ひよりみ日記

セルロイド人形ミーコと
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飼い主セルやの日常

セルロイド・ドリーム(HP)

十七才は一度だけ(5)

2008-12-05 20:34:33 | Weblog
高校には運転免許を取得するために休業すると届け出をして、
早朝5時起きで府中の運転試験場へ行き、免許の交付を受けました。

免許を取って最初に運転をしたのはダイハツ・ミゼットです。
ミゼットは1960年に購入しました。
300CCの2サイクルエンジン、最高出力10馬力、最高速度60Km。

エンジンが運転席と助手席の間の足元にあるので、
冬は暖かくて良いのですが、夏は熱くてたまりません。
そこで屋根の上のキャンバストップを開けて走りました。
左右の窓はビニール製で、窓を開けるときはビニールを折り畳みます。
荷物が雨に濡れないように荷台には幌が付いていました。

このミゼットはオート三輪なので小回りが効き、
ハンドルを切りすぎて後輪を道路の側溝に落とすことがよくありました。
しかし、車体が軽いので近くにいる大人に頼んで、
荷台を持ち上げ溝から引き上げてもらいました。

小回りが効くといえば、こんなことがありました。
ミゼットを買って間もない頃、父は妹を助手席に弟を荷台に乗せて出かけました。
運転しながらたばこを吸おうと下を向いた瞬間、ハンドルを動かしたのか、
ミゼットは道路横の農業用水の斜面を滑って川底に横転しました。
たまたま農閑期で用水に水が無かったので、かすり傷一つ負わずに済みましたが、
もし、農繁期で用水が満水だったら三人はどうなっていたかと思うとゾッとします。
コメント
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