本日は、生ビールに使用する通称ミドボンと呼ばれるCO2大型ボンベを使ったカーボネーション・カクテル「ミドボン・アペロール・クラシック(Midobon Aperol Classic)」を紹介致します
イタリアで古くから飲まれている氷無しのカンパリ・ソーダのツイスト・カクテルです!
先日の全日本フレア・バーテンダーズ協会のセミナー「ANFAカクテル・ラボラトリーNo.1」でご紹介したミドボンのカクテル・メイキングです。
セミナーで時間の関係上、ミドボン・カクテルのご説明を短縮させて頂きましたので改めてご説明させて頂きます。
写真下が、使用するCO2大型ボンベの「ミドボン」です。
ミドボンの中身は、6メガパスカル(6Mpa)とかなり高圧なので、そのままでは炭酸充填に使えません。
使用するには、「レギュレータ(減圧する装置)」が必要です。
生ビール用の0.3Mpaくらいに減圧調整できるレギュレータを取り付けます。
写真下が、ミドボンに取り付けたレギュレータです。
カクテルは、ペット・ボトルにて作るため、レギュレータからペット・ボトルまでに接続する部品を購入する必要があります。
左から「レデューサ」、その右隣の「ライトカップリングプラグ」、その隣は「マイクロカプラソケット」、左は購入したマイクロカプラソケットに合うネジです。
チューブは、レデューサとライトカップリングプラグに合うものを購入します。
ビール・サーバー用のチューブと部品に簡単にプラグを付けて出来るものもあります。
レデューサとチューブとライトカップリングプラグは、写真下の様に接続致します。
ボンベとペットボトルをつなぐチューブは、0.4Mpaの圧力で作るとしたら、この圧力に耐えうるチューブを購入する必要があります。
ペット・ボトルは必ず炭酸飲料対応ペット・ボトルをご使用下さい。
お茶やお水などのペット・ボトルは、破裂の危険性があるため使用しないで下さい。
ペット・ボトルのキャップには、マイクロカプラソケットとネジが必要です。
キャップのトップに穴をあけて写真下の様に組み合わせます。
炭酸ガス用ペットボトルの規格上の圧力は0.6Mpa程度まで大丈夫なようです。
中には0.8Mpaにも耐えれる規格の炭酸飲料ペット・ポトルもあります。
部品の組み立てが整いましたらまずは、レギュレータ減圧装置にレデューサを取り付けます。
緑色の写真下の部分に、レデューサを付け変えます。
ペット・ボトルには、冷やしたアペロールを注ぎ、冷やしたミネラルウオーターを注ぎます。
カンパリ・クラシックで作ろうとも考えたのですが、カンパリは発泡しやすい性質があるので、冷えていないと開封時に吹き零れる恐れがあると考え、今回アペールに変更致しました。
ペット・ボトルには8、9分目まで液体を入れます。
空気の入っている隙間に、写真上の様にガスを吹きかけ空気抜きをしてキャップをします。
キャップを閉めたら、ライトカップリングプラグとマイクロカプラソケットを接続します。
接続後、ペットボトルを逆さまにしてガスを開栓致します。
ボコボコとガスが入り、注入しながら1分程振ります。
写真下の様に振ります。
この際に手袋を使用する事をお勧め致します。
もしもガス漏れ、液漏れ、キャップが外れるや、ボトル破裂の際に安全かと思います。
ガスが入らなくなりましたら、ミドボンの栓を閉めてライトカップリングプラグを外します。
開封して直ぐに飲む事が出来ますが、1日冷蔵庫で冷やして寝かせておくと、更に良い発泡性が期待できます。
出来上がった「ミドボン・アペロール・クラシック」は、フルート・シャンパン・グラスに注ぎ飲んだりしました。
昨年実験で作ったりしておりましたが、現在カクテルバー・ネマニャではオーダーを承っておりません
以上、セミナーの補足でございました。