Blue Sky Blue

バイブルーのシェルティ ウィンディとルー、そしてコリーのデュークの田舎暮らし。

2009/5/14 今 ここにピアが

2009-05-15 13:10:15 | Pier

今、ここにピアがいる幸せ。
当たり前のことが、どんなに嬉しいことか。


ピアはゆうべ行方不明になりました。
夜8時頃 主人がリードをつけて外へ連れて行きました。
遅いな、と思っていた頃 電話が鳴り、「ピアが逃げた」と 主人の声。

金属音に驚いたピアが、首輪抜けをして逃げたのだそうです。
こともあろうに 車がビュンビュン走るメインストリートを 車の脇をすり抜けたり急ブレーキをかけさせたりしながら車道を100メートルほど走り、
大きな交差点に飛び込んで それから歩道を一目散に走って行って、見失ったのだとか。

デュークならともかく、小心者のピアが逃げるなんて初めてです。
きっとパニックになって無我夢中で走っているに違いない。
「落ち着け、落ち着け。」と声を出して自分に言い聞かせ、携帯と懐中電灯を持って自転車に飛び乗りました。
怯えていたら、きっと私の声でないと出てこないに違いない。

「ピア!ピア!」と大声で呼びながら走り回りました。
「毛のふさふさの犬が この道をまっすぐ走って行ったよ。」という目撃情報があったので 大通りをどんどん進んだけれど 影も形もない。
車道に倒れているのではないかと 黒い塊がないかとヘッドライトの中で道路を透かし見ては走る。
2時間近く走り回ると もうだめかもしれない、と絶望的な気持ちになります。
こんな時、頼りになるのはレオさくさんです。
レオさくさんに電話して 「お願い、助けて!」と言うと、夜の夜中だというのに車で駆けつけてくれました。(レオさくさん、ありがとう!)
車でまっすぐ国道まで走ってもらうよう頼んで 私は駅の方へ。

電話で、家の近くを見てくれるよう頼んでいた友達が 「ネコかもしれないけど何かが走った。」と言うので、藁をもつかむ気持ちでその方角へ行ってみました。

いない、やっぱりいない、と思いながら 歩いている人を見つけ、追いかけて 犬を見ていないかと聞くと
「あ、そういえばあの辺に犬がいた。」と言ってくれました。

もう疲れているので ゆっくり歩きながら「ピア!、ピア!」と叫ぶと 遠くの暗がりの中、物陰からひょぃと黒い頭が出て こちらを見ています。
幻を見ているのかと思いました。
でももう一度「ピア!」と呼ぶと タタタと駆け寄ってきます。
「ピア!」とまた呼ぶと、もう全力疾走です。
ピアがどーんとからだ全体でぶつかってきました。

主人に電話して見つかったと言うと 「奇跡だ」と言います。
四車線の道を 車をぬって走っているピアを見ながら、何度も「もうだめだ」と思ったそうです。
ピアを連れて帰りながら 二人で
「宝くじに当たったような幸運だ。」と言いあいました。
たとえはイマイチだけど ほんとに一億円当たったような幸運で ピアはうちに帰ってきました。