旧・フレアバーテンダーCATMANの今日の一杯

全日本フレアバーテンダー協会会長の旧ブログです。新ブログはcatman.bar-nemanja.com です。

本日紹介のカクテル「MANHATTAN ZEBRA」!!

2014年05月31日 | カクテル紹介

本日は、カクテルバー・ネマニャのスモークド・マンハッタン「マンハッタン・ゼブラ(Manhattan Zebra)」を紹介致します

マンハッタン・カクテルは、1874年の第19代アメリカ大統領選の時に、ウィンストン・チャーチルの母親、レディ・ルドルフ・チャーチルがニューヨークのマンハッタン・クラブでパーティーを催したときに考案されたカクテルとして知られます。

当時のオリジナル・レシピは、ウイスキー1に対してベルモット2でストレートでサーブされていたといいます。

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写真上が「マンハッタン・ゼブラ(Manhattan Zebra)」です!

ニューヨーク市マンハッタン区北部にあるアフリカ系アメリカ人の文化の中心地ハーレムの様なマンハッタン・カクテルです。

レシピは、ザンジバル・ミックス・スパイス・インフュージョン・バーボン、コーヒー・インフュージョン・スコッチ、スイート・ベルモット、フェルネブランカ、自家製チョコレート・ビターズをヒースで薫香付けたカクテルです。

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アフリアの素材を浸したウイスキー2種と、イタリアのお酒2種で、縞々をイメージさせたので、アフリカの象徴的な動物"シマウマ(ゼブラ)"の名前を付けました。

バーボンに浸したザンジバル・ミックス・スパイス(アフリカン・チリ、シナモン、クミン、クローブ、カルダモン、ブラック・ペッパー、ナツメグの7種)は、スパイス・アイランドで知られるアフリカ東海岸のインド洋上にあるザンジバル諸島のスパイスです。

スコッチに浸すコーヒーは、コーヒーの起源エチオピアのコーヒーをインフュージョンしております。

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マンハッタンが考案された1870年代は、イタリアの農業労働失業者がアメリカに出稼ぎに来はじめ、イタリア人の移住者が増えた頃なので、イタリアのお酒フェルネブランカを加えてみました。

メイキングするツールは写真上の"ガローネ・ミキシング・グラス"です。

ネマニャではベニスのハリーズ・バーのストレーナー不要のタイプを使用致します。

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ガローネ・ミキシング・グラスに、クラックド・アイスと少量の水を入れて、ブランデー・グラスを持つようにミキシング・グラスを片手で持ち、トルネード(回転)させます。

水を切り、材料を注ぎ、アフリカやスコットランドの大地に咲くヒース(エリカ)で薫香を浸透させます。

ガローネ・ミキシング・グラスのトップまでしっかりスモーク・ガスで曇らせたら攪拌します。

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技法は、イタリアで古くから伝わる"ガローネ・トルネード(ガローネ・ミキシング)"です

12秒くらいトルネードした後にカクテル・グラスへと注ぎます。

ミキシング・グラスの口先がストレーとしての役割があり、中の氷がおさえられます。

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カクテルの温度は5℃で仕上げます。

最後にブラック・オリーブを飾り、写真下のフレイムド・ゼスト・ツイストをします。

カクテルの味わいは、はじめにザンジバルのスパイシーな刺激を感じ、中間で爽やかなコーヒーの酸味と香りを感じ、最後に後引くフェルネブランカの苦味が抜けます。

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何度かレシピを改良して、ようやく納得の味わいが完成致しました。

6月から「マンハッタン・ゼブラ」をお試し頂けますので是非ご利用下さい!


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