インターネット事始め

ファミリーコンピュータに通信モデムを繋いで株価情報を見る時代がありましたが、
１９９７年に山一証券がインターネットでの株式取引を始めました。
それに合わせて、その年の７月にパソコンを買い換え、私もインターネットを始めました。
パソコンはＮＥＣ－ＰＣ９８ＭＡＴＥの新しいモデルです。
あの頃は通信料もプロバイダ料も従量制でした。
誰でもはじめはそうでしょうが、インターネットでいろいろな情報が見られるのが面白くて、
接続時間を気を付けているつもりが、ついつい電話回線を繋ぎっぱなし状態でネットを見ていました。
最初の請求月にプロバイダから電話が掛かってきました。
「今月のプロバイダ料が９万円になりますが、よろしいですか」
これにはびっくりしましたが、ＮＴＴから来た請求書も７万円とたまげものでした。
それからはインターネットへの接続はＮＴＴのテレホーダイを使い、
「ホットカフェ」という無料プロバイダを利用するようにしました。

テレホーダイは夜の１１時から朝の８時までは定額制でしたので、
夜、早めに寝て、夜中に起き出してインターネットをしていました。
あの頃、よく覗いていたのはニュースグループでした。
いかがわしいニュースグループもたくさんありましたが、
私は１９６０年代のアメリカ車のファンだったので、
アメ車のニュースグループを閲覧して自動車の画像をたくさん蒐集しました。

２０００年頃からブローバンドが普及し、接続時間を気にせずにインターネットを楽しめるようになりました。
それからまもなく、セルロイド人形ミーコを作る機会に恵まれました。
もし１０年早くミーコを作っていたら、セルロイド人形の復活を知ってもらう手段は限られていたでしょうから、
ミーコはその時限りの人形で終わり、私もセルロイドの仕事はとうにやめていたことと思います。
インターネットの普及とともに誕生したミーコは、ネットの申し子かもしれません（？）。