脱原発はいいけど被ばくは扱かえない』と言われることがあるので」
田原「被ばくの何を書こうと思ったらだめだと言われたの?」 マコ「何を書くというより、今脱原発がメインできてますけど、実際原発事故が福島で起こったので、原発をなくすということより、被ばくをいかに低減させるかの方が、私は政策にしてもなんにしても、一番の重要課題じゃないかと思ったんですよ。」
田原「もっといえば福島では今の所、原爆の被害でガンになっている人はいないようだけれども、チェルノブイリの現状を見れば、7年や、10年後にはガンになる人が増える可能性が大いにあると書いちゃだめなの?」
マコ「はい」
田原「そんなばかなことがあるか!」
中略 1:34:30
マコ「私田原さんが書かれた原子力戦争を読んだんですけれど、その書かれた頃と、今と、取り巻く状況というのは変わりましたか?」
田原「あれ書いて会社辞めざるを得なくなった。」
マコ「そうですようね」
田原「今なら辞めなくていいでしょうね・」
上杉「(今は)『被ばく』はやめなければダメになりますよ。 脱原発は今OKになっているんですよ。原発の是非とかは。」
田原「被ばくだめかね?」
マコ「放射能はダメですよ」
田原「だってね、僕は調べてないから、こんなこと言っていいかわからないけどね、被ばくは、線量の問題で、危ない危ないと言っている医者は沢山いますよ。」
マコ「じゃあ何故選挙で脱被ばくを掲げる党がなかったのですか? 脱原発を政策に入れた党はありましたが、脱被ばくを政策に入れた党はなぜなかったのですか?」
田原「馬鹿だからです。ハッキリ言って(脱被ばくを掲げられないのは)バカだと思う」 上杉「(脱被ばくをうったえるような)そういう人は、消されちゃいますよ。 だって、3.11の後に、女性と子供だけでも避難させてくれと言ったのは、原口一博前総務大臣なんですよ」
田原「いるよ」
上杉「え!?どこにですか?」
原口一博「(会場から)ここです。」
田原「ちょっと、原口さんに発言してもらって」
原口(民主党衆議院議員)「今でもやっぱり被爆の問題はタブーですよ、田原さん。 不信任案の採決の時に、不信任案の政局だけ報じられましたけれども、一番は子供たちを逃がして下さいと。 このままだと大勢の子どもたちが被ばくをして、取り返しのつかない事態になるからと。 あれは6月ですから3か月後ですね。 だけれどもタブーですからそうした声は全部消されて」
田原「本当にタブーなの!?。なんでタブーなの?」
原口「それは何故かわからない・・・」
田原「誰がタブーにしてるの?」
マコ「たぶんIAEAだと思います」
田原「違うと思う。僕は日本の政府だと思う」

後半のVTR 00:00:03

伊田「やはりチェルノブイリ並みの避難をさせようと思ったら、経済的にも、そのことによる社会的な影響も大きすぎると思って、政府がビビったんだと思いますね。 これはできない。パニックになるからと・・・。」
田原「そうなの?」
原口「それは私は間違いではないと思います。 実際に3月15日に、東京都民全員動かすか?と・・・。 あの時は福島第一と、それから東海村もクリティカルだったんです。
東海村は(東京から)100キロですから。 だけど、この東京圏内の3000万人を動かすかっていうシュミレーションをした時に、そこにおけるパニックと、それと、危機が起きた時に受ける被害を考えた時には・・・・やはり・・・・・・・・・・・・・・希望に託す以外なかったと・・・・。 あの中に入っていてそういう風に思います。」

激論!どーなる日本の報道」~田原総一朗 vs 自由報道協会」後半一部書き起こし

「今も子どもたちは被ばくし続けています。その事を全国の皆さんに知ってほしい!」

中略 その後、シンポジウムは進み、最後に会場の声を聞かれ、一人の福島県民が、こんな声をあげる・・・

1:06:40 福島県の主婦 「福島県からまいりました。今日は本当にありがとうございます。 一般の主婦ですけれども、報道の責任と、受けての責任と両方あると思いますが、福島県民としては、真実、事実をタイムリーに報道して頂きたいんですよ。 特にNHKは受診料をとってます。 受診料を取っているのに、東電の大株主、国策だからといって、原発推進側の情報しか垂れ流さない」
田原「そんなことない。割に原発報道は、NHKは頑張っている」
主婦「途中からです。それは!。私たちがさんざん被ばくし終わってからです。」
田原「はい・・・」
主婦「ハッキリ言います!子どもたちが初期被ばくをさんざん受けた後です。 間に合いませんよ、これは(涙)。 今も被ばくし続けています。その事は全国の皆さんに知ってほしい。 今現在も子どもたちは被ばくしています。 子ども被災者支援法、本当は子供被ばく者支援法にしたかったです。でも、被ばく者という言葉がとても拒絶されました。地元の方から。」
田原「地元の人からね。」 主婦「はい。やはり、とても辛いということで・・・。 それで子ども被災者支援法。これは衆議院が解散したことで棚上げになっています予算がつかないんで。」
中略
主婦「そんなわけで、私たちは真実・事実をタイムリーに伝えていただけるジャーナリズム。 東電からどんなにテレビ局がCM料をとっていようが何をしようが、良心に従った報道をして頂きたい。 宣伝費をもらっていようが、ここは伝えなければ、一人の人の健康・命が脅かされるのであれば伝えたいという、命がけの報道をして頂きたい!」

書き起こし終わり

どなたかは分かりませんが、ジャーナリストの方たちに、魂の叫びをぶつけてくれた、福島県の主婦の方に、心から感謝したい思いです。
私は聞いていて、涙がこぼれてきました。 時々、ブログなどで「福島の人はおとなしすぎる。もっと怒り、声を上げなくては駄目だ」という意見を耳にします。
でも、私は、多くの福島の人が、かなり声をあげていると思っています。 しかし、その声はあまり大きくならない・・・ それは何故なのか?ずっと考えてきました。
今回この動画を見て、それは福島県民のせいではなく、「被ばくというタブー」のせいではないかと、「正体」がはっきりと見えた気がしました。
福島の主婦の方は、声を震わせながら「タブー」に立ち向かい、
「今も子どもたちは被ばくし続けています。その事を全国の皆さんに知ってほしい!」と、声をあげて下さいました。
この主婦の方は、私に大きな「勇気」を与えてくださいましたが、実は私にとって、子ども福島のメーリングリストは、この主婦の発言のような「存在」でした。
「被ばく」の問題がタブーとされた空気の中で、この1年10カ月の間、「(被ばくから)子どもたちの命を守ろう」と(かろうじて)声を上げ続けることができたのは、 メーリングリストのみなさんが、私に常に「勇気」をあたえて続けてくれたおかげです。 これからも、子ども福島のメーリングリストは、みんなに「勇気」を送り届ける、元気な存在で、あってほしいと思います。 私はメーリングリストも、一つの「メディア」だと思っているのですが、 「メディア」が元気で活発であり続けるためには、どうすればいいのか?
この動画の中で、週刊金曜日の編集委員の伊田さんが、こんなヒントを与えてくれました。 その部分を書き起こしてみます。

書き起こし

伊田「週刊金曜日の創刊当初、筑紫哲也さんがこういう雑誌を作りたいというのを書いてまして、5つあげているのが、
まず「志がある」こと。
「プロである」こと。
「面白い」こと。
「多事争論の場である」こと。
「クリティーク(批評的)」であること。
この5つをあげているんですよね。」

書き起こし終わり

私は、筑紫哲也さんはこの5つのテーマのうち、「多事争論であること」を、一番大切にしていたように感じています。 活発な投稿があり、多事争論な議論が行われる「場」で、あり続けるために・・・ また、活発な投稿が行われても、受信本数が多すぎて受け手側が困らないようにするために・・・ さらに、勝手な情報の流出で、傷つく人が出ないように・・・ みんなで意見を出し合いながら、メーリングリストを、守り育てていきたいですね。
皆さん「勇気」を与えてくださり、いつもありがとうございます。 (拡散希望の方は自由に切り貼りして拡散していただいてOKです) -----------


「放射能は8日たてば消えます」福島第一原発作業員が実名告発!

2012-11-27 09:52:23 | 原発

福島第一原発作業員が実名告発!「私は高線量部隊にされるところだった」

福島第一原発作業員が実名告発!「私は高線量部隊にされるところだった」
林氏は現在40歳。「年をとっている分、若い世代より原発の恩恵を長く受けて育った。だから、収束作業は僕らの世代が行かないと」

東電は指導をしているというが、今も多重派遣、ピンハネが絶えない福島第一原発(1F[イチエフ])での作業。そんななか、自分の待遇を実名で訴える人物が現れた。林哲哉氏、長野県出身の40歳。彼が訴え出た内容とは? 福島第一原発で働きながら「週刊プレイボーイ」に連載を寄せるジャーナリスト・桐島瞬が直撃した。

***

桐島 林さんは、どうして1Fで働こうと思ったのですか。

 事故から時間がたつにつれて原発関係のニュースも少なくなっていくし、明らかにおかしいと思うような報道がたくさんあって。例えば、収束宣言がありましたが、そんなわけはないだろう、と。それで、自分の目で確かめてみようと思ったのがきっかけです。

桐島 働き始めたのは今年6月ですね。

 ネットに作業員の求人を出していたフルマークという会社(6次下請け)を通して4月から働く予定だったんですが、先方の都合で延び延びになっていて。6月に入り、ほかを探そうかと考えていた矢先に電話が来ました。確か、火曜か水曜に電話があって「今週中に来られるか」と言われました。

桐島 急ですね!

