思えば、前日からその兆候はあったのでした。
いつもなら、庭木の枝の高い場所にとまるシジュウカラの親鳥たち。
それが今月4日の夕方は違っていました。
低い枝にとまったり、地面すれすれに飛んだり、鉢植えの縁に降りてみたり。
てっきりヒナが巣から落っこちたのかと思いましたが、間違いなく親鳥です。
羽をバタバタとばたつかせるような仕草もしていました。
「これはひょっとして、近いのかも・・・」と、期待感が高まりました。
そして翌5日、「こどもの日」の事です。
この日は朝から、明らかに親鳥の様子が違っていました。
エサをくわえたまま、しきりに鳴きながら巣箱の周りを飛び回っています。
ヒナもその声に答えるように鳴き始めますが、親鳥はすぐにはエサを渡そうとはしません。
シビレを切らしたヒナが、巣から出てくるように仕向けているのです。
「さあ、いよいよか!」と固唾を呑んで見守っていましたが・・・ビビリのヒナちゃん達は、なかなか出て来ません。
そして日が暮れるにつれて雲行きが怪しく、次第に風も強まってきました。
「あぁ~、今日はもう無さそうだね~」と、そうちゃんの相手をしながらふと窓の外を見ると、
正面のヤマボウシの枝に、シジュウカラが3羽・・・・・えっ 3羽
「ゆっ、油断したぁ~」 すでに巣立ちが始まっていたのです。
「何もこんなお天気の日に巣立たなくても!」
慌ててカメラを掴んで三脚にセットして・・・その間にもまた一羽、巣穴から飛び出していきました。
ヒナの個性もいろいろで、思い切
りよく飛び出す子、親鳥の懸命の
呼びかけに恐る恐る飛び出す子。
うまく木の枝に飛び移れる子、
あらぬ方向へ飛んでいってしまう子。
中には飛び損なって、巣箱の横の壁にへばり付いてしまう子も。
少し呼吸を整えて、それから飛び立っていきました。
いったい全部で何羽飛び立ったのでしょう。
数えている余裕はありませんでした。
10羽以上だったのは確かです。
まだ足元も覚束ない、産毛の残ったポヨポヨ頭のヒナたち。
意を決して外の世界に飛び出していく、この瞬間がずっと見たかったのです。
最後の子が巣立ち、いつしか親鳥たちの声が止み、後には静けさだけが残りました。
ほっとしたような、少し寂しくなったような、しんみりとした気分でした。
でもまだ、これでジジュウカラの子育ては終わりではありません。
ヒナたちは、もうしばらく親鳥と一緒にいて、飛び方やエサの捕り方を学ぶのです。
親鳥たちは、危なっかしいヒナを見守りながら、同時にエサを捕って与えなければなりません。
そして翌6日は風もなく、穏やかな晴天。
ヒナたちの飛行訓練には、もってこいのお天気でした。
ひょっとして親鳥たちは、翌日のお天気までも予測して、巣立ちの日を決めたのかもしれません。
お見それいたしました。 そしてもう少しのすねかじられ役、頑張っていただきましょう。
本当...産毛が残ってる...。鳥もこうしてみるとまだ“赤ちゃん顔”をしてるのね…^^
人間の子も…いつの間にかに、ちゃんと成長している…。
自分の意見もしっかり持つようになって。。。
旅立つ日・・・感動ですよね!
がんばれ~~、ヒナちゃん達。無事に巣だって良かったですね~。
シジュウカラは巣立ちましたか。
動物や鳥達は早いですね、そして誰に教わるでもなく子育てをして、巣立たせる。
ある意味、人間も見習うべき点は非常に多いです。
なにしろ、巣立った その日から、生と死の毎日を送る運命なんですから。
そうちゃん、そうちゃんもパパとママに守られて幸せだね!(⌒▽⌒)アハッ!
シジュウガラの旅立ちおめでとうございます。
見守るせれすさん達の思いが通じたのでしょうね。
ヒナが十匹以上もいるなんて、親鳥は大変ですね。
貴重なお写真を拝見して、
こちらも手に汗握る思いでした。
シジュウガラは一度巣をしたところに、来年も戻って来るのでしょうか?
我が家の向かいの[E:house]にここ数年燕が巣をします。
昨年はひさしに一列に燕が並んでいたことがあります。
思わずカメラを取りにいったのですが、
娘がよそ様のおうちだから撮らないほうがいいよって言うので諦めました。
と言うか、どっち道 我が家の[E:camera]では上手く撮れないんですが[E:coldsweats01]
子育ての経験がない私にとっては、親鳥さんが、とても偉大に思います[E:crown]
お天気の良い日だと天敵も多いのかもしれませんね。
厳しい状況を最初に経験させておいて、翌日の晴天の飛行がとても快適に思わせる手段なのかも・・・などと一人で、わかりもしない親心をさぐってみたりしています(笑)
ひなちゃんが元気で育ってくれますように☆
見ているこちらも、ほんとハラハラしましたよ[E:coldsweats02]
でも、懸命に呼んでいる親鳥を信頼して、「えいやっ!」と飛び立ったのでしょうね。
それを見ていたら、何だか「じ~ん」としてきました。
人間も、まだまた子ども・・・と思っているうちに、いつの間にか成長してしまうんでしょうね~。
はい、元気に巣立ってくれて、ほっとひと安心です。
今まで狭い巣の中にいたので、足の力もまだ弱いのでしょうね。
これからどんどん逞しくなってくれると思います。
小動物のライフサイクルは、目まぐるしいですよね。
今巣立ったヒナが、次の年にはもう親となって子育てをするのですから。
ヒナ達には、逞しく生き抜いてきた親鳥から、生きていくすべをたくさん学んで欲しいですね。
そうですね。そして人間も必死に生きる姿から、学ぶことはたくさんありますね。
はい、私たちに巣立ちの姿を見せてくれて、嬉しかったです。
写真は・・・ピンボケばかりでお恥ずかしいです[E:coldsweats01]
ちょっと肩に力が入りすぎていたかもしれません。
シジュウカラの巣箱は、巣立った後は一応中を掃除してカラにしますが、
翌年も同じ個体が巣作りをするかどうかは・・・ちょっと分かりません。
来てくれたら嬉しいですけどね。
燕が並んでとまっているところ、可愛いですよね[E:heart04]
suuさんのカメラと、それからご自身のお怪我の方は、その後いかがでしょうか?
私も巣立ちを見守りながら、胸が「じ~ん」と熱くなってきましたよ。
子育て中の私も(子育て中だからこそ・・・かな)、親鳥、エライ!とその懸命さに
心を打たれました。
なるほど、うさぎさんのお考えになった「親心」、その通りかもしれませんね。
私も含めて、人間も見習わなきゃ!と思います。
ひなちゃんたち[E:chick]、そろそろ上手に飛べるようになったかな?