旧・フレアバーテンダーCATMANの今日の一杯

全日本フレアバーテンダー協会会長の旧ブログです。新ブログはcatman.bar-nemanja.com です。

本日紹介のカクテル「HAMANASHI GIN FIZZ」!!

2014年09月09日 | カクテル紹介

本日は、カクテルバー・ネマニャの浜なしを使用したカクテル「浜なしジン・フィズ(Hamanashi Gin Fizz)」を紹介致します!

恥ずかしながら横浜に18年務めておりますが「浜なし」の存在を知りませんでした。

色々なお客様に「美味しいよ!」と教えて頂いて気になっておりました。

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「浜なし」は、梨の品種名ではなく、横浜市で認定された果樹生産者団体の統一ブランド名で、現在スーパーや青果店で買う事が出来ない梨です。

市場出荷をせず、ほぼ全量を庭先などでの直売で販売しており、時期を逃すと食べれないという珍しい梨となっております。

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先日家内と、センター北駅から歩いて15分ほどの浜なしの直売所にに行き購入して参りました。

栽培農家さんのご自宅の駐車場で販売されておりました。

購入している最中にも新しいお客様がどんどんやって来る人気の直売所でした。

今回購入できたのは【豊水】【長十郎】【新星】【菊水】の4種類です。

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おすすめカクテルの「浜なしジン・フィズ」は、葡萄(ユニ・ブラン)を主原料にしたフランスのジー・ヴァイン・ジンをベースに、みずみずしくて甘味のある豊水に、少量のマラスキーノとフレッシュ・レモン・ジュースとシュガー、ソーダで作るジン・フィズとなります。
また「浜なし4種食べくらべ盛り」で召し上がって頂く事も出来ます。

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是非この機会にお試し下さいませ!


本日紹介のカクテル「ROSEMARY YELLOW BIRD」!!

2014年08月26日 | カクテル紹介

本日は、カクテルバー・ネマニャのスーズ・ギムレットのツイスト・カクテル「ローズマリー・イエロー・バード(Rosemary Yellow Bird)」を紹介致します!

当店の「ローズマリー・スーズ・ギムレット」のアレンジになります。

スーズは、フランスのハーブ・リキュールで、ゲンチアナの根とハーブで作られた甘苦いお酒です。

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レシピは、スーズ、ローズマリー、トニック・ウォーター・レデュクション(4倍濃縮トニック・ウォーター)、シュガー、フレッシュ・ライム・ジュースです。

ローズマリーは、スーズとシュガーと共に、しっかりマドルします。

写真上のカーボネイト・シェーカーを使用して発泡性に仕上げます。

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2つのグラスを使用しており、それぞれ何かに使おうと買ってきたものでしたが、偶然ピッタリとはまったので、この組み合わせを思いつきました。

下のグラスにクラッシュド・アイス、木の実、ミントの葉を飾り、上のグラスを冷やしておける様にしてあります。

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面白い作品が出来上がりましたので、是非お試し下さいませ!


本日紹介のカクテル「GOLDEN BELLINI」!!

2014年08月09日 | カクテル紹介

本日のカクテルバー・ネマニャは、山梨の黄桃【黄美娘(きみこ)】を使用したベリーニ(Bellini)「ゴールデン・ベリーニ(Golden Bellini)」を紹介致します

黄美娘は、数十年前に突然変異として発見された新種のため、生産量が少なく「幻の桃」と呼ばれています。

食感も通常の桃とは少し異なり、甘くてジューシーで美味しい桃です。

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ベリーニは、1948年イタリア、ヴェネツィアのサン・マルコにあるハリーズ・バージュゼッぺ・チプリアー二(Geiseppe Cipriani)氏が考案したカクテルで、15世紀のヴェネチア画家ジョヴァン二・ベリーニが名前の由来と言われています。

画家ジョヴァン二・ベリーニの作品をヒントにカクテルが創られ、名前も画家の名から「ベリーニ」と名付けられたと言います。

ジュゼッぺ氏は、6月から9月まで豊富に採れる白桃を、ピューレにして、プロセッコを加えたところ、ハリーズ・バーのお客様から高い評価得ました。

以来お店の名物となり、世界的にも知られる様になりました。

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今回の「ゴールデン・ベリーニ」は、黄美娘と写真上のスプマンテの最高品質フランチャコルタの【ブリランテ(Brllante)】を使用して、スローイングという技法でお作り致します。

スローイング(Throwing)は、バルセロナにある1933年創業の伝統的なカクテルバー、boadas Cocktail barで誕生したテク二ックで、空気を含ませながら、ティン・シェーカーからショート・ティンへと注ぐ技法です。

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この調合法は、キューバの名店フロリディータで修業した、ミケル・ボアダス氏(ボアダス・カクテル・バーのオーナー)が考案した技法です。

写真上は、スローイングで「ゴールデン・ベリーニ」を作っている様子で、最近お客様から"トルコ・アイスを作っているみたいですね!"と言われます。

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写真上が「ゴールデン・ベリーニ」です!