 仕事の内容は、汚染された道具の貸し借りの受け付けや汚染検査と言われました。すぐに住んでいた長野からいわき市へ行ったんです。6月8日でした。フルマーク(6次)の上の、RH工業(5次)の人が駅まで迎えに来てくれました。

桐島 (契約書のコピーを見て)給料に関しては書いてませんね。

 6月10日にRH工業(5次)と雇用契約を交わしたのですが、口頭で一日1万3000円と言われました。ただ、宿代が一日1660円かかると。それに食費もかかるから、一日働いたって1万円も残りません。あと、電離検診を受けてもらうのに約1万1000円くらいかかるんですけど、それも最初の給料から引かせてもらいますと説明がありました(*)。エッと思ったけど、もう長野から来てしまっていましたからね。

*9月18日、労働安全衛生法に違反すると、林氏は労働局へ告発。まもなく電離検診代は返金された

桐島 同じ時期に集まったのは何人でしたか。

 6人です。全国から来ていましたよ。宿代が引かれることに話が違うと怒って帰った人もいました。それに、フルマーク(6次)の担当者もおかしな人でした。

桐島 どんなところが変だったのですか。

 宿に集まった作業員は異なる3社に採用されたのですが、話しているうちに、そのすべての担当者が同一人物だったとわかりました。おまけに私は最初、中田という人が担当だったんですが、1Fへ行く直前に「中田は帰り、担当が岩下に代わりました」と言われたんです。ところが現地へ行ってみると、岩下氏から「あの中田ですが、実は自分です」と言われて、はぁ?っていう感じでした。しかも、以前メールで、「私は募集の担当もしながら昼間は原発で作業員として働いているから、日中は電話に出られません」と言っていたにもかかわらず、どうも今回が初めての原発のようでした。

桐島 複数の会社と偽名を使って募集をかけていたんですね。それで、次に林さんが行かされたのは、RH工業(5次)の上の鈴志工業(3次)の事務所だったとか。

 はい。6月12日に鈴志(3次)の専務から社員経歴書が配られ、これからエイブル(1次)に行って経歴書を書くから、このとおりに書いてくれと言われました。でも、この社員経歴書に書かれている福島県の三ツ谷工業は知らない会社です。3月までここで働いていたことになっていますが、私は今年の5月以前に福島に来たことがない。同僚にも聞いてみると、それぞれ1個ぐらい知らない会社がある。

桐島 経験者に仕立て上げられたわけですね。エイブル(1次)ではどんな説明がありましたか。

 まず、「皆さんには今回、ご存じのとおり少し線量の高いところでの作業を行なってもらいます」と話がありました。「4号機建屋のそばにフランスのアレバ社の除染装置があって、その攪拌(かくはん)機を交換しなければならない。しかし地面は汚染水で汚れているので、遮蔽のために皆さんにはゴムマットを地面に敷いてもらいます」と。

桐島 作業内容は事前に聞いていましたか。

 いや、初耳でした。そのとき「不安があるようでしたら手を挙げてください」と言われたんですけど、直接の雇用主じゃなかったので言い出せず、誰も手を挙げる人はいませんでした。その後、エイブル(1次)の担当者から「たぶん1Fでは初めてのことですが、今回、皆さんのために酸素ボンベを用意してあります」と言われたんです。でも酸素ボンベって、明らかにおかしいでしょ。

桐島 酸素ボンベを使う現場なんて聞いたことがないです。つまり線量が極めて高いから、ボンベなしだと放射性物質を吸い込んじゃって危険だと。

 酸素ボンベを2本背中に背負った写真が示されたのですが、直に酸素を送り込むようになっている。いったいどんなところだよって思いました。しかも、後から来る人のためにゴムマットを遮蔽用に敷くってことは、どう考えても線量が高い。そんな場所での作業なら最初から言ってほしかった。私は交通費1万円くらいで長野から福島まで来られたけど、飛行機で3万円も4万円もかけて来ている人たちもいました。彼らにとっては酷です。 

■「放射能は8日たてば消えます」

 それから2日後の6月14日、元請けの東京エネシスで線量についての説明がありました。現場でのAPD(携帯型線量計)設定値は最大で9ミリシーベルトを考えていて、APDが3回鳴ったら交代してもらう。おそらく、5~10分程度で交代してもらうことになるだろう、と。

桐島 APDは設定値の5分の1刻みでアラームが鳴りますから、9ミリで設定していたら3回鳴った時点で5.4ミリ。5分で交代したら1分当たり1ミリですね。1時間いたら、法律で決まっている年間被曝上限の50ミリシーベルトを超える。とんでもない現場ですね。

 私もその場で計算したんですが、ほかの人たちは意味がわかってなかったんじゃないかな。1ミリだったら大丈夫じゃないかという反応でした。

桐島 元請けの東京エネシスの年間被曝上限は16ミリです。一日約5ミリなら、3日ほどで年間の被曝上限に達して原発で仕事ができなくなります。

 そうです。説明会が終わった後、RH工業(5次)に「自分は1年契約で原発で働くと契約を交わしているのに、3日程度でいっぱいになってしまう。その後どうするんですか」と聞いてみたんです。

桐島 なんと言われました?

 被曝した線量は8日たてばなくなるから大丈夫と言われました。累計で足していくもんじゃなくて、減っていくから増えないんだよって。

桐島 どういうことですか。

 毎日1ミリずつ浴びるとしますよね。初日に1ミリ、2日目で2ミリ。そうして8日目になると、初日の1ミリがゼロになっているから、次に1ミリ浴びても大丈夫だと。でも、それが本当なら7ミリ以上にならないじゃないですか。明らかにおかしいですよね。

桐島 確かに放射性ヨウ素131の半減期は約8日ですが、それ以外のセシウム137などの核種は残りますからね。林さんたちを騙そうとしたんでしょうか。

 いや、その人は本当に信じているように見えました。で、ある程度の線量を浴びたらもっと低いところへ行くから大丈夫、1年は仕事があるからと説明を受けました。だけど、年間被曝上限量を超えてしまったら、どう考えても働けない。その後の保証は何もないんです。大丈夫、大丈夫と言っているだけ。実際に、そのときの同僚で引き続き1Fで働いている人はひとりもいませんしね。

■「お得意さんに意見はするべきじゃない」

この直後にアレバ社製除染装置のある建屋内で水漏れ事故が起こって林氏らの作業は中止となり、幸運にも線量の低い現場に回されることになった。だが、林氏は1次下請けのエイブルの現場責任者と議論したことが原因で、作業を開始したその日にクビになる。

***

桐島 エイブル(1次)の責任者に苦情を申し立てたそうですね。

 6月19日の初日の作業が終わって免震棟に上がるとエイブル(1次)の責任者がいたので、疑問に思ったことをその場で聞いたんです。例えば、同僚に原発で働くのが初めての20歳そこそこの地元のコらがいて、最初に内部被曝を測定したら2000カウントという高い数値だった(注・原発で働いてない人は通常1000カウント以下)。つまり、地元民というだけでそれだけ被曝している。その上、被曝の危険性なんてよく知らない彼らに線量の高い現場の作業をさせようとしている。

それでエイブル(1次)の責任者にどう思いますかと振ってみたんですね。すると彼は、「本人は了解の上で来ている。あなたがいやだったら来なくていい」と。もちろんそうなんですが、「もしあなたの子だったら1Fで作業をさせますか」と返したら、「絶対にさせない」と言われて。それでちょっとしたやりとりがあったんです。

そしたら、その日の帰りに電話があって、同僚全員、鈴志工業(3次)に来てくれと言われました。

桐島 エイブル(1次)から電話がいったのですね。

 事務所に行くと鈴志工業(3次)の社長やTSC(4次)の人がそろっていて、「お得意さん(エイブル)に意見するべきじゃない」と言われて。最終的に、「エイブルさんから『林さんは来させるな』っていうことらしいんで、今回はこれで帰ってね」と言われました。

桐島 その場でクビですか。

 クビとは言われませんでしたが、もうこれ以上の作業はいいですよって。口調はそんなに激しくなくて、諭すようなトーンでした。それで、22日にホールボディカウンターの検査を受けて帰りました。

■事実確認に行ったら2時間もの恫喝!

林氏は解雇された後、いったん長野へ帰る。だが、彼の頭の中には、どうして高線量の現場で自分が働かされることになったのかを知りたいという思いが渦巻いていた。何重にも連なる下請け企業。そのどこまでが作業内容を把握していたのかを調べるため、彼は再び福島へ向かう。そこでまた理不尽な出来事に遭遇する。

***

 何次請けまでが高線量作業を知っていたのか。フルマーク(6次)もRH工業(5次)も知らないようだった。TSC(4次)は所在も何も知らされてない。それで、鈴志工業(3次)の社長に聞けばわかるんじゃないかと思い、鈴志の事務所に行きました。

桐島 社長には会えましたか。

 事務所に社長がいなったので、連絡をつけてもらうと、「社長は会う必要はないと言っています」と言われた。するとすぐにRH工業(5次)の社長から自分の携帯に電話があって、「そういうことはするな」と言われました。でも、そのまま帰るつもりもなかったので、さらに上の会社に行くことにしました。鈴志(3次)の上はテイクワン(2次)ですが、ここも所在地がわからないので、さらに上のエイブル(1次)に行きました。

桐島 順々に上がっていったわけですね。

 エイブル(1次)の事務所へ行き、テイクワン(2次)の連絡先を教えてほしいと頼んだのですが、教えてくれない。何か証拠になるものはないかと思い、「それでは自分の労働者名簿のコピーをください」と言ったら、1時間ぐらい待たされて。そしたらRH工業(5次)の社長が車で来て、鈴志(3次)の社長が会うから一緒に来いと。

桐島 手を焼いたエイブル(1次)からRH工業(5次)に連絡がいったんだ。それで慌てて迎えに来た。

 鈴志(3次)の事務所に着くと、鈴志の社長、専務、TSC(4次)の人など6、7人に囲まれ、怒鳴られました。「あんた、なんなんだ」「いったい何がしたいんだ」「おまえは左翼か」「営業妨害がしたいのか」。約2時間、ほぼ怒鳴られっ放し。会話にはならないですね。「ですから、自分は何次請けまでが高線量だと知っていたか聞きたいんですよ」と言おうとしても話を遮られて、「『ですから』ってなんだ」って言われる(笑)。本当に会話ができなくて、あー、もうこれはダメだ、と思いました。挙句の果てに、「おまえじゃ話が通じない」と、私の実家へ電話し始めたんです。

桐島 えっ、親にですか!? 

