「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

芥川賞・直木賞

2011-01-18 | 
芥川賞と直木賞は、久しぶりの4人受賞でしたね。ちょっとびっくりが、偶然ですが昨日アップした道尾秀介さんが5連続のノミネートの末に賞を獲得したこと。別に受賞に驚いたのではなく、タイミングがたまたまあったことへの驚きです。さすがにそろそろということだったのでしょうか。「光媒の光」が山本周五郎賞で、もう「時機」だったのでしょうか。対象作品はまだ読んでいませんが、以前とテーストが違うのかなあ。

昨年末に「流跡」の感想をアップした朝吹真理子さんの芥川賞は(該当作は未読ですが)なんとなく妥当な気がします。もちろん、26歳の若さや3代続く文学の血筋など、話題性もあるでしょうが、そんなことはオマケにすぎない。それほど高いポテンシャルがある作家さんだと思います。彼女の日本語はすごい。日本語の美しさ、魅力、文学の持つ可能性を引き出す能力を感じます。該当作も楽しみにしています。

ほかのお二方、特に木内昇さんの作品は面白そうですね。芥川賞「苦役列車」はなんか「伝統的」な無頼派の臭いを感じますが、さてどうなのでしょう。

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