姪

姪が小さかったときは近所に住んでいたのでよく遊びにました。
母親が迎えに来ると、「お泊まりする」と駄々をこねて隠れるので、
母親は連れ帰るのをあきらめて子供を預けて行きました。
そうすると姪は大喜びです。
「今日もおじちゃんと寝るの」
なぜかおじいちゃん、おばあちゃんとではなく、私と一緒に寝ると言います。
姪を寝かしつけるためにおとぎ話を聞かせたり、絵本を読んで上げました。
お気に入りの絵本は「不思議の国アリス」でした。
毎回、同じ絵本を読んでいるので私が飽きて寝たふりをすると、
「もっと読んで」と起こされることが度々でした。
夜中に「セブンに行く」と言って泣きわめくことがありました。
セブンは当時、まだ珍しかったコンビニのセブンイレブンです。
手に余るほどむずかるので、仕方なく真夜中にお菓子を買いに行きました。
そんな姪も適齢期になり、５月の誕生日に結婚しました。

今はネコのおまけが毎晩、一緒に寝てくれます。
おまけはおとぎ話や絵本を読んでくれと言わず、
真夜中にコンビニに連れて行けとも言わないので、
手が掛からない結構なお伽ネコです。