 電話に出た母親に「おたくの息子さんが福島に来て問題を起こしているんで、説得してくれないか」と。電話が終わると鈴志の社長が「もう二度と、関わった会社へ私は訪問しませんという内容の書類を作るから、それにサインして帰れ」って言うんです。拒否したら、また親に電話ですよ。「おたくの息子さんはサインしないから、お母さん、福島まで来てサインしてください」と。

桐島 長野から来いと。

 母は、「一応うちの息子もいい大人なんで任せてます」と答えたようです。その後、鈴志の社長らは、私のことを訴えるっていう相談を始めてました。「これ訴えられるよな」「ああ」というやりとりがありました。

***

缶詰め状態からようやく解放され、らちが明かないと思った林氏は、知り合いに相談し、個人で加入できる労働組合の派遣ユニオンを紹介される。派遣ユニオンは東電と下請けを合わせた8社を相手に団体交渉要求を開始する。RH工業のみ団交に応じ、交渉は現在も継続中だ。同時に、林氏はそれまでのやりとりを撮影した動画をネット上に公開【https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=B121taGznWM】し、反響を呼んだ。

***

桐島 作業員の労働環境について思うところはありますか。

 作業員を東電が直接雇えばいいんです。もしくは国策なんだから作業員を公務員化する。それが無理なら、せめて元請けがちゃんと雇用して面倒を見てあげる。横並びになれば、多少は報われると思います。

桐島 そうすれば給料のピンハネもされないし、労働条件は守られますね。原発自体はどう考えていますか。

 半減期まで何万年もかかるような核のゴミを処理できないのなら、原発を使うべきではない。それから、田舎で人のいない所に造って、そこにお金で縛りつけて、原発がなければ町が立ち行かなくなる状況に追い込むシステムが一番気に入らない。事故が起きたら作業員の犠牲は必ず必要になるということもはっきり実感しました。そんなシステムはやっぱり間違っていると思います。

***

林氏から聞き取りを行なった後、取材班は事実確認をすべく東京エネシス以下7社にコンタクトを取ろうと動いた。ところが、ある会社は電話で林氏の名前が出ただけで取材拒否、別の会社は弁護士事務所を通してやはり取材拒否のFAXを送ってきた。何度も電話し留守番電話を残しているのに、いまだ話さえできていない会社もある。もし読者の中に1Fで働くことを検討している人がいたら、どうか慎重に下調べを行なってほしい。これがすべてとは言わないが、林氏が受けたようなとんでもない待遇は今後も起こり得るのだ。

(取材・文/桐島瞬)


11.11 反原発 1000000 人大占拠

2012-11-06 13:20:40 | 原発

 

【重要なお知らせ】首都圏反原発連合では、「11.11 反原発 1000000 人大占拠」の開催に当たり、日比谷公園集合/出発のデモを予定しておりましたが、東京都が公園の使用を認めず、デモ申請を行うことができない事態となっておりました。
11月2日の東京地方裁判所の申し立て棄却をうけ東京高等裁判所への抗告をしておりましたが、本日棄却となりました。
この結果は市民の権利を奪い、表現の自由を侵害するものです。今回の決定をうけ当初予定していた「11.11反原発1000000大占拠」における13時から予定しておりました請願デモについては中止せざるを得なくなりました。ただし、15時からの首相官邸前、国会議事堂周辺をはじめとする永田町・霞が関一帯の抗議行動については開催いたします。

 

来る11月11日(日)、首相官邸前、国会議事堂周辺をはじめとする永田町・霞が関一帯で、未だかつてない超大規模大占拠!
首都圏のみならず、全国から結集を!!!

▼日時等詳細をアップしました。ご確認をお願いします!

【日時】2012年11月11日(日)15:00~19:00
※悪天候の場合は中止。※予定は変更する場合もございます。HPにて詳細ご確認をお願いします。

 


【衝撃!そして重要!】スターングラス博士インタビュー

2012-10-08 21:58:13 | 原発

スターングラス博士インタビューを転載します。
2006年のインタビューですが、ここには非常に重要な内容が書かれています。



スターングラス博士
1983年よりピッツバーグ医大、放射線医学名誉教授を務める。過去にスタンフォード大学、インディアナ大学、フランスのアンリ・ポアンカレ大学、ジョージ・ワシントン大学、コーネル大学で放射線医学と物理学の教壇に立つ。1995年より、Radiation and Public Health Project (放射能と公共健康プロジェクト)局長。 




スターングラス博士にお話をお聞きしたいと思います。彼は、原子力の本場アメリカで、60年代から、核実験や原子力発電による低レベル放射能の影響を訴えて続けて来た、数少ない科学者の一人です。2006年の二月には念願だった来日を果たし、青森県の六ヶ所村も訪ねています。 

こんにちは、今日はよろしくお願いします。

S博士「まずはじめに、日本には55基もの原子炉が運転しているのを知ってるよね。」

はい。

S博士「それに、ほとんどが海岸沿いの国土の2割程度の面積に人口が集中していて、原発も割と近くに配置されている。だから、日本政府が2003年度に発行した、過去100年の日本人の死因の推移を見たとき、あまり驚かなかった。」

と言いますと。

S博士「日本では、戦後の50年で、がんの死亡がずっと増え続けている。1900年台の前半は、がんはそこまで存在しなかった。日本に原爆が落とされて、アメリカ製の原子力発電所が導入されてから、一気に増え始めたのだ。今でも日本にある原発の八割がアメリカ製だ。」

はい。

S博士「そして、本場のアメリカで分かって来たことが、原子力発電所というのは、公に発表されているよりも、ずっと大量の放射性物質を放出しているということだ。大半は、細かい分子になった、核の分裂によって産まれる物質で、大気や海に放出されている。核分裂生成物というやつだ。」

はい。これが、自然放射線と混同されると、訳分からなくなりますね。

S博士「その通りだ、そもそも自然放射線というのは、海抜0メートル付近では、0.8 から1mSV(ミリシーベルト)が普通であって、それ以上はラドンなどごく特定の地域しか関係のないものや、0.15mSVほどのカリウムなどを大げさに数えている場合が多い。しかも、ほとんどの自然放射線が外部被ばくを起こすガンマ線で、体の中の特定な器官に蓄積して内部被ばくを起こすものじゃない。ストロンチウム90やヨウ素131などの放射性物質は、体の中に入り込むのと、それと同じ量を地面にばらまいたのでは、威力が全然違うのだ。」

分かります。

S博士「ヨウ素131は、ほとんどが一週間の半減期だが、これは首にある甲状腺に集中する。甲状腺というのは、体全体の新陳代謝をコントロールしていて、多くの器官が甲状腺のホルモンによって動いている。だから甲状腺が壊れると、大人だと、甲状腺に異常が生じたり、がんになることがある。また、ストロンチウム90は骨に集中する。これはカルシウムと似ているためで、カルシウムは、骨をつくったり、神経の伝達にも欠かせない。要するに、脳みその働き、考える力に貢献している。よって、ストロンチウム90が引き起こす問題というのは、あまり知られていないのが、カルシウムと同じように骨だけじゃなく、脳にも入り込んで、神経にダメージを与えるため、特に脳の発達に支障をきたすようになる。」

赤ちゃんですね。

S博士「赤ちゃんもそうだし、お母さんのお腹の中いる胎児のときからだ。それに、脳みそは10代まで発達し続ける。だからそこに問題が生じると、普通の読み書き、理解する力、計算する力、全体的に影響を受けてしまう訳だ。健康な脳みそをつくる過程でだよ。」

母親は知っておくべき情報ですね。

S博士「これは、本当に伝えなければいけないことだ。繰り返すが、ストロンチウム90やヨウ素131は自然には存在しないもので、ウランやプルトニウムが核分裂を起こしたときのみ、産まれるのだ。原子炉の中で起きていることは、原爆の核分裂が起こす環境破壊と同じなのだ。つまり、核実験などが広めた汚染を、原子力発電所がそのまま引き継いだに過ぎないのだ。」

なるほど。

S博士「これは数年前にJournal of American Medical Associationで発表されたばかりなんだが、妊婦が歯科医でX線を数回受けただけでも、散ったX線が、ヨウ素131のように甲状腺に影響を与えて、それが早産につながる確率が数割高くなることが分かった。こうした未熟児は、現在の医学ではほとんどを救うことができるのだが、X線のせいですでに脳の発達に影響が出てしまっている。それが思考力や、集中力の欠如に表れる。脳の発達に支障をもった未熟児は、自閉症になる可能性も出てくるのだ。」

このように器官に集中する放射性物質は、どのようにダメージを与えているんですか?

