これは11年前に結婚祝いとして、いちばんの友人がプレゼントしてくれた銀塩マニュアル一眼レフカメラ、PENTAX LX です(とても粋なプレゼントでした)。
LXと出会ってからは、いつも一緒にいたような気がします。
例えば、バイクツーリング、キャンプなど。
以前ここで、ネパール特集(1 、2 、3 )をしましたが、その時の写真の半分以上はLX で撮影しました。
長女が赤ちゃんだった頃もこれで撮ってました。
でも、我が家にデジカメとPCがやってくると、LX を使う頻度は極端に低くなっていきました。
ここ数年は触ることさえ無くなってました。
ところが、imp28さんの銀塩カメラの特集 を目にしたとたん懐かしさがこみ上げて、思わず押入で眠っていたLX を引っ張り出してきた、という訳なのです。
ここでLX の紹介。
- 1980年発売、2001年製造中止
- 絞り優先AE機
- マニュアルフォーカス
- 機械式のシャッター(低速域は電子式のハイブリッド)
- フィルムの巻き上げは手動
- 防滴・防塵構造をもつ金属製ボディ
- 重量約800g(レンズ含む)
もっと詳しいスペックはこちら。
つまり、ほとんどの作業を自分の手で行わないといけない素敵なカメラなのです。
久しぶりに持ってみると、特殊アルミ合金でつくられた堅牢なボディーは、手の中にずっしりとした重みを感じます。
ただ、その当時では世界初の密封構造を持つコンパクトボディだったそうです
では、早速撮影してみたいと思います。
が、デジカメと違い、すぐに撮ることが出来ません。
まずはフィルムを入れるところから。
本体上部の巻き戻しノブを上に引き上げて、裏蓋を開ける。
フィルムを中に入れる。
フィルムの先をスプール(白いところ)の隙間差し込む。
裏蓋を開けたまま、巻き上げレバー(スプールと連動しているレバー)でフィルムを少し巻き、フィルムに開けられている四角い小さい穴にガイドレールが完全にひっかかるようにする。
裏蓋を閉め、巻き上げとシャッターをきる操作を数回繰り返す。
次に、 フィルム感度を合わす。
今回はASA400を使用したので、ASAの右窓の数値をダイヤルを回して400にする(写真では回す前なので100になっています)。
※フィルム巻き戻しノブ、露出補正目盛、フィルム感度ダイヤル。
これで準備OK。
次は被写体を見つけ、それに合う設定を行います。
このカメラは絞り優先AE機なので、シャッタースピードダイヤルでAUTOMATICにセットし、絞りを決めるとシャッタースピードが自動的に決まります(もちろん完全にマニュアルでの撮影も可能)。
※シャッター、シャッタースピードダイヤル、フィルム巻き上げレバー。
私の場合は、その日の日照条件を参考に、絞りを変えながら希望するシャッタースピードに合わせることが多いです。
ちなみに、シャッタースピードはシャッターボタンを軽く押すとファインダー内にLEDで表示されます。
あとは自分の勘を頼りに露出補正を行います。
さあ、いよいよ撮影です。
フィルムをレバーで巻き上げ、ピントを合わせ・・・
うーん、重い
軽いデジカメに慣れてしまった軟弱な体には重すぎます。
それでも頑張って、脇を閉め、被写体を狙い、シャッターを・・・
カシャ
完全なる機械音。
歯車とバネとネジで作られた内部の様子がひしひしと感じられ、その心地よい音が金属ボディを通って、私の手に伝わってきます。
この瞬間はデジカメなどでは味わえない感覚ですね。
ほんとに心地よいです。
ただ慣れていない人だと、そのシャッターの衝撃で手元がぶれるかもしれません。
実は、私も春頃から何回も撮影を試みましたが、最初はうまくいきませんでしたね。
また、銀塩マニュアルカメラはデジカメと違い、その場で写真(画像)を確認することができない、撮り直しができない、といったスリルとサスペンス的なところがあって、1枚1枚がデジカメ以上に真剣になります。
そんなところも銀塩マニュアルカメラの面白いところではないでしょうか。
私的には時間的あるいは気持ち的に余裕が無いとなかなか被写体と向かい合うことができませんでしたが。。。
さて、どんな風に撮れたか、というと・・・
(構図は気にしないでください。)
写真屋さんで現像と同時にCDに焼いてもらいデジタル化したものです。
ヒメスイレン
花が白く飛んでしまいました。あともう1段階ぐらい露出補正が必要でした。
90ビオ
こちらもやや飛び気味?難しいなー。
トマト
こちらは実際の色に近です。成功!
アサガオ
これはまあまあかな。
シラサギカヤツリソウ
久しぶりに写真屋さんに現像に出して待っている間、ちゃんとピントが合っているかな、ちゃんと色は出ているかな、という様なドキドキ感を味わいました。
写真を受け取った後も一喜一憂しながら今度は何を撮ろうか、と考えてましたね。
銀塩マニュアル一眼レフカメラ、面白いです
今度は涼を撮りに行こうかな
click. click.
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お返事は必ずさせていただきます。
よろしくお願いします。