本日は、お店で一年中オーダーされるホット・カクテルである「ブルー・ブレーザー(BLUE BLAZER)」を紹介致します
カクテルバー・マルソウでのメニューが今年の4月より全面的に変更になり、「ブルー・ブレーザー」がシグネチャー・カクテルとして登場致しました!
冬にはスペシャル・カクテル「ライディーン(RYDEEN)」と同じくらいオーダーを頂き、カクテルバー・マルソウでは人気のカクテルとなっています
フレア・バーテンディングの始まりは、この「ブルー・ブレーザー」から始まったとされており、フレアをお求めにもなる事の多いマルソウでは、その起源のカクテルを飲んでみたいというお客様が多く、オープン当初(1996年)からマルソウでは象徴的なカクテルとなっております。
マルソウでのレシピは、私がアレンジしたもので提供しております。
このカクテルは、1849年にサンフランシスコのエルドラド・サロンでジェリー・トーマス氏が考案した伝説のカクテルです。
ジェリー・トーマス氏は、1830年に、ニューヨーク北部のSACKETS HARBORで生まれて、10代後半にニュー・ヘイブンのバーでバーテンダーとして働き始め、1847年(17歳)には有名なホット・カクテル「トム&ジェリー」を考案しました。
1848年にアメリカ西部では金鉱が発見されゴールドラッシュが始まりました。
トーマス氏は、一攫千金とバーテンダーとしての大きな活躍を求めてカリフォルニアに移動して、バーテンダーとして活躍しながらも、金鉱脈探しの開拓者としても働いていおりました。
そして、1849年に炎を流しながらメイキングする伝説のカクテル「ブルー・ブレーザー(BLUE BLAZER)」をサンフランシスコのエルドラド・サロンで考案します。
1851年にトーマス氏は、ニューヨークに戻りサロン・バーの経営を始めます。
その後は、セントルイス、シカゴ、サンフランシスコ、チャールストン、ニューオーリンズなどの有名ホテルのバーでチーフ・バーテンダーを務めました。
1860年にサンフランシスコのモンゴメリー・ストリートにあるオクシデンタル・ホテルのバーに勤務(当時アメリカ副大統領より収入があったとの事)している時に「マルチネス」というカクテルを考案しています。
1862年に全米初のカクテル本の著者となり「How To Mix Drinks or The Bon-Vivant's Companion」を出版します。
写真下は、1887年のトーマス氏の本に登場するブルー・ブレーザーのレシピ紹介です。
ニューヨークのメトロポリタン・ホテル時代でもブルー・ブレーザーを披露し名物にしていたのも有名なお話です。
ジェリー・トーマス氏は、数々の有名なカクテルの考案者で完璧なお酒の知識と処方から「プロフェッサー」と呼ばれ、ブルー・ブレーザーは「教授の伝説のカクテル」と呼ばれています。
銅製のマグを2個用意し、温かいスコッチ又はコニャックに火を付けて燃やしたまま写真上の様にもう一つのマグに注ぎます。
炎は4回程流します!流れ込む青い炎が美しいですね!
この炎からカクテル名は「ブルー・ブレーザー(青い炎)」と名付けられました。
http://www.youtube.com/watch?v=DBUNyynhmNc
私がブルー・ブレーザーを作成する動画はこちらです!
この動画で作り方が解ります!
是非ブルー・ブレーザーを、カクテルバー・マルソウでお楽しみ下さい!