S博士「ヨウ素131の場合、ガンマ線というのは、X線と一緒で、とても強いエネルギーを持った光を出す。そして、ベータ線は電子なんだが、数ミリしか飛ばなくても、臓器に埋め込まれると周りの細胞を破壊する訳だ。変異を起こしたり、遺伝子を傷つけてしまう。そして、フリーラジカルが産まれる。フリーラジカルとは、マイナスの力を帯びた酸素分子で、寿命も一瞬なんだが、これがプラスを帯びた細胞の粘膜に引き寄せられて、穴を空けてしまうので、大変なことだ。これらのことは、60年代の後半から70年代にかけて分かったことで、原子力発電を始めたずっと後の話だよ。」

はい。

S博士「初めての原発が1942年のシカゴだったから、そのおよそ30年後に分かったことだよ。もう一つ興味深い発見だったのは、X線などの強くて短い刺激がつくる多くのフリーラジカルは、実はお互いとぶつかり合って、そこまでダメージを引き起こせないんだ。これを、私は『混んだナイトクラブ効果』と呼んでいる。分かるだろう、狭い空間に人が入りすぎて、身動きが取れないのだ。これで分かったことが、X線などが与える、自然放射線の一年分に値する1mSVほどの一度の衝撃は、思ったほど効果がなく、同じ量を一週間、一ヶ月の間に分けて微量を受けた方が、細胞あたりのフリーラジカルが少ないために、ずっと大きなダメージを与えるのだ。」

そうなんですか。

S博士「このことは、衝撃だった。つまり、X線や原子爆弾のように、集中された強い放射線よりも、永続的な低レベルの放射線の方が、ダメージは100倍から1000倍も大きいことが分かったのだよ。」

なるほど。

S博士「我々はヒロシマやナガサキで集めたデータを信じきってしまったのだ。原爆は、主にガンマ線と中性子線を一瞬で放出したから、本当に強くて大量のエネルギーを放出した。ましてや、その頃はフォールアウト(『死の灰』と訳される)のことも良く分かっていなかった。要するに、長期的な低レベル放射能の影響を、今日でも、完全に間違って計算しているのだ。2003年にイギリスのクリス・バズビー (Chris Busby) 氏らが、ヨーロッパのECRR機構(European Commission on Radiation Risk) に頼まれて、原子力発電所のリスクについて過去50年の様々な論文やケースを完全に洗い直したところ、同じ結論にたどり着いたのだ。我々は、低レベルの内部被ばくによる影響を、少なくとも100倍から1000倍、過小評価して見積もっているのだ。」

はい。

S博士「もう一つ言いたいのが、ストロンチウム90は骨に入って、強い電子を放出する。骨髄では赤血球と白血球もつくられているから、ここで異常が起きると、白血病を起こす。また、白血球というのは、体のありとあらゆる病源と戦っているから、白血球がちゃんとつくられないと、これは大都市で警察のストを起こすと犯罪率が一気に高くなるようなものだ。分かるね。ストロンチウム90が白血球を壊せば、体中にがんが起きても止めることができない。ストロンチウム89の半減期は50日で、ストロンチウム90の半減期は28年だから、体に蓄積されていくものだ。」

そうですか。

S博士「さきほどの低レベルの放射能の話に戻るが、人々が間違いを犯した原因のひとつに、放射線によるがんの治療による。これは動物実験で、一週間おきに集中した放射線をあてれば、健全な細胞は元に戻るということから、放射量を細かく分ければ、体には影響が少ないと信じられていたのだ。ところが、内部被ばくの場合は、少ない量でも常に体の中にある訳だから、慢性被ばくと言っても良い。これが何十年間と蓄積されると、ストロンチウム90のように白血球が壊されていけば、肺炎やさまざまな感染が起き易く、免疫力が激しく低下することに繋がるのだよ。」

では、質問を変えます。
原子力発電所は、すべての排出物をモニタして、環境もモニタして、すべては安全だと言います。何がいけないのでしょうか?

S博士「何回も言うが、0.1~0.2mSVほどのX線の影響と、核分裂生成物を比べて、影響を少なく見積もりすぎているから、誤った安全の基準を適用しているところが間違っている。2005年に発行されたUS Academyの論文には、『どんな微量の放射能でも、必ず何らかのダメージを与えている。無害ということなどない』と書かれているくらいだ。一時期、『微量なら健康に良い』と信じられていたのもまったくの間違いで、『一定値以下なら安全』と信じられていたことも、間違いだった。これはようやく最近、世界中で発表されている論文で認められてきたことだ。更に、1000倍もダメージを少なく見積もってものだから、0.1mSVだったものが、実質的には100mSVと同じダメージを加えているのだ。」

これらの核分裂生成物は、化学的にフィルタすることってできるんですか?

S博士「完全には無理だ。中空糸フィルタやイオン交換樹脂など、どんなにテクノロジーが進化しようと、完璧なフィルタなど存在しない。例えば、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンなどの希ガスは、化学的にフィルタすることはできない。トリチウムなども水分と同じような性質なので、なかなかフィルタできない。モニタリングは、結局、役割を果たしていないのだ。自然界はストロンチウム90やヨウ素131をつくらないから、自然放射能と比べるのはおかしい。更に、X線などは刺激が短か過ぎる。だから、安全だと思っていた放出量が、実はそうではなかったということだ。」

それでも、核実験からの残量放射能が減って来ていて、今では食物に含まれている値も示していますが。

S博士「良いかい。基本的に原子力発電所が自ら検出して発表しているデータはそこまで信用しない方が良い。電力の生産があがるほど、放射性物質の排出はぜったいに免れられないのだ。それに、原子力発電所がどのくらい排出しているかを心配したり論議するよりも、人間にどのくらい入って来ているのかを検出する方がずっと早いのだ。私たちの90年代の研究で分かったことは、アメリカで原子力発電所の近くに住んでいる子供たちの乳歯から検出されたストロンチウム90は、かつての核実験の時代と同じくらい高くなってきているということだ。これは原子力発電所が放射性物質を出し続けている確固たる証拠だ。このプロジェクトもアメリカの政府がデータを公表しなくなったために、独自で始めたのだ。ストロンチウム90の値は、すでに胎内で蓄積されていることが分かることと、ストロンチウム以外の放射性物質も入って来ていることを裏付けるから大事な訳だ。これらはすべて、いわゆる通常の運転で起きていることだよ。」

それは日本にも言えることですか。

S博士「繰り返すが、日本の八割はアメリカ製の原子力発電所であるからして、まず間違いないだろう。原子力発電所の放射性ガスや放射性物質の粒子は、日本の美しい山脈に降り注ぎ、それがきれいな湧き水に混入して、田んぼや畑、飲み水に入って行ってしまうのだよ。風がどっちに吹いていようが関係なく、これがいちばん起こりうる被ばくの方法で、私はこれが日本でがんが急増している要因のひとつだと考えている。ちなみに、ロレン・モレーが日本で集めた乳歯のサンプルからもストロンチウム90が充分なレベル検出されている。これはどこで産まれたか、どこで育ったかによって大きく異なるし、もっと大規模な研究が必要だが、アメリカと同じような状況であると予想される。小児がんを主に、健康な発育が妨げられる確率が数割は高くなるということだ。もちろん、放射性物質による害は成人にもあてはまることだ。」

そうなんですか。

S博士「ついでに、もう一つ重大な話をしよう。ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、すい臓に集中する。すい臓というのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。世界中で、糖尿病が急増しているのは知ってるね。日本は、すでに人口の割合から言えば、アメリカの二倍もいる。そのアメリカだって、イギリスより率が高いのだ。日本では、戦後から現在にかけて、すい臓がんが12倍にもふくれあがっている。50年代の終わりにドイツの動物実験で発見されたのが、ストロンチウム90が電子を放出してイットリウム90になると、骨から肺、心臓、生殖器などに移動するのだが、すい臓に最も高い集中見られたのだ。インスリンがうまく生産されないようになって、血糖値が上がってしまうのだ。今までは放射能が糖尿病と繋がっているなんてまったく認知されていないのだ。これで分かっただろう、国際放射線防護委員会(ICRP)は、当初、放射能の影響として、特定のがんと奇形児くらいしか認めなかったのだ。未熟児、乳児の死亡や、肺、心臓、すい臓、これらの部位への影響はすべて無視されてきたのだ。」

はい。

S博士「民間エネルギーの最初の原子力発電所は、ピッツバーグに57年に、私が15年間勤めたWestinghouse社によって建てられた。私たちは、汚い石炭の発電所よりも、安くて、きれいなエネルギーだと思っていた。微量の放射性物質が逃げても、大したことないと思っていたのだが、それは大間違いだった。これと同じ原子炉が、今でも日本でたくさん稼働している。70年代にカナダのエイブラム・ペトカウ (Abram Petkau) 博士が発見した、低レベル放射能によるフリーラジカルの影響を、未だに反映できていないのだ。フリーラジカルの性質を分かっていなかったのと、放射線量と人体への影響が比例的な関係だと勘違いしていたのだ。低レベルで起きる様々なことは、ヒロシマとナガサキの生存者を調べただけでは、まったく予期できなかったのは当然のことだ。」

はい。

S博士「だから、原爆の生存者や、X線のデータによって計算された国際的な許容量はまったく間違っている。これは、原子力発電所が大規模に建てられるようになって、何十年も後に分かったことだが、誰もその過ちを認めることが出来ずに、今日まで来てしまった。その理由の一つとして、すでにウラン鉱山に巨額の投資がされてしまっていたことがあるだろう。だから、ウランの利益を受けている人たちは、過ちを認めないどころか、それを絶対に隠したいのだ。ウランは核分裂以外には役割がないから、それがただの粉末のゴミになることを本気で危惧しているのだ。世界中の政府や企業、イギリスの皇室などが所有しているウランは、原子力発電所が他の燃料で動くようになったら困るのだ。」

日本企業もかなり先行投資していますよね。他の燃料と言いますと?

