とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

芸術祭十月大歌舞伎 芝翫襲名披露 夜の部

2016年10月13日 | 古典芸能
写真はとりあえず諦めまして・・


今月と来月の歌舞伎座は、中村橋之助と3人の息子が
中村芝翫その他にそれぞれ襲名するということで
ゆかりの演目を豪華ゲストとともに演じるということで
いつにもまして熱気があるようです。

ロビーに夫人の三田寛子さんもいて、御贔屓さん方に挨拶されていました
上品な着物姿がとても美しい

夜の部は

一、外郎売(ういろううり)

外郎売実は曾我五郎を松緑が元気よく演じました
彼にぴったりの役どころで声援も大きく、個人的にも嬉しかったです

若手女形が傾城で居並び豪華
右近が特に美しいと思いました


二、口上

大物中心に縁の人気若手までが居並んで大変豪華。いいですね
菊五郎が新芝翫の不祥事に触れて笑いをとってさすが。
何人かが兄の福助さんの休養にも触れていましたが、
わたしもそこが本当に気になっています。歌右衛門襲名が浮いてしまってますし


三、熊谷陣屋(くまがいじんや)

時代物の重厚なお話でやや苦手なお話ですが、
元の人形文楽に近いので比較的に辛くない

少し前に吉右衛門のを見ているんですが、
それと微妙に違っています。
よく上演されているのは団十郎型といわれ、
今回のは芝翫型といわれ4世芝翫が工夫したものとのこと
新芝翫が目指しているのは4世芝翫だそうで、彼のやりたい方向がわかります

ただ個人的には団十郎型が見慣れているせいかちょっと物足りないかな


四、藤娘

真っ黒に暗転した会場に、期待がたかまり・・ぱっと明るくなって
舞台中央に玉三郎が出現して・・どよめきとため息に包まれました
舞台の全面に藤の大木があり、上手に長唄連中、下手に鳴り物

まあとにかく美しい!!可愛い!!綺麗!!
何度かの衣裳変わりもありそれはそれは美しい
絶品!!!の一言
隣の歌舞伎ファングループの女性たちがいちいち感嘆の声

先月の母親役も素晴らしかったけど、
やはりまだまだ娘の色気を魅せていただきたいですね

途中で、上手に進んで挨拶すれば会場の半分が大拍手
下手に進んで挨拶でまた会場の半分が大拍手
正面でまたにこやかに挨拶して会場全体がどよめくという大騒ぎでした
こういうサービスは他の方ではなかなかできないことです

夜の最後にはやはりこういう華やかな締めがありがたい



昼の部は再来週行く予定です














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3 コメント

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すごーい!!! (TAMU)
2016-10-15 20:08:08
昼夜ともに行くなんて、羨まし過ぎるわぁ!

松緑の外郎売実は曾我五郎、ほんと、ぴったりだったでしょうね!!
松緑の個性はおじいさんに似ている♪

玉三郎は何かのインタビューで
「もうそろそろ藤娘は...」って言っていたけれど、
まだまだ、演技でかわいらしさも出るのよねぇ!

口上で新芝翫の不祥事に触れるなんて、
菊五郎くらいしか出来ないわよね。
まったく、不良おじさんなんだからぁ...

私は今日は小三治独演会に行ってきましたよ。
会場は大正時代に建てられた芝居小屋なの。(嘉穂劇場。福岡県飯塚)
なんと三三がお茶子役もやって、まったく前座の立場!
他にお弟子を連れて来ないで二人だけで来たの?!
とビックリだったのよ!
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TAMUさん (ちーた)
2016-10-15 22:05:48
そうですか。藤娘はそろそろだなんて・・充分な若さと可愛らしさでしたが、玉三郎の目指すのはかんぺきな美しさなんでしょうか。
そういえば最晩年の歌右衛門の藤娘を観てるんですが、正直悲しかったんです。精一杯頑張ってたとは思いますが。
今月の玉様の藤娘が観られたのは本当に幸運でした。

そう菊五郎さんさすがですよ。大受けでした。
藤十郎さんも並んでいたんですが、彼がやったらシャレにならないですよね(笑)

小三治の独演会いいですね。
こちらでもやっているのか、ちょっと見つけてないのです。国立の名人会にたまに出演してるようですがチケット取れない人気です。
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追記 (ちーた)
2016-10-15 22:45:17
調べたら最後の歌右衛門の藤娘が昭和49年5月歌舞伎座なんですが、プログラムが見当たらず・・
テレビで見たか、違う役でのを観たのを勘違いしてるのかもしれません

すみません
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