「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

モンドールチーズとフィリップ・パカレ

2011-01-04 | ワイン
昨日は三が日の最後ということで、ちょっと贅沢をしようと、初めてちーずのモンドールを食しました。スイスとフランスの国境で造られ、季節を限って販売されるまさに「旬」のチーズです。モミの木の一種であるエピセアの樹皮を側面に巻いて、さらにエピセアの棚で熟成させ、エピセアの箱にいれてあるそうで、濃厚な木の香りは、部屋一面に漂うほど。チーズ自身にも素晴らしい香りがついています。購入したのはスイス産のほうです。



中身はでこぼこで、一見富山の鱒寿司のよう。正直、食べ方が分かりません。で、ネットで調べてこの表皮を取ります。表皮はオーブンで焼いて食しましたが、これはこれで大変美味でございました。



開くとこんな感じのトロトロ状態。カマンベールの熟成が進み、そのトロトロ部分だけを集めた感じといいましょうか。それに濃厚な木の香りがあるので口に含んだ瞬間、香りが一面に広がります。



食べ方でみなさんがお奨めしていた通り、ジャガイモをゆでて合わせます。ハフホフ…。う、うまい

少し残して、やはりネットで皆さんが書いているように、白ワインやニンニクを加えて焼いて食べようかな、と思っています。

で、せっかくのチーズですし、お正月ですからと、あわせたワインはフィリップ・パカレのポマール2005年。評判のビンテージです。



マルセル・ラピエールの甥という冠がよくかぶせられるフィリップ・パカレは、むしろ自然派ワインの旗手の一人としていまや確たる地位を築いているようです。ワインは、まだ若々しい色合いで、やや薄いルージュ。抜栓直後は梅酒のような香りがしました。熟成香? 特徴的なのはプラムの香り。ガメイにも似た柔らかな、果実味が豊かな味わいです。滑らかでするすると飲める。しかし、骨格に酸があることでだらりとしない。複雑性は感じませんでしたが、飲み疲れしないというか、癒されるようなふくよかな味わいは、自然派ならではなのでしょうか。モンドールに果実味がうまくマッチングしてよいマリアージュだったと自負しています。

正月だからこそのちょっとした贅沢でした。

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