S博士「天然ガスだ。天然ガス発電に切り替えれば、なんと、設備投資の7~8割は無駄にならない。天然ガスはあと数十年は持つと言われているから、その間に自然エネルギーを開発すれば良いのだ。コロラド州のフォート・セイント・ブレイン (Fort St. Vrain) は、すでにこの成功例だ。原子炉だけを閉じて、天然ガス用のボイラーを横につくって、タービンの建物など、ほかのものはそっくりそのまま使えたのだ。そう、原子力はお湯を沸かしているだけだからね。原子炉の中の水も放射能を持っているために、配管が錆びて出てくる鉄、マンガン、コバルトなどにも中性子がぶつかって、普通の元素まで放射性になって大気に飛び出てしまうのだよ。これが体内にも必要な物質の場合、放射性の鉄分だって血液に入ってしまう訳だ。」

原子炉を解体しただけで、その付近は大丈夫なんですか?

S博士「そうだ。その証拠にコロラド州は、あらゆるがん、小児がんの率が全米でいちばん低いのだ。解体すれば、新しい核分裂や放射性ガスを止めれば、燃料自体は、まだ残っているが隔離することはできる。それが素晴らしい点だ。もちろん、完全に廃棄するにはたいへんなコストがかかるよ。これはもっと大変な問題だ。だから、原子力産業は、古くなった発電所を解体する巨額のコストを考えていなくて、将来のコストを少なく見積もりすぎているのが、大問題だ。でも、運転を止めることさえすれば、せめて新しい放射性ガスが発生することは抑えられるのだからね。」

環境的には、それがいちばん良い訳ですね。

S博士「とりあえずは、だ。その代わり、何万年、何億年と放射能を持つ核廃棄物をどうするのかを、まだ誰も解決できていない。何故かというと、長い時間が経つと、地下に埋めようが、山に埋めようが、放射線が缶から漏れ始めることが分かっているからだ。缶が空気中のバクテリアに侵されて行くからだ。そうすれば、今度は地下水が汚染される。」

はい。

S博士「環境的な問題はそれにとどまらない。日本のロッカショで起きようとしていることは、全国の55基分の廃棄物を集めるから、どうがんばっても大量の放射性物質を大気と海に捨てることになるだろう。そうすれば魚も死ぬし、近辺の入江に生息する貝や生物が放射性物質を吸い込んで、人間と同じように免疫力が低下して行って、死んでしまうのだ。60年代に核実験が盛んに行われていた時期も、北大西洋では、魚が激減して、核実験が終わったあと、一気に元に戻った。決して乱獲のせいなどではなかったのだ。このことは、今でも世界中の原子力発電所の近くで起きている。クジラやイルカも、川に流した放射性物質によって、みんな影響されているのだ。」

何度も言いますが、それでも原子力発電所は、海への放出をフィルタして、ちゃんとモニタしていると言いますが。

S博士「だから、そんなフィルタがあれば、固形の廃棄物の心配だけで済むから嬉しいよ。でも現実的には、一部の放射性物質しか取り除けないことは、実績で分かっているのだ。しかも、事故や人為的ミスの可能性も計算にいれてなくても、この状況だ。過去には放出しなくて済んだ放射性物質も、大量にあった訳だ。スリーマイル、チェルノブイリ、これらは、世界中に多大なるインパクトを与えたのだ。我々はチェルノブイリが起きた翌年のアメリカでも、統計データとEPAによるストロンチウム、ヨウ素、セシウムの測定量から、数万人規模で過剰な死者が出たと考えている。」

そうなんですか。

S博士「特に日本の場合は、地震国だということを忘れては行けない。日本の面積にあれだけの原子炉が集中していることと、ロッカショの再処理工場の最大の問題点は、さきほど言ったように全国の燃料棒を集めてプールにいれていることだ。これらは、本当に強い、本当に高レベルの廃棄物で、なんかの拍子に、このプールの冷却水にもしものことがあったら、大惨事では済まないことになるだろう。」

質問を変えます。
なぜ、人間はそのような強い放射性物質を扱うことになったのでしょうか?

S博士「まず、自然の中で人間が経験してきた放射性物質は、カリウム40だけだ。これは体内に入っても、骨など、どこにも集中しないし、放射線量はストロンチウム90より多くても、体に蓄積もされないから、割とかんたんに体から抜けて行くのだ。地球ができたときに、ウランやたくさんの放射性物質ができたが、どれもストロンチウム90のようにカルシウムに化けて、核分裂生成物が体内に蓄積されるようなことはなかった。一部のアフリカの地下の鉱山の例外をのぞいて、核分裂の連鎖反応は自然ではぜったい起きないのだ。」
(註:20億年前に西アフリカにあるガボンのウラン鉱山で自然核分裂があったとされる)

はい。

S博士「例えば、普通の水の中にある水素は、宇宙線の影響でトリチウムになることがある。トリチウムも、特定の部位で濃縮されない。人間は、自然放射線の中で進化してきたが、これらも体に蓄積はされなかったし、フリーラジカルを長い期間にわたって体内に取り込むこともなかったのだ。海の中に微量に存在するウランも同じことだ。1938年に人間が核分裂を発見してから、すべてが変わってしまったのだ。」

分かりました。
では、日本は島国ですから、海の汚染についてもう少し詳しく教えてください。

S博士「海を守ることは、とても大事なトピックだ。我々が予測できなかったエピソードをもう一つ、教えてあげよう。昔、科学肥料が海に流れ込んで、藻が異常発生すると、魚貝類の酸素を奪ってしまうと疑われていた。その結果、酸欠になった魚や貝が死んでしまう訳だ。ミシシッピ川が流れ込むメキシコ湾で藻が大量発生したときは、窒素、つまり酸化窒素を含む化学肥料が原因だと思われていた。でも最近、新たに分かったことは、キセノンやクリプトンなどの放射性ガスのエネルギーが、大気の酸素と窒素を反応させて、酸化窒素をつくることが分かったのだ。雨が海に運んでくる土砂が化学肥料と同じ役割を果たして、間接的に魚の酸素を奪ってしまうのだよ。この容量で、原子力発電所は、酸化窒素だけでなく、酸素原子が三つくっついたオゾンもつくっている。つまり、原子力発電所が藻の激増に繋がっていることも、誰も予想できなかったことの一例だ。」

そうですね。

S博士「だから、発電所が出す液体廃棄物は、始めは誰もが海は広いし、とても深いので、人間社会にはまったく影響がないと計算していた。しかし、先ほどから言っているように、微量だから大丈夫ということは決して有り得ない。また、Busby氏らの発見が論文で細かく発表されたように、海に放出した放射性物質は、必ず波に乗って浜に返ってくる。イギリス、ウェールズ、スコットランドの原子力発電所付近の砂浜でも、このことが確認されたのだ。日本でもきっと同じことが起きているだろう。海水で薄まると期待していた放射性物質が、波に運ばれて返って来て、それが雨にも混ざって、また土の中にも入ってくるのだ。」

それでも、魚からは放射性物質が検出されてないと言われますが。

S博士「だから、まずそれは安全値がニ、三桁ずれたままだからだよ。もちろん遠洋の魚の方が、放射線を受ける量が少ないし、日本は遠洋漁業が多いから、まだ安全な方かもしれない。それでも、50年前の安全基準が残っていることが問題だ。たいていのガイガー・カウンターは分かり易いガンマ線を計っているだけで、アルファ線やベータ線のことは計れないので、これにはもっと複雑な機械が必要なのだ。」

そうなんですか。

S博士「ガイガー・カウンターは、砂浜にたまったガンマ線を読むことはできるが、魚のアルファ線やベータ線などの正確に計るには、魚の肉や骨をとって、化学的に調べる必要がある。これには大変な技術と計算力が必要になるのだよ。化学的に分離させた液体を、放射線検出用のシンチレーション計数管に通すのだから。つまり、骨にたまるストロンチウム90のように、いちばん強力で、いちばん厄介な放射性物質ほど、かんたんな計器では探知できないのだ。」

はあ。

S博士「分かったかい?原子力発電所ができてから30年後に、ペトカウ氏が発表して初めて分かったことがあったように、知らなかったことが多過ぎたのだ。ひとつの細胞が放射線を受けると、周りの細胞が影響を受ける『隣人効果 (Neighboring Effect) 』のことも知らなかったし、いろいろなことだよ。我々は、世界を壊してしまうような原子爆弾をつくってしまった償いとして、原子力発電を急ぎすぎたのだ。」

どういうことですか?

S博士「核分裂が発見されたとき、多くの物理学者は大学の研究室を出て、マンハッタン・プロジェクトに参加した。当時はヒットラーが世界的な脅威だったからだ。ドイツに原爆を渡してはいけない、と。同じことがイギリス、フランス、ロシアでも起きた。そのうちに、スターリンが出て来て、今度は冷戦が始まって、多くの物理学者は核戦争を避けるためにと、核爆弾の開発に一生を捧げたのだよ。と同時に、そんな軍事目的に利用されただけで死ぬのは良心が耐えられなかったのだろう、アイゼンハワー大統領が提唱した『平和な核利用』のアイディアに皆が飛びついたんだ。アイゼンハワーは、『クリーンな原子力』をつくる原子力発電所を世界中に売り込もうと躍起になって、物理学者はそれを喜んでその手助けをした。ヒロシマとナガサキで起きたことや、人類を滅亡させる核兵器をつくってしまったことへの罪悪感のためにね。」

とても興味深いです。
でも彼らは、放射能の影響を予知できなかったのですか?