今年のスペシャルなベリーニを是非この機会にお試し下さいませ。


本日紹介のカクテル「NARUTO DAIQUIRI」!!

2014年08月06日 | カクテル紹介

本日のカクテルバー・ネマニャは、幻のオレンジと言われている淡路島の鳴門オレンジを使用したパパ・ヘミングウェイ(アーネスト・ヘミングウェイ専用のフローズン・ダイキリ)のアレンジ・カクテル「なるとダイキリ(Naruto Daiquiri)」を紹介致します

鳴門オレンジは、300年前に発見されたオレンジで、淡路島の洲本市と淡路市の一部で栽培を続けられてきました。

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現在は農家の高齢化が進んで栽培者が減少しているため生産量が少なくなり、島外にほとんど出荷されることのないオレンジとなったそうです。

味は、グレープフルーツの様な感じで、独特な香りで、ほろ苦く、爽やか味のオレンジです。

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今回のカクテルのレシピは、ハバナクラブ・シルバー・ドライ、鳴門オレンジ、レモン・ジュース、シュガー・シロップ、クラッシュド・アイスをブレンダーにて、フローズンにしたカクテルです。

暑さを逃れる一杯としてとてもお薦めです!

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是非この機会にお試し下さい!


本日紹介のカクテル「GOLDFINGER SMASH」!!

2014年07月26日 | カクテル紹介

本日のカクテルバー・ネマニャは、ブランデー・スマッシュのツイスト・カクテル「ゴールドフィンガー・スマッシュ(Goldfinger Smash)」を紹介致します

ブランデー・スマッシュは、ブランデーに砂糖、ミントの葉を加えた古典的なカクテルです。

カクテル名の"ゴールド・フィンガー"は、007第7作目(映画 007シリーズでは第3作)の名からとりました。

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何故かといいますと、今回のカクテルに使用する「フィンガード・シトロン・インフュージョン・ウオッカ」を使用するところからインスピレーションを得て名付けました。

フィンガード・シトロンとは写真下の様なフルーツです。

ゴールド・フィンガーみたいです!!

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実は日本には、江戸時代前期にインドから伝わったとされています。

実や種が無く、鑑賞用や仏壇などにそなえられる柑橘類です。

日本では、仏の手の様だと言うことで「仏手柑(ブッシュカン)」とも呼ばれます。

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まずは、カクテルのベースに使用する「フィンガード・シトロン・インフュージョン・ウオッカ」の作り方です。

フィンガード・シトロンを一本ずつカットして、綺麗に洗います。

洗い終わりましたら、ピーラーで皮を薄く剥きます。

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皮に含まれるオイルは、肌の刺激性が高く、かじると唇がヒリヒリします。

お水に1時間浸し、軽くオイルを取り除き、後はディハイドレーター(乾燥機)にて乾燥させ、オイルをとばし、パリパリにします。

柑橘のオイルに弱い方は、それでも多少オイルの刺激を感じます。

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写真上の様に、パリパリに乾燥させたら、ウォッカに浸します。

二週間浸したら、皮を取り出し、砂糖を加えます。

イタリアのリモンチェッロの様な仕上がりになります!

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今回のカクテルのレシピは、フィンガード・シトロン・インフュージョン・ウオッカ、コニャック、自家製紅茶シロップ、ミントの葉に、アラザンを埋め込んだドライ・オレンジを加えます。

自家製の紅茶シロップは、濃いめのアールグレイ・ティーに砂糖を加え、煮詰めたものです。

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材料は、クラッシュ・アイスを詰めたガローネ・ミキシング・グラス(イタリアの伝統的ミキシング・グラス)に注ぎます。

お酒を混ぜ合わせには、写真下のスウィズル・ステック(5つまたの熱帯樹の枝)を使います。

スウィズル(Swizzle)の語源は、Switch(小枝)が変化したものと言われ、"そこらの枝でかき回した飲み物"の意味を持ちます。

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ステックは、両手で挟み写真下の様にスリスリと混ぜます。

しっかりすり合わせ、エアレーティング(液体に気泡を入れる)させながらミックスしていきます。

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タンブラーには、少量のソーダを加えて、ミントの葉を潰し、クラッシュド・アイスを詰めます。

混ぜてよく冷やしたら、タンブラーに注ぎます。

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写真下が、「ゴールドフィンガー・スマッシュ」です!

フィンガード・シトロン(仏手柑)の独特な香りと味わいが楽しめるスマッシュとなっております。

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この夏是非お薦めです!