旧・フレアバーテンダーCATMANの今日の一杯

全日本フレアバーテンダー協会会長の旧ブログです。新ブログはcatman.bar-nemanja.com です。

本日のお客様紹介「滝藤育伸」さん!!

2011年07月22日 | フレア・バーテンダー紹介

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先日、カクテルバー・マルソウに名古屋の「Delicious foods & Bar TATULA」栄店と伏見店とフレア・スクールを経営するオーナー・バーテンダー滝藤育伸(ジャック)さんがご来店されました

ジャックさんは、国内のフレア大会で10回以上の優勝歴を持ち、「INTERNATIONAL BARTENDING FLAIR CHALLENGE 2003」世界大会3位など国内外での数々の入賞歴を持ちます!

また全日本フレア・バーテンダーズ協会の副会長やワールド・フレア協会のアンバサダーも務め、国内外のフレア大会の審査員としても活躍中です!

お話を伺ってみました!

北條:「フレアを始めたきっかけは何ですか?」

滝藤:「クラシカルの大会で、優勝出来たら世界大会へ出場出来るという大会に参加したことがきっかけですかねその大会で国内本選まで残れたので優勝するつもりで世界大会の情報を入手したところ、その中の1つの部門でフレア・バーテンディンが必要だということを知り、ボトルを投げてみたのが最初です結果、優勝出来ず世界大会は行けなかったのですが…その大会の世界チャンプが韓国のバーテンダーで、後に出会うことになったわけです。」

北條:「フレア・ネームのジャックの由来を教えてください!」

滝藤:「世界大会に出場した時のことも考え、アメリカで好かれる名前がいいな…というのが一つ。あとは、韓国でフレアの勉強をしていた時に、講師の中にボンドとジェイムスというバーテンダーがいて、その二人はコンビで大活躍していました。ま、ジェイムス・ボンドってわけです。そんなとこから何か2つの単語からフレア・ネームをとりたいなと。で、自分が好きなお酒、ジャック・ダニエルからとりました。いつかダニエルが現れないかなと思ってつけたのですが…。フレアもですが仕事の今の相方で大田という人間がいまして、以前彼がフレアネームを決める時に、"ダニエルはどう?"と提案したところ、"ダニエルはちょっと…。"いうことで断られたというネタもあります

北條:「好きなフレアバーテンダーがいましたら教えて下さい?」

滝藤:「まだ大会に出ていたころになりますが、ま、べたですが、クリスチャン・デルぺッシュが好きでした審査をするようになったからは特に誰ってのはないですかね

北條:「フレア・バーテンディングをしていて良かった事はありますか?」

滝藤:「沢山ありますねまず、バーテンダーとして、1つ、お客様に喜んでいただける武器を持てた事です否定される方もいますが、僕はバーテンダーとして幅が広がり強みだと思ってます。あとはフレアをしていなければ、出会えなかった人は数知れないほどなので、人生においても幅が広がったと思います。他にも、やっているおかげでいい運動にもなりますしね、健康的にもいいと思いますよ良かった事はいっぱいです!

北條:「フレア・バーテンディングでの失敗談はありますか?」

滝藤:「フレアは危険もともなうので、そういった面ではありますね怪我も一つ。トップクラスの人は特にだと思いますが、僕も骨にひびとか歯がかけたとか…あとはまだあまりうまいとは言えない頃、お客様にお酒が飛んでしまったりボトルが飛んでしまったりで怒られたこともあります…。お店でフレアをされる方はくれぐれも自分の出来るレベルでお客様には絶対危険の無いようにしてもらいたいです人間なんで絶対とはいかないですけどね…今でも恐さは忘れず、フレアしてます!

北條:「想い出に残っているフレア大会はありますか?」

滝藤:「ん~、難しいですね。勝ててうれしかった大会のもちろんですが、一番の想い出というか、きっかけになった大会は、フレアを始めて最初の大会ですかね。大会というか当時いた会社の社内コンペですが。実は僕、昔はフレアに反対していた人間の一人でして…。会社の方針ではフレアをしていくと決まっていったんですが、僕は最初は全然練習もせず…。そんな折に無理矢理社内コンペに出され、見事、人生初の最下位。普段はメインバーテンダーとして働いていたんですが、お客様の前で大恥をかくことになってしまったわけです。それが余程悔しかったのと、もう二度とあんな想いはしたくないという気持ちから猛練習が始まりました。次の大会で見事優勝!最下位も初だったんですが、日本一ももちろん初で、優勝したらしたで負けたくないという気持ちが生まれ、フレアにどっぷりハマったって感じです。きっかけになったという意味では一番印象に残ってますね


北條:「タトゥーラのフレア・スクールはどの様なスクールですか?」

滝藤:「うちのスクールは基礎コース、中級コースは結構ガチです。本気じゃないとついてこれないですかね。そういう内容にしたのは、やはりちゃんとしたフレアバーテンダーを育てたいからです。全国は見れないですけど、せめてうちがかかわれる人にはちゃんとしたものを教えて、いい形で育ってもらいたいという想いがあります。短期、単発のコースでは、その人がやりたいことに合わせてやってます。それがダイエット目的でも。フレアの普及の意味でそこで幅を持たせてるってとこです。ぼくがフレアを始めたころ、日本にはちゃんと教えてもらえるところがなかったので、とても苦労しましたし、教えてもらえるところがあったらなぁ、といつも思っていました。その経験からスクールを始めたのはありますね

北條:「最後に今後の目標を教えて下さい!」

滝藤:「ん~、これも沢山ですが…TATULAをつくった時と想いは変わってなく、日本におけるフレアの在り方を確立させるために、まずTATULAをもっともっと認めてもらえるお店に、今いるスタッフと一緒にしていきたいです。いずれオーセンティックバーもしたいのはありますが…。フレアとの出会いを、しっかりと僕なりの形に残していきたいと思ってます。僕個人の人生における目標もいろいろありますけども…今はそんなとこです。応援よろしくお願いします!

北條:「ありがとうございました!」

※滝藤さんとはじめて出会ったのは、FBN(日本フレア・バーテンダーズ・ネットワーク)が設立されてから間もない11年前にさかのぼります

カクテルバー・マルソウにご来店したのがはじめでしたね

当時は、皆さんが使用しているフレア・ボトルが、まだ日本に2、3本しかなく、ティン・シェイカーも大変少なくウイスキーの丸いつつ状の化粧箱でカップ・インの練習をする時代で、数少ない日本のフレア・バーテンダーとの出逢いでした!

以来大会などでお互い技術を高め合い、良き相談相手として、良き親友として11年が経ちました(お互いアラフォーのオヤジになりました)。

日本におけるフレア・バーテンディングの在り方を確立させるためお互いまだまで戦いましょう!!


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