S博士「そのときは、本当に経験とデータが少なかった。いろいろな不幸が重なって、今の状況をつくってしまったのだよ。多くの人は、核爆弾がないと不安でしょうがなかった。私の孫みたいに、お気に入りの布団がないと眠れないのと一緒でね。共産主義が世界を食い尽くしてまうのを止めるには、核爆弾が必要だと本気で思ってたのだ。これが核の軍拡の原因であり、それに乗っかって、アイゼンハワーがきれいなエネルギー政策と称して原子力を勧めたものだから、誰もが信じきってしまった。日本の場合は、国民がたいへん丁寧できれい好きだから、モクモクと汚い煙が出る発電所と違って原子力は魅力的だったに違いない。」

では、これだけの知識が今あって、それを知っている専門家も世界中にいると思うんですけど、根本的なところで変えて行けると思いますか?

S博士「これが実は難しいのだ。何故かと言うと、大学の研究室などのリサーチのほとんどは、政府の補助金で成り立っているからだ。その政府が、原子力発電はクリーンだと信じ切っていたものだから、今になって過ちを認めたくないのだ。例えば最近でも、コネチカット州の原子力発電所で問題があったのが分かっているにも関わらず、微量だから問題ない、と繰り返すだけだ。EPA(米環境庁)も、原子力産業を守ろうと、必死になっているのだ。石炭による発電が産むスモッグや水銀と違って、クリーンなエネルギーだと言う、昔の謳い文句そのままだ。でも水銀では、爆弾はつくれない。分かるかい。」

それは、今だと強く言われてますよね。二酸化炭素を排出しないから良いんだと。

S博士「それはいつの時代も言われてることだが、でも、本当は、ウラン鉱山の採掘、ウランの運搬、ウランの濃縮、多くのエネルギーを使って、石炭を使ってウランも濃縮すれば、世界のCO2排出量は、原子力発電所を増やすことで解決できないことは、誰の目にも明らかだ。その上に、今知られているウランの埋蔵量もたった数十年でなくなってしまうことを、誰も気にとめていないようだ。現在では、石炭が排出するガスを地中に送り返して岩に変えることによって、CO2の排出を防ぐ方法も出て来ているのだ。」

石炭が見直されてるのは聞いたことあります。

S博士「その他にも海洋エネルギーや、地熱エネルギー、風力、太陽、沢山方法はあるし、水素だけでもさまざまな活用法がある。これを原子力産業がひた隠しにしているのだ。ウランに莫大な投資している人たちが、新しい発電方法の浸透を防いでいるばかりか、健康への害も隠している。私が何十年も経験して来たことだが、体質的にモラルを忘れた産業だと言わざるを得ない。」

一般の人へのメッセージとして、自分の健康を守るには何をおすすめしますか?

S博士「アメリカでは記録を公表することも止めてしまったので忘れられてしまっているのだが、原子力発電所付近の農場がつくった牛乳は、まず飲まない方が良いだろう。また飲み水は、逆浸透装置を使えば、ほとんどの重い放射性物質はフィルタすることができる。本当は行政がやれば良いことなのだが、コストが高過ぎるのだ。」

それでは、今日はここまでにします。ありがとうございました!

S博士「ありがとう。ほかに質問があれば、何でもきいてくれ。」



更に「胎児や乳児が放射線によって受けるダメージは、健康な成人が受けるダメージより更に何百倍、何千倍も拡大される」
「民間の原子力発電は、軍需産業をサポートするために始められ、リスクを完全に把握する前に広められた未熟なテクノロジーであったため、これまで世界中で何度も事故を起こして来た」と言っている。

原発事故を起こした旧ソ連のウクライナでは、放射性の瓦礫から火事が起きないように監視しているのに、日本ではそれを一般焼却炉で燃やしている。

自民党は尖閣問題など、国際的な緊張が高まる中「徴兵制」の導入を目指している。
しかし、海岸線にある54基もの原発にミサイルを撃ち込まれたら簡単に終わりになる事を、先ずは考慮しなければならないのではないか。

実に浅はかな国だと思う。

http://einstein2011.blog.fc2.com/blog-entry-698.html


再稼働反対!緊急アクションにご参加を

2012-04-09 15:00:00 | 原発

原発ゼロへ!止めよう再稼働 4・11アクション
◆4月11日(水)
午後6時 集合 日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
午後7時 デモ出発 
 日比谷公園→経産省→首相官邸前→国会請願デモ→外堀通り→関西電力東京支社→東電本社→桜田公園(新橋駅近く)解散

「再稼働反対!全国アクション」実行委員会のご案内
 ◎日時:2012年4月7日(土)昼12時開始
 ◎場所:ピープルズ・プラン研究所

今週中にも地元に再稼働への協力を要請する方針 東京新聞夕刊


チェルノブイリの記事が示唆する日本の将来

2012-04-02 18:59:57 | 原発

http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/467.htmlより


 

東都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループのウェブで、チェルノブイリ記事切り抜き帖を
見つけました。

 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/
 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/etc/CherNewsJapan.html

いくつか興味深い記事を抜粋します。
全く同じことがすでに日本で起きているのにあらためて驚かされます。

(1000ピコキュリー=37ベクレル、1マイクロキュリー=3万7千ベクレル)


86/05/15 朝日 「市民の多くが脱毛」 
チェルノブイリ北方130kmのゴメリ市に住む女性は、モスクワの友人へのへの電話で、この数日間で頭髪が全部抜け落ちたと告げた。この女性によると、5歳の自分の子供をはじめ、人口30万人のゴメリ市民の多くの人も同じ目に遭ったという。

86/07/15 毎日 「西ベルリン表土放射能汚染」 

チェルノブイリ原発から約1000km離れた西ベルリンの表土は、日本の土の少なくとも50倍以上の放射能で汚 染されていることを、日本国内に持ち込まれた土を分析した京都大学原子炉実験所の小出裕章助手が14日明らかにした。表土から検出された放射能は、1kg 当り、ヨウ素131が6.78ベクレル、セシウム134が57.3ベクレル、セシウム137が124ベクレルなど。

86/09/12 朝日 「日本では考えがたい」 

原子力安全委員会のソ連原発事故調査特別委員会(委員長・都甲泰正東大教授)は11日、第1次報告書をまとめ、御園生原子力安全委員長に提出した。「事故の概要はかなり明らかになった」とし、「わが国では考えがたい事故であったことがほぼ明らかになった」としている。


87/04/12 毎日 「西独で異常児出産急増」 
西独の西ベルリンなどで異常児の出産が急増しており、専門家の間ではチェルノブイリ事故の放射能汚染によるもの ではないかとの見方が出ている。西ベルリンの人類遺伝学研究所によると、同事故から9カ月後の今年1月、西ベルリンでは10件のダウン症候群の新生児出産 が報告され、通常の1カ月当り2件を大きく上回った。


87/08/24 朝日(三重) 「お茶数トンを廃棄」 
三重県度会郡度会町で、チェルノブイリ原発事故後に採れた茶が放射能に汚染され、製茶グループが出荷停止処分に していたことが、23日伊勢市で開かれたシンポジウムで報告された。同町の「生活クラブわたらい茶生産グループ」は、生活クラブ生協に茶を供給している。 同生協は、食品の供給基準値を「国の基準の10分の1以下」とする自主基準を設定、セシウムがキロ当り37ベクレルを超えるものは供給しないことを決め た。昨年5?10月産の度会茶の汚染はいずれも自主基準を超え、5月に収穫した者は227ベクレル、最低でも39ベクレルだった。7?8トンの茶を供給停 止にし、2000?2500万円の損害となった。


87/09/29 毎日 「チェルノブイリ事故後、米の乳児死亡率上昇」 
チェルノブイリ事故による放射能が米国に降下した昨年6月?8月の3カ月間、雨量の多い米西海岸や一部東部の各 地で、乳児を中心に死亡率が異常に上昇していたことが、スタングラス・ピッツバーグ大名誉教授らの分析調査で明らかとなった。チェルノブイリの放射能が米 国に到着したのは昨年5、6月頃で、その直後の6月の乳児死亡率が前年同月比で約15%も上昇。7、8月も同7?4%高くなっていた。「チェルノブイリに よる放射能汚染に起因しているとしか考えられない」と結論つけている。


88/09/29 北海道新聞:モスクワ=共同 
27日のイズベスチャによると、ウクライナ共和国で遺伝性疾患の患者が大幅に増えている。共和国各地の特別施設には、不治の遺伝性疾患患者が10万人収容されており、毎年1万~1万2千人増加している。放射線との関連に記事は触れていない。


89/02/12 朝日新聞:モスクワ時事 
11日付のプラウダによると、白ロシア共和国のコワリョフ副首相の談話 では、放射能汚染は当初の予想より広範囲に及んでおり農地の5分の1が汚染され、モギレフ、ゴメリ州で24700人が避難、10万㌶が立ち入り禁止、 415の村(10万3千人)が恒常的な監視区域に指定されいる。


89/02/16 北海道新聞:モスクワ=共同 
15日発売のモスクワ・ニュースによると、ウクライナ共和国で事故後家 畜の奇形が急増しているほか、甲状腺異常の児童が増えている。チェリノブイリ西50~90kmのジトミール州にあるペトロフ・コルホーズでは、事故後1年 間に奇形の豚が64頭、1988年は9月までに76頭生まれた。事故前までは3頭生まれただけだった。同州ナロジチ地区では1988年秋、 0.2mR/hrのガンマ線でキエフ(0.014mr/hr)の約14倍。セシウム137の蓄積は、住民の4%で、5~10マイクロキュリーに達してい る。


