本日はカクテルバー・ネマニャのシグネチャー・カクテルの一つ「カイピリーニャ・コン・ウモ(CAIPIRINHA CON HUMO)」をご紹介致します
ブラジルでは、2014年にワールドカップ、2016年にオリンピック(リオデジャネイロ)が開催されます。
今年のブームが予測されるブラジル代表のカクテル「カイピリーニャ」のツイストになります。
写真下が「カイピリーニャ・コン・ウモ」で、以前の職場で2012年秋に考案したものになります。
カシャーサ、ライム・ジュース、ハチミツ(流行りはじめ当時はハチミツを使用)をサクラ・チップでスモークし薫香付けたカクテルです。
カイピリーニャの歴史は、カシャーサの歴史に関わりを持ちます。
16世紀のブラジル植民地時代、入植者はカシャーサを果物などで割らずにそのまま飲んでいました。
当時の入植者は、果物は"奴隷の食べ物"と考えていた為、カシャーサをストレートで楽しんでいました。
やがて、奴隷の方達が飲んでいたサトウキビ・ジュースに柑橘ジュースを混ぜる「ガラーバ」にカシャーサを加えて飲み始めました。
そのカクテルがカイピリーニャの原型とされています。
誕生したカクテルは、サンパウロ州のピラシカーバという町で"風邪を治す飲み物"として飲まれ始めます。
当時のレシピは、カシャーサにライム、砂糖、ハチミツ、ニンニクを加えたカクテルでした。
カクテル名は、先住民族のトゥピ族の田舎に住む人を意味する言葉の"CAIPORA(カイポーラ)"のポルトガル語読みの"カイポーラ"が語源の由来とされています。
カクテルは、6月のブラジルのお祭り「Festa Junina(フェスタ・ジュニーナ)」で飲まれる様になり、若い娘がこのカクテルを作っていた事から、ポルトガル語の娘を意味する"FILHA(ヒィーリャ)"とカイポーラという言葉が造語となり、田舎娘と言うような意味合いの「CAIPIRINHA(カイピリーニャ)」となりました!
カシャーサは、1990年代初めに世界のマーケットでも販売を開始し、同時にカイピリーニャが世界に広がりました。
カシャーサの入手が難しかったバーでは、自国のスピリッツを代用して作るようになり、ラムベースの「カイピリッシマ」や、ウオッカ・ベースの「カイピロスカ」、「カイピリータ」が登場し流行致しました!
90年代後半には、他のフルーツやリキュールを加えたバリエーションが増え、様々なカイピリーニャが登場しました。
写真上の様に、90年代イタリアで出版されたカクテル・ブックにもカイピリーニャのバリエーションが紹介されています。
特にカイピロスカのバリエーションは、とどまる事を知らないくらい種類が増加し続けております。
今回の紹介の「カイピリーニャ・コン・ウモ(CAIPIRINHA CON HUMO)」の"Con Humo"は、スペイン語で"燻製"の意味で、その名の通り、燻製したカイピリーニャとなります!
是非お試し下さいませ!!