「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

韓国旅行記(4)

2006-02-11 | つれづれ
今回の旅行は遊びが大半ですが、ちょいと、とある分野について勉強も兼ねての旅行でした。あちらの日本語ができる方にアレンジをお願いして関係施設をご案内いただく。研究者や学生らとも話す機会をもてました。

たとえば少子化ではまだ日本が先をいっているのですが、いまのペースだと韓国のほうがもっと速いペースで少子高齢化が進むために対策も日本以上に急務といったように、日本が歩んだ道を韓国が参考にする部分もあると同時に、ある部分、わたしたちが韓国から学ぶ点も少なくないと感じました。

具体的に書くと個人が特定されそうなので避けますが、日本が10数年かけて進めてきた変化がここ2、3年で急速に進んでいる分野が今回の勉強のテーマ。一緒に行った仲間(ちなみにこのブログのことは知らない)は日本でもこの分野ではよく知られた人物たち。大変興味深く脇で話を聞かせてもらいました。韓国の変化はなににせよ面白い。

すみません、なんだか消化不良の文章で。明日は少し具体的で今回経験したラッキーなできごとについて書くつもりですのでお許しを。

韓国旅行記(3)

2006-02-10 | つれづれ

 

今回インチョン空港からバスで到着、最初に降り立った場所が光化門でした。ノムヒョン大統領への弾劾が国会でなされたときに市民20万人が集まってろうそく集会を開いたりした、いまや市民のための民主の広場ともいえる場所です。

周囲は朝鮮日報や東亜日報といった新聞の本社、大統領府もあり、歴史の一こまがここで刻まれたんだと思うとちょいと感慨深い場所なのであります。

で、ご存知の方もいるかと思うのですが、ここから東大門の方向に川が流れています。これ、昨年日本でもけっこう話題になった川。以前は上に高速道路が走り、地表に出ていなかったものを、高速道路を壊して川を地上に復元、市民のための憩いの場所にしたものなのです。

夜間は美しくライトアップされ、零下10度以下というのにアベックや家族連れも数多く散策して記念撮影したりしていました。まさに憩いの場。 いま日本でも東京・日本橋の真上の高速道をなんとかほかに避けよう、ということを小泉首相もいっていますが、韓国の場合、規模がすごいですよね。高速道路自体を取っ払って川を復元するわけですから。東京でいえば川の上をはしる首都高速をこわしてせせらぎを楽しめる場所にしようというのと同じことですから。



市民の力というものを感じました。たしかに行政府の力が強くて一種の強行ではあったのでしょうが、市民力、市民の声なくしてはできえない事業でしょう。ノムヒョン大統領の誕生といい、ネット新聞や市民の募金でなりたつ新聞(ハンギョレ新聞)が3大紙に匹敵、ある部分では上回る影響力をもっていることといい、市民パワーは日本も学ぶべき点があるように思いました。


韓国旅行記(2)

2006-02-09 | つれづれ
旅行記でいきなり不満、嫌なことを書くというのもナンですが、嫌なことは先に、の主義なので。

韓国の「アカスリ」は有名ですよね。未体験だったので、まあ経験してみようか、ということになり、一緒に旅行に行った友人と連れ立ってガイドブックに載っているお店に出向きました(店名は伏せておきます。温情ではなく、後述する内容を読んでいただければ気持ちはわかっていただけるかと思うのですが、逆に使われると気分が悪いので)。

1時間ほどの時間でサウナ、アカスリ、オイルマッサージなどがコースになっているという説明がパンフレットにはありました。で、店に着くなり日本語で説明が。曰く…

コースが5つあります。全部男性にしてもらうならこのパンフの値段(この辺からウン?という感じでしょ?)。アカスリまで男でオイルマッサージとかマッサージは女性にしてもらうなら××ウオン(約2倍の値段。ますますウン?!)。H付なら××ウオン(約5倍。あーあ)。一晩一緒なら××ウオン(約7倍。絶句)。

もう聞く気もないので「もういい」と手を振ってお仕舞いにしました(最後は何だったのかと、いま文章を打ちながらちょっと気にならないでもないですけど)。で、ちょいと笑いが無理やりにへばりついたような顔をして、私は意地になり最初の基本コースを受け、友人はマッサージだけ女性にというコースに。

すると店の男は「彼女と一緒に来たのか?」と、なぜ3番目以降のコースにしないのかと、とても不思議そうに聞くのです。面倒なので「そうだ」と言って断わりましたけど。

なんだか興ざめ。以前「キーセン旅行」というのが批判されたことがありましたよね。それでかなり鳴りを潜めていたと思っていたのですが、日本人とみればこの話題を吹っかけられる、という現実に気が滅入りました。

聖人君主ではないので、もちろん女性は大好きです。「人類最古の仕事」がなくなることはたぶん絶対にないだろうとも思います。でも、アジアの、中でも特に韓国の女性をお金で買うということは、私の中ではまったく理解できない、受け入れられない事柄なのです(従軍慰安婦問題を思い出していただくだけで説明はいらないでしょう)。

というわけで、もういいやという感じになってしまった。せっかく楽しみにしていたアカスリも後味が悪い。今回の旅行で一番のがっかりがこの一件でした。「日本人イコール買春」という考えを一日も早くなくしたいものです。

韓国旅行つれづれ(1)

2006-02-08 | つれづれ
ただいま! 予定通りに帰国しました。3泊4日の短い韓国旅行でしたが、印象などを少々。きょうは全体の印象をつれづれに。

韓国には実に16年ぶり3回目の訪問でした。最初は87年、民主化闘争の真っ只中で、延世大学を訪れた私も催涙弾をたっぷり浴びた記憶があります。2度目は90年。教科書問題が火を噴き、独立記念館を訪れると、日本語を話してはマズイ、という雰囲気だったのが印象的な旅行でした。