89/08/01 河北新聞:モスクワ=時事 
チェリノブイリ北方50~60kmのロシア共和国ホイニキ市で、児童の 間に貧血やのどの炎症が広がっている。30日付イズベスチャが同市600人の署名した手紙を掲載したもの。「放射能の影響はない」とした当局や学者の誤り を指摘し、過去3年間に地区の党第1書記ら幹部や大半の医師が住民を残し脱出したと非難。


89/08/08 サンケイ新聞:モスクワ=記者 
ウクライナの反体制ジャーナリストで人民代議員のヤロシンスカヤ女史 は、ネジェーリャ最新号で、ウクライナ共和国のチェリノブイリ西方12の村で住民が高濃度の汚染により危険にさらされている、と当局を批判。女史が入手し た公式データによると、ナロードニーチェスキー地区の12の村で70年間に受ける被曝線量は、35.5~113レムとされ、ソ連自身の基準35レムを越え ている。子供たちに甲状腺などのどの疾患や貧血、のど、胃、食道などのガンが増大。牧草地で160Ci/平方kmの汚染が見つかっている。ウクライナ共和 国当局は、いかなるデータも公開しないようかん口令。


89/10/02 毎日新聞:モスクワ=共同 
30日の「ソビエト文化」は、白ロシア共和国で奇形児の出産やガン患者 が急増していると報道。ゴメリ州ホイニキ地区では、今年1月から6月の間に13人の奇形児。昨年の奇形児出産は3件。奇形児の出生率は事故前の85年に比 べ3~4倍、死産も増加。モギレフ州スラブゴロド地区では、85年に11人しかいなかったガン患者が、昨年は70人に急増。今年1~6月は新たに34人。 同地区の人口は過去2、3年の間に約20%減少しており、ガン発生率の上昇は明らか。ゴメリ州などでもこうした傾向。スラブゴルド地区では動物の奇形出産 も急増。


89/10/21 毎日新聞:モスクワ=共同 
18日付イズベスチアの投書で、労働者レーピン氏は「ともに放射能除去 を行った若者たちが急死している。死者の数は増え続けている」と告発。事故直後動員されたイグナチェフさんは1カ月後に倒れ、翌年には歯が22本抜け、脱 毛、頭痛、ぜんそく、胃の痛みなどを訴え、昨年7月21才の若さで死亡。多数が闘病生活を強いられている。同紙編集部は、事故後原発地区に入った労働者は 約60万人に上ると述べ、発病の事実に目をつぶることは罪だ、と強調。


89/12/09 毎日新聞:モスクワ=記者 
7日のプラウダによると、ウクライナのクラマトルスク市で住宅団地の建 設に汚染したコンクリートパネルが用いられ、入居者が白血病で死亡していたことが明らかになった。コルジェ一家がこの団地に転居して数年後、長男が白血病 で死亡。もう一人の子供も同じく白血病と診断された。同じアパートに前に入居していた一家も白血病で2人の死者を出しており、当局が調査したところ、子供 部屋の壁の放射能汚染が判明。セシウムまたはコバルト汚染と見られるが原因は不明。


90/04/06 北海道新聞:モスクワ5日 
タス通信によると、プリピャチ川下流とキエフ貯水池の上流で、ストロンチウム90やセシウム137が蓄積。汚染は深刻で、今後の水資源利用を制限する必要があると、ウクライナ共和国水生生物学研究所の部長が述べた。


90/04/19 毎日新聞:ニューヨーク=タス 
ユニセフの委員会で白ロシア共和国の代表団は、チェルノブイリ事故で3万7千人以上のソ連の子供達が、ガンや貧血、心臓病で苦しんでいるとし、子供達のための援助を要請。白ロシア共和国は人口220万人で、子供は約80万人。


90/5/26 朝日 
来日中の白ロシア科学アカデミーのコレシコ教授は、白ロシアでは今年中に100万人の住民が新たに避難を迫られることになる、との衝撃的な事態を明らかにした。


90/6/18 朝日:キエフ=松本記者 
キエフで17日まで3日間、チェルノブイリ被曝者第1回全ソ大会が開か れた。これまでばらばらだった組織を統一しようと各地から1000人を越す代表が集まった。大会での報告によると、除染に参加した人は合計60万人、うち 4分の1が正規軍人で、残りのほとんどは、「ズボレ」と呼ばれる民間人。約5万人が重い放射線障害による病気に侵され、200~300人に1人の割合で死 亡した。最終日、「全ソ・チェルノブイリ同盟評議会」が正式に発足した。


90/7/8 朝日:モスクワ=共同 
ソ連共産党大会で、白ロシア・ゴメリ州選出の女性代議員が、新生児の死亡率が急増するなど住民の健康に大変な異常が起きていると報告。1985年と89年を比べると新生児死亡率が4.1倍、視覚障害発生率3倍、血管障害8倍など。データの出所は明らかにしなかった。


90/8/7 福井 
広島原水禁大会に参加のキエフのイリーナ・ゴルディンコ医師によると、チェルノブイリ事故の結果、妊婦子供の被害が深刻。甲状腺異常は軽度のものも含め、妊婦で1万5千人、子供で5万人、出生直後の乳児で約3万人にのぼる。


91/4/15 日経:ロンドン=時事 
14日のインディペンデントオンサンデーによると、チェルノブイリ事故により7000~1万人が被曝により死亡。事故処理にあたったソ連科学者チェルノセンコの話として伝えたもの。また、核燃料190トンのうち60~80%が放出されたという。


91/4/20 毎日:ロンドン=共同 
英原子力公社は、チェルノブイリ事故に関する報告書を発表。今後全世界で4万人がガン死、うち1万人がソ連国民。


1992/3/13 福島民友:ロンドン=共同 
ウクライナ環境保護省顧問のチヒー博士は11日、ブリストルの会議で、チェルノブイリ事故によるキエフ州の汚染地帯で、動物の奇形出産が増えていると指摘した。事故以前は極めて少なく、明らかに汚染が原因と述べた。


1992/11/1 毎日 
ベラルーシの汚染地では4割の子どもに甲状腺肥大などの影響。同国の小児科医らが31日大阪市内で開かれた市民団体との交流会で報告したもの。


1994/4/27 毎日:モスクワ・三瓶記者 
チェルノブイリ事故8年にあたり、ロシア各紙は事故についてさまざまに報道。国防省機関紙「赤い星」によると、事故処理作業にあたった30万人のロシア人のうち、3万人が身体障害者となりこれまでに5000人が死亡。


1994/5/11 毎日:バーデンバーデンAFP 
チェルナウセンコ氏は10日、ドイツのラジオ放送で、チェルノブイリ事故による放射能汚染のため旧ソ連諸国で向こう10年間に1500万人が死亡するだろうと述べた。


1995/7/4 毎日 
チェルノブイリ事故による放射能汚染地域で、新生児の先天性異常の発生が88年をピークに事故以前と比較して最高2.2倍に達していた。広大原医研の佐藤所長とベラルーシの遺伝疾患研究所の共同調査で明らかとなったもの。


1996/11/19 毎日 
阪大医学部の杉山教授や野村教授のグループは、チェルノブイリ周辺汚染 地域に住み、血液検査で「異常なし」とされていた住民の血液から、白血病の目印遺伝子WT-1の増殖を確認し、通常の検査で異常がない住民も白血病に対す る高いリスクを負っていることを、遺伝子レベルで裏付けた。

日本とチェルノブイリ周辺国を同縮尺で比べているのが図。
http://twitpic.com/6stmmw/full

より狭い範囲の比較
http://twitpic.com/6dhy2b/full

 


「2号機の 『 温度上昇 』は、本当だった」   「遺体をセメントに詰めて遺棄」

2012-02-15 21:37:26 | 原発

以下、ぬまゆのブログからの転載です。 


  2号機の 「 温度上昇 」 は、本当だった。

いま、

「 作業員 さん 」 と 「 (元)作業員 さん 」 に、電話で確認をした。

 結論から言えば、

「 600~700 ℃ になれば、【 2号機 】 も、爆発を免れない 」 というものだった。

 ニュースでは、

「 300℃ 以上に 温度が 上昇した 」 と、

淡々と語っていた。 

しかし、

2号機は、制御できていない。 

「 2号機の爆発 」 自体が恐ろしいのではない。

それよりも ・・・ 

 【このまま、温度上昇が進み、600~700℃ になって 爆発し、連動的に、

1号機 ~ 4号機 まで、吹き飛ぶことの方が 心配だ 】 と 「 作業員 さん 」 は 語る。

 「 現場の資格 」 を たくさん持っていた 「 作業員 さん 」が、

『 辞めたい 』 と、東電幹部に 言ったところ、

取り合ってさえ もらえなかった。

 そればかりか、

幹部連中を呼んで、その 「 作業員 さん 」 を、取り囲んだという。

そして、

【 160万円 の 札束 】 を テーブルの上に放り投げ、

仕事を続ろと 言った。

 無論、

その 「 作業員 さん 」 は、受け取らずに、きっぱりと断った。

すると、

幹部連中の中にも、心ある方がいて、

「 おまえ、まだ若いんだから、辞めたっていいんだ 」 と 言ってくれた。

 その 「 辞めてもいい 」 と、口添えしてくれた幹部の方は、

即刻、クビになった。

 その日まで 働いた 「 お給料 」 さえ、出なかった。

 返ってきたのは、

【 明日から、来なくていい ! 】 という暴言だけだった。

 手取りで 「 18万円 」 の お給料だった。

みんなが思っているほど、

高くはない金額で、働いていたのだ。

 

