「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

韓国旅行記(6)

2006-02-14 | つれづれ
韓国は買い物をする魅力が乏しくなった、と書きましたが、これは実感しました。特に円が弱くて1万円が79000ウオンにしかならないので、たとえば日本なら100円ですむマックのコーラが1000ウオン。100円以上する計算。高い!

でも食べ物は概して安いですよね。街中の店なら2000円も出せば飲み食いで十分満足できます。今回韓国の方に連れて行ってもらったのが飲み屋さんがちょっとかわった、でも有名なお店であります。イムサドンという紙や骨董品、お茶屋さんが並ぶ一角。看板がなくて、おんぼろな入り口が壁と一体になったようにある飲み屋さん。

聞くと、民主化運動のさいに学生たちが逃げ込んだのをかくまうために看板を出さなかったそうで、その名残がいまも、ということのようです。中は暗くて天井が低く、薄汚れた居酒屋。でも壁から天井から落書きで埋め尽くされています。いまは徴兵に行く前の若者や、徴兵中に休暇をもらった若者が家に帰る前に寄る場所なんだそうです。なんとなくわかりますでしょ、雰囲気が。最近では映画やテレビ番組の収録場所に使われたこともあるそうです。女将さんはやさしげな笑みを浮かべていましたが、気骨がありそうな女性でした。

ここのドブロクは台所で調理に使うようなボールに入って出てきます。それを小さめのボールですくって茶碗に入れて飲む。まさに同士的飲み方、といえましょう。きっと日本の全共闘世代が学生時代に経験した飲み屋さんってこういう雰囲気だったんだろうなあ、と想像したのであります。

あ、買い物の話でしたね。閑話休題。

今回、唯一納得の買い物が革製品。なんとなく革パンツがほしいなあ、と思ってはいたのですが、別に事前に調べて行ったわけでもなく、たまたま東大門でみつけたお店が結果としてアタリ!だったのです。

あとで調べたらリンク先のような紹介があってラッキー、という感じ。たぶん、日本の価格の3分の1以下ぐらいの値段でゲットできたと思います。試着するのが男性の場合、ちょいと恥ずかしいのですが(なにもないので、さえぎるものが。女性には専用スカートがあります)、まあそこはご愛嬌。

革製品は質が格段によくなりました。前回15年前にも革製品を買ったのですが、正直、無骨な感じがしていまいち。まあそれでも随分長く使いましたが。それに比べていまは質がすごくいい。デザインも悪くない。これはお得感が強かったですね。もし韓国で革製品、とういうことでしたらこのお店をのぞいてみてもいかもしれませんよ。

というわけで、6回も続けた韓国シリーズはきょうで打ち止めとしておきます。また明日から普通のブログに戻ります。