今回、一言で感想をいえば、「韓国は豊かになった」です。

若者のファッションは日本と変わらなくなり、垢抜た印象。女性が美しくなった。車が交通ルールを守るようになった。なんというか、以前のガツガツした感じが薄れて落ち着いた印象。生活水準が上がったゆえの落ち着きと見受けました。

活気があります。もともとのパワーに加えて、なんといいますか、勢いみたいなものを感じます。国の勢いなのでしょうか。ノムヒョン大統領を生み出した、ある意味、日本が学ぶべきような形で民主化を進めた自信みたいなものもあると感じました。

以前は日本人にとっては「買い物天国」のひとつだったと思いますが、その点での魅力は薄れましたね。日本円との関係でウオンが強くなったことと、物価水準がやはり上がってきていることから、あまりお得感がなくなりました。以前の感覚で「ウオン表示のゼロをひとつとれば日本円」という感覚だと、知らない間に予想以上の出費になっている。

インチョン空港を初めて使ったのですが、あの規模はすごいですね。アジアのハブ空港争いで、やはり日本はどうみても遅れをとっている感がぬぐえません。

きょうはこんな総体的印象編ということで。明日はもう少し具体的な旅行記を書きたいと思います。

しばしのお別れ

2006-02-04 | つれづれ
って、別にブログをやめるというわけではなく、明日から3泊だけですが、韓国に遊びに行くんです。というわけでその間はブログ更新はお休みになります。また水曜日に遊にきてくださいね。たぶん旅行記になると思います。

ソウルの本日の気温は氷点下14度。なんでこんな時期に、なんて突っ込まないように。そもそもこんな時期になんで休みがとれるの?会社員なんでしょ?という根本的な疑問は持たないでくださいね(笑)。

節分

2006-02-03 | つれづれ
「鬼は外福は内」。きょうは節分。みなさんは豆まきや恵方巻きはしましたか?

豆まきは子供のころからずーっとですが、生まれも育ちも東京の「ての」にとって、恵方巻きはここ数年です。

以前関西に一時住んだことがありました。そのときに初めて「恵方巻き」というものがあることを知って、初体験。面白がった記憶があります。

東京に戻ってきたら追っかけるように東京でもスーパーやコンビニでさかんに売込みが始まりました。いまや完全に市民権を得た感じですよね。

でも、これって毎回食べながら思うのですが、食べている間は無言でないとダメっていいますよね。なんだか妙におかしくて。天邪鬼の私はなんだか無性に話したくなる、笑い声をあげたくなってしまうんですよ。

まあ、なにはともあれ、福が来てくれればうれしい限りです。

ウソのような本当の話

2006-02-02 | つれづれ
とんでもないことが。自宅のマックが今朝いきなり電源が入らなくなってしまいました。いえ、絵文字なんかじゃ表現できないほどショックなのであります。中のデータは取り出せるのかなあ…とりあえず修理に出すことに。

以下はウソのような本当の話です。実は先日、ウインドウズのノートPCを購入したのです。マックユーザーの皆さんなら必ずや耳にしたことがあると思うのです、「ウインドウズを購入すると使っていたマックは機嫌を損ねる」と。「だからマックはかわいい」というニュアンスを含んだ都市伝説と思っていたのですが、あまりにできすぎの我がマックの反応でありました。

わかった。わかったから機嫌を直しておくれ。

えーん。なんでもいいから中身を損なうことなく修復できますように!しばらくはマックなしの生活です。

県庁の星

2006-02-01 | 
桂望実さんの「県庁の星」を読みました。映画も公開予定の小説です。

《Amazon 出版社レビューより》
前代未聞! 抱腹絶倒の娯楽公務員小説。
野村聡。31歳。Y県職員一種試験に合格。入庁9年目。Y県県庁産業局産業振興課主任。Y県初の民間人事交流研修対象者6名の一人に選ばれた期待のホープだ。一年間の研修を無事にこなして戻れば、念願の係長への階段を同期に先んじて確実に登ることができる。ところが、鼻高々で望んだ辞令交付式で命じられた赴任先は…スーパー? しかも…H町の? えらくマイナーな感じがした。だがそのイヤな予感は現実のものとなる。 もらった予算は使いきるもの! 人を  “使役”してこその“役人”だ!大勘違い野郎の「県庁さん」がド田舎のスーパーで浮きまくり。生まれて初めてバカと呼ばれた県庁さん、はたしてこのまま「民間」でやっていけるのか?

このストーリー紹介で話は尽きてますね。「ハッピーエンド」です。といえば、紹介文以降の話もほぼ容易に想像がつくでしょう。お気軽に読めるエンタメ小説です。

この小説の面白さは「お役所」ワールドの面白さ。書類で自己防衛し、組織の論理を個人の意思より徹底的に尊重する。私も役所とは仕事でおつきあいがあるが、「そうそう」とうなづく場面が少なくなかったですね。ただ、この観点だけでは昨年読んだ「隣町戦争」のほうが怖いぐらいに「面白かった」。

個人的にはスーパーのパートのおばさんながら、社員以上に仕事を任されてスーパーを仕切る50歳ぐらいの女性が興味深かった。特に息子との関係、親の深層心理みたいなものをチラとかいま見せる部分は考えさせられた。

一気に読める手軽な本。話がやや拡散の傾向があるけど、笑える1冊なのでありました。