4月~6月ごろまで、

作業中に死亡した 「 作業員 さん たち 」 は、200人ほどに のぼった。

 防毒マスクを 取り替えるのを忘れていたり ・・・ 要因は さまざまだった。

休憩中に 煙草をいっぷくして ・・・

「 そろそろ、いくか 」 と、立ち上がって、

座ったままの 彼に 声をかけたら、亡くなっていた。

 しかし、

ご遺体は、ご遺族の元へは、返されなかった。 

ご遺体から、放射能が出ているためだったという。 

セメントに詰められて、J ヴィレッチ へ運ばれ ・・・

その後は、

どのように 扱われたかは、誰も知らない。

とにかく、

2号機の 温度上昇を食い止めるために、

いま、

現場は、必死だという。

 【 死者への冒涜 】

 こんなことが、あっていいはずがない !

http://blogs.yahoo.co.jp/kmasa924/29218923.html

 


「殺されてたまるか!」 大飯原発再稼働阻止! ~経産省保安院前を埋め尽くせ!~

2012-01-17 21:22:33 | 原発

■呼びかけ:東電前アクション!

http://toudenmaeaction.blogspot.com/

Email:toudenmae.action@gmail.com

twitter:http://twitter.com/toudenmaeaction

1月18日(水)

経産省別館(原子力安全・保安院)玄関前(経産省日比谷公園側の建物)

15時~ アクション開始!

18時半~ 仕事・学校帰りもみんな集まれ!大集会

(「ストレステストに係る意見聴取会」は16時15分から19時15分まで行われていま

す)

■インチキな「ストレステスト」で再稼働を決めるな!

■原発は大量殺人の装置だ!「殺されてたまるか!」

 

経産省と原子力安全・保安院は、「ストレステスト」による審査で大飯原発の再稼働

を認める方針であることが報じられています。

そして、1月18日に行われる「ストレステストに係る意見聴取会」で、その審査を終

わらせて再稼働に向けて次の段階に移ろうとしています。

 

私たちは、以下の理由から「ストレステスト」の審査の結果など認めることができま

せん!

 

1, そもそも「ストレステスト」なるものに、原発の稼働の当否を決める法的権限

などない。

 

2, 「ストレステスト」は机上の数字の計算で「原発の耐久性」を測るものでしか

ない。その結果の真偽は、実際の地震・津波でしか確認することはできない。

 

3, 「原発の耐久性」について、飛行機の激突や隕石の衝突まで含めて考慮される

べきだというのが、いまや国際的な議論の主流になっている。今回の「ストレステス

ト」では、そこまでの計算はなされていない。

 

4, 「原発の安全」をチェックするはずの経産省と保安院は、電力業界と一体に

なって原発を推進し、原発立地自治体の説明会で「やらせ」を指南するような組織で

あり、そもそも中立性がない。

 

5, 福島事故を引き起こした当事者として責任を問われ、近く環境省への移管・再

編が言われている保安院に、原発再稼働の当否を決める資格はない。

 

6, 枝野経産相は、東電が選んだ「電力業界に貢献した政治家トップ10」に入るよ

うな人物(朝日新聞1月8日)。特定の業界・企業から献金を受けた人物が、その業界

の利益に直接結びつくような省庁の大臣を務めるのはふさわしくない。枝野経産相

は、ただちに辞任しろ!

 

7, 「ストレステスト」の審査には、原発メーカーである三菱重工から献金を受け

ている御用学者が三人も入っている。買収された審判がジャッジするスポーツなどあ

りえないように、ましてや人の生き死にに関わる原発の稼働の当否を決める場に、こ

んな人物たちがいること自体がありえない。

 

「原発に想定外などあってはならない」...これは、福島事故の最大の教訓であるは

ずです。「想定外」を最初から度外視した「ストレステスト」の結果などで原発を再

び動かし、これ以上私たちの生命が脅かされるなんて、もう我慢がなりません。

 

ましてや、このように「ストレステスト」など、原発を動かし、日本の原子炉を外国

に売り込むためにする「茶番」としか言いようがありません。

 

こんな茶番を演じる前に、保安院は福島をかえせ!

政府は「冷温停止状態-収束宣言」を撤回しろ!

 

そして、福島事故が示したことは、「原発はあっと言う間に当たり前の生活を根こそ

ぎ破壊する」ということであり、「原発は未必の大量殺人の装置だ」ということで

す。

 

原発ゼロを求める闘いは、未来を取り戻す闘いです。

絶対に原発再稼働を阻止して、原発ゼロを実現させよう!未来はそこからしか始まり

ません。

 

1月18日、経産省保安院前に大集合しよう!そして叫ぼう!

 

「殺されてたまるか!」

大飯原発「妥当」判断 残る47基の原発は…注目される伊方、玄海

2012.1.14 21:28 (1/2ページ)
関西電力の大飯原発(左から)4号機と3号機=福井県おおい町(本社ヘリから)

関西電力の大飯原発(左から)4号機と3号機=福井県おおい町(本社ヘリから)

 大飯原子力発電所3、4号機の耐性検査(ストレステスト)結果がお墨付きを得たことで、定期検査中の原発の再稼働に向けた動きは一歩前進した。政府と電力各社は今後、現在定期検査中の残りの47基についても、テストの実施と検証の手続きを進める。ただ、原発の再稼働には、地元同意という高いハードルがある。地元との関係が比較的良好な四国電力や九州電力で、再稼働が実現するかどうかが注目される。

 昨年3月の東京電力福島第1原発事故後、国内54基の原発は次々とストップしてきた。現在運転中なのは北海道電力泊3号機など5基だけで、停止中の49基は、ストレステストをクリアしなければ再稼働できない状態にある。

 政府は今後、大飯3、4号機について、原子力安全委員会に意見を求め、安全性を確認。月内にも国際原子力機関(IAEA)から意見を聞き、「地元の同意を得たうえで、政治判断で再稼働を決定する」(政府関係者)との筋書きを狙う。関係者には、大飯原発で再稼働が実現すれば、残り47基の再稼働にも弾みが付くとの期待も上がる。


元原発検査員「3号機の爆発は核爆発だ」

2012-01-08 15:48:19 | 原発

元原発検査員「3号機の爆発は核爆発だ」

福島第一原発の事故を受けて、原発の安全性への不安が広がっている。これまで「原発批判」と言えば、もともと反原発の考えを持った人々が中心だった。ところが福島原発の事故以後、これまで原発推進に尽力してきた人々が原発批判を始めている。元原発検査員、元電力会社社員などが、隠されてきた事実を内部にいた彼らが暴き出す!

◆元原発検査員が証言!福島原発3号機の爆発はピカドン(核爆発)だった!!

藤原節男氏「福島第一原発3号機で3月14日に起きた爆発はピカドン(核爆発)だ!!」

そう語るのは、’10年の春まで日本原子力安全基盤機構(JNES)で原発検査員を務めていた藤原節男氏。原発の施設と運用について隅々まで知る専門家の一人だ。

「3号機の爆発では、一度ピカっと炎が出た後、ドーンと黒煙がまっすぐ建屋上方へと立ち上っています。水素爆発であんな黒い煙は出ません。キノコ雲の形状といい、核爆発の現象に酷似している」

しかし、政府、東電の発表では、原子炉内部は安定を取り戻してきているはずだが?

「重要な放射能飛散原因は、使用済み燃料プールです」

彼は一原発を陸側から写した航空写真を取り出した。

「建屋上部フレームは、使用済み燃料プールの場所が吹っ飛んでいます。プール内で爆発が起こり、そこにあった燃料棒は飛び散ってしまったと思われます」

だが、たとえ使用済み燃料が溶融して下に溜まっても、果たしてそれで核爆発は起きるのだろうか。

「3号機の燃料プール内では、爆発が生じるまでに冷却水が少なくなり、ジルカロイ・水反応で水素が発生。上方の燃料被覆管が溶けて、中のペレットはブロック崩し状態。プール内が原子炉さながら、小出力で臨界状態となって水が沸騰したと思われます。そして、プール水面上方で水素爆発。その圧力で沸騰水中のボイド(水蒸気)が圧縮。ボイド反応度係数はマイナスなので、一気に核分裂の反応度が高まり、即発臨界の核爆発が起きた。3号機爆発のスローモーションビデオを観ると、爆発音が3回聞こえる。これが、水素爆発の後に核爆発が生じた証拠です」

続いて彼が指差したのは、排気筒と3号機を結ぶ配管部分だ。太いパイプはそこで断裂し、短い管が口を空けて転がっている。

「東電は、定期点検中の4号機で水素爆発が起きたのは、3号機で発生した水素がこの配管を通って、4号機建屋に入ったためだと説明しました。しかし写真を見ると、このとおり配管は繋がっていない。4号機でも使用済み燃料プール内で水素が発生して、爆発したと言える。3、4号機爆発とも、使用済み燃料プールの水素なら、1号機も使用済み燃料プールの水素による爆発ではないか。これら重要な事故シナリオについて、誰もダメ出しをしていない」

【藤原節男氏】
72年4月三菱原子力工業(現・三菱重工業)入社。05年原子力安全基盤機構勤務、検査業務部調査役。’09年3月北海道電力泊原子力発電所3号機の使用前検査を手がけ、組織的なデータ改ざんなどを内部通報。10年3月退職。

http://www.youtube.com/watch?v=1Q3ljfLvHww&feature=player_embedded

 


http://www.youtube.com/watch?v=31QiQbTS7eE&feature=related


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小出裕章 (京大) 非公式まとめ