「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

韓国旅行記(3)

2006-02-10 | つれづれ

 

今回インチョン空港からバスで到着、最初に降り立った場所が光化門でした。ノムヒョン大統領への弾劾が国会でなされたときに市民20万人が集まってろうそく集会を開いたりした、いまや市民のための民主の広場ともいえる場所です。

周囲は朝鮮日報や東亜日報といった新聞の本社、大統領府もあり、歴史の一こまがここで刻まれたんだと思うとちょいと感慨深い場所なのであります。

で、ご存知の方もいるかと思うのですが、ここから東大門の方向に川が流れています。これ、昨年日本でもけっこう話題になった川。以前は上に高速道路が走り、地表に出ていなかったものを、高速道路を壊して川を地上に復元、市民のための憩いの場所にしたものなのです。

夜間は美しくライトアップされ、零下10度以下というのにアベックや家族連れも数多く散策して記念撮影したりしていました。まさに憩いの場。 いま日本でも東京・日本橋の真上の高速道をなんとかほかに避けよう、ということを小泉首相もいっていますが、韓国の場合、規模がすごいですよね。高速道路自体を取っ払って川を復元するわけですから。東京でいえば川の上をはしる首都高速をこわしてせせらぎを楽しめる場所にしようというのと同じことですから。



市民の力というものを感じました。たしかに行政府の力が強くて一種の強行ではあったのでしょうが、市民力、市民の声なくしてはできえない事業でしょう。ノムヒョン大統領の誕生といい、ネット新聞や市民の募金でなりたつ新聞(ハンギョレ新聞)が3大紙に匹敵、ある部分では上回る影響力をもっていることといい、市民パワーは日本も学ぶべき点があるように思いました。