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ISDの法則

2012-07-18 00:00:00 | 新潟の法則
■血統傾向■

今年で12回目を迎える夏の新潟の風物詩・アイビスサマーダッシュ。これまでの過去11年で父SS系は何頭出走したのかは知らないが、馬券になったのは09年3着のフジキセキ産駒のアポロドルチェがポツンと一頭のみ。母父SS系も1頭も馬券になっていない。
SS系の特徴といえば、個別にはキャラはそれぞれあるものの、全般的に瞬発力に優れていることがあげられるが、SS系が不振ということは、ISDにおいては瞬発力よりもスピードの持続力が求められるということだ。

SS系で唯一馬券になったフジキセキは、昔はともかく加齢とともにダートや短距離志向の産駒が多くなってきており、従来の瞬発力型のSS系のイメージからは遠ざかっている。フジキセキに限らず、SS系以外では05年1着テイエムチュラサンの父タイキシャトル、07年1着サンアディユの父フレンチデピュティ、昨年の2着エーブダッチマン、3着アポロフェニックスの父であるアフリート、一昨年の1着馬ケイティラブの父スキャンなどといったダートの短距離を得意とする種牡馬の活躍が目立つ。
特にバリバリのアメリカンダート血統のミスプロ系を父か母父に持つ馬は4年連続で連対しており、ミスプロと似たようなキャラのストームバード系も母父で【0-3-1】と活躍している。

マイナーな快速血統であるマンノウォー系が【2-1-2】だが、これはカルストンライトオとアポロドルチェの2頭によるもので、一昨年3着の母父も同系ウォーニングである。
近年の快速血統と言えば言わずと知れたサクラバクシンオー。こちらも【2-1-2】とマンノウォー系と互角の成績を残している。

全体的にノーザンダンサー系の活躍が目立つが、前出のストームバード系以外では、ダンチヒ系【1-3-0】、ニジンスキー系【2-2-3】、ノーザンテースト系【1-1-2】をマーク。

■コース傾向■

ここまで二鞍しか行われていないが、ナスルーラ系ボールドルーラーのラインのボストンハーバーを持つ馬が2勝をあげている。最近ではなかなかお目にかかることはないが、このボストンハーバーをはじめとするボールドルーラー系は、APインディも属するアメリカンダート血統である。
また、同じくアメリカンダート血統のミスプロ系が2レース連続で連対しており、やはり新潟の直線1000mではダート血統がキモとなりそうだ。
他では2着、3着各1回のリファール系。

■性齢■*データは過去11年。%は勝率、連対率、複勝率の順。

<性別>
牡馬:2-7-7-88/104  1.9%、 8.7%、15.4%
牝馬:9-4-4-47/ 64 14.1%、20・3%、26.6%
みなさんご存じの通り、ISDでは牝馬が大活躍している。過去11年で牝馬が9勝をあげており、牡馬で勝ったのは02年、04年の覇者カルストンライトオ一頭しかいない。
牝馬の成績は、勝率で約7倍、連対率で2.3倍、複勝率で1.7倍と、牡馬のそれを優に上回る。
「夏の牝馬」の格言はつとに有名だが、元来、牝馬はダッシュ力に優れているといわれており、そこに牡馬より2kg減という斤量の恩恵もあり、牝馬優勢の傾向となっている。

<年齢>
3歳:2-1-4- 8/15 13.3%、20.0%、46.7%
4歳:3-4-1-18/26 11.5%、26.9%、30.8%
5歳:3-2-4-35/44  6.8%、11.4%、20.5%
6歳:3-4-2-32/46  6.5%、15.2%、19.6%
7上:0-0-0-37/37  0・0%、 0.0%、 0.0%
7歳以上の馬は一度も馬券対象になったことがない。勝利数では3歳~6歳までいい勝負であるが、その勝率は加齢とともに下がっており、スピード勝負に対応できる若い世代が有利ということ。

■枠番■

これまた、みなさんご存じのように新潟直線1000mでは、外枠が有利。
過去11年で、1枠~4枠【3-2-5】に対し、5枠~8枠【8-9-6】と圧倒的に外枠有利ではあるが、ここ2年では内枠の2枠が馬券になっている点には要注意。

■馬番■

 1番~ 9番:6-3-7-82/98 6.1%、 9.2%、16.3%
10番~18番:5-8-4-53/70 7.1%、18.6%、24.3%
馬番別で見てみると、連対率、複勝率では10番以降が優勢だが、勝率では内、外はほぼ互角。
なおデスナンバーは、8番、11番、15番。

■人気■

1番人気:2-2-1
2番人気:3-1-1
3番人気:1-3-0
上位人気を個別に見ると、どれも特筆すべき信頼度はないが、03年以外では毎年必ず1頭は馬券対象になっている。穴から入っても1~3番人気は押させておいた方がよさそう。また、二桁人気は【1-1-3】と結構、馬券圏内に飛び込んでいる。

■前走■

開催時期が8月から7月に変更となった06年以降、6年連続で前走バーデンバーデンC組が、勝ち馬こそ出ていないものの、毎年1頭は馬券になっている。

★アポロノカンザシ…ゴーストザッパー×ジャイアンツコーザウェイ
父ゴーストザッパーは、07年1着のサンアディユの父フレンチデピュティと同じヴァイスリージェント系。母父ジャイアンツコーザウェイは、血統傾向に出ているストームバード系。
4歳牝馬で斤量54kgに加え、全芝【2-2-1-6】のうち新潟芝直線1000mは【2-1-1-0】と馬券率100%。ただ、賞金的に出られるのかどうかは微妙なところ。