先日、うちにお酒を買いに来た下さったお客様のお話です。
その方のお母様はずいぶん長い間、病に伏せって、食欲もなく寝たきりになっていたそうです。
あるとき、息子さんがウチのお酒・醍醐のしずくを買って帰り、そのお母様に一つどうだとすすめてみたそうです。
飲まないかなと思っていたら、お母様はお猪口に入った醍醐のしずくを口に含んで、「これは美味しいものだね」と少しずつ飲んでくださったそうです。
いつも寒がっていた体がお酒の力で温まるのか、そらからはずいぶん元気になり、いつもご飯のとき少しずつ醍醐のしずくを飲んでは「おいしいねえ」といってほとんど喉を通らなかったご飯も食べてくれるようになりました。
そんな日を何日か過ごしてお母様は静かに息を引き取られたそうです。
しばらく経ってお客様はうちにいらしてお話を分かち合って下さり、最後の日々を穏やかに過ごせて良かったですと言ってくださいました。
決してお酒のせいだけでは無いでしょうが、ほんの少しでもお役に立てたとしたら、寺田本家でお酒を造ることの意味を少しばかり教えていただいたような気がします。
その方のお母様はずいぶん長い間、病に伏せって、食欲もなく寝たきりになっていたそうです。
あるとき、息子さんがウチのお酒・醍醐のしずくを買って帰り、そのお母様に一つどうだとすすめてみたそうです。
飲まないかなと思っていたら、お母様はお猪口に入った醍醐のしずくを口に含んで、「これは美味しいものだね」と少しずつ飲んでくださったそうです。
いつも寒がっていた体がお酒の力で温まるのか、そらからはずいぶん元気になり、いつもご飯のとき少しずつ醍醐のしずくを飲んでは「おいしいねえ」といってほとんど喉を通らなかったご飯も食べてくれるようになりました。
そんな日を何日か過ごしてお母様は静かに息を引き取られたそうです。
しばらく経ってお客様はうちにいらしてお話を分かち合って下さり、最後の日々を穏やかに過ごせて良かったですと言ってくださいました。
決してお酒のせいだけでは無いでしょうが、ほんの少しでもお役に立てたとしたら、寺田本家でお酒を造ることの意味を少しばかり教えていただいたような気がします。