本日は、中国・上海のウォルドルフ・アストリア上海（Waldorf Astoria Shanghai） のバー「LONG BAR」を紹介致します
1911年に建てられた上海倶楽部を改装したホテルです。
ウォルドルフ・アストリアは、マンハッタンの伝統的な高級ホテルで知られ、ヒルトン・ホテル・ファミリーの最上級ホテル・ブランドです！
マンハッタンのウォルドルフ・アストリアのバーと言えば、世界的に有名なカクテルの「ブロンクス」や、「ザザ」、「クロンダイク・クーラー」の発祥地でも知られます。
ウォルドルフ・アストリア・スタイルのブロンクスなど本当はどのようなレシピなのか？興味があり調査して参りました。
写真上がロング・バーの入口です。
このバーは1階にあります。
長さ34mという特徴的なバー・カウンターで、この名がつけられています。
1911年当時、極東一の長さのバー・カウンターと定評されていました。
当時の雰囲気をそのまま再現し、各種アルコール類、葉巻なども楽しめます。
毎夜9：45からはジャズバンドによる生演奏が行われます。
このバーは、お酒と共にオイスターを味わうのが、こちら特徴でもあります。
約100年前からこの一角がオイスター・バーになっています。
素敵な空間です。
早速メニューを開くと、お目当てのカクテル「ブロンクス」の名が飛び込んで来ました。
ニューヨークのウォルドルフ・アストリアのヘッド・バーテンダー、Johnnie Solon氏が考案と詳しく書いてありました。
メニュー書かれているレシピは、ジン、オレンジ・ジュース、ドライ・ベルモット、スイート・ベルモット、オレンジ・ビターズでした。
早速注文し、バーテンダーが作るところを、大会審査をする時の様に、鋭い目線でレシピ・チェックさせて頂きました。
写真上が本家スタイルの「ブロンクス（BRONX）」です！
分量は多く、3オンス（90ml）以上で、以前本場マンハッタンのウォルドルフ・アストリアの「ブル＆ベア」で頂いた時と同じ量でした。
本家のブロンクスは、写真の様に綺麗な黄色です。
作成手順と仕上がりを見る限り、書かれているれレシピとは明らかに違いました。
本当のレシピを知りたいと思い、バーテンダーに聞くと「レシピは、メニューに書かれる通りです」と言われました。
クレームではないのですが、作成時に"スイート・ベルモットが入っていない"事を説明しました。
ヘッド・バーテンダーさんに代わり、再度お話を伺いました。
お話をした結果、正しいレシピをメモに書いていただきました。
ドライ・ジン60ml、フレッシュ・オレンジ・ジュース40ml、マルティー二・ドライ・ベルモット10ml、チョコレート・ビターズ1~2ダッシュをシェークして、マティー二・グラスに注ぎます。
考案当時は、ジン、オレンジ・ジュース、ドライ・ベルモット、スイート・ベルモット、オレンジ・ビターズでしたが、誕生から間もなくレシピが改良され、メモ書きのレシピに変わったそうです！
現在も世界中のウォルドルフ・アストリアで、メモ書きのレシピで統一しているそうです。
ビターズは、チョコレート・ビターズでしたが、時代と共に無くなり、代わりにジェリー・トーマス・ビターズを代用として使用しておりますが、近年チョコレート・ビターズが復活して、また戻した様です。
写真上は、本家の「ザザ（ZAZA）」です！
実はザザも、ウォルドルフ・アストリア発祥で、メニューのシグネチャー・カクテルのページに書いてありました！
レシピは、ドライ・ジンとデュボネ、ビターズです。
こちらは1897年に、当時のウォルドルフ・アストリアのヘッド・バーテンダー、John E.O'Connot氏が考案した「クロンダイク・クーラー（KLONDIKE COOLER）」です！
世界的には、コリンズに、オレンジの皮の螺旋が飾られるのですが、本家は大きめなロック・グラスにハーフ・オレンジ・スライス二枚です。
ライ・ウイスキー、フレッシュ・オレンジ・ジュース、ジンジャー・エールで作ります。
本日紹介のウォルドルフ・アストリア上海（Waldorf Astoria Shanghai） のバー「LONG BAR」は
住所 No.2 Zhong Shan Dong Yi Rd Huang Pu.Shanghai.200002 China
tel 86-21-63229988（代表）
とても素敵なバーでした！オススメで～す！！
