先週行なわれたG1・朝日杯FSよりも、格は2枚落ちるG3のラジオNIKKEI杯2歳Sであるが、その注目度となると、朝日杯FSを上回る。
それもこれも、朝日杯FSよりもラN杯の方が、翌年のクラシックに直結するからだ。ここで、3着以内に好走した馬からは、数多のクラシックホースやクラシックで馬券対象になる馬が誕生しているのだ。
【ラN杯3着以内⇒クラシック3着以内】
00年1着アグネスタキオン…皐月賞1着
00年2着ジャングルポケット…皐月賞3着、ダービー1着
01年1着メガスターダム…菊花賞2着
01年2着マチカネアカツキ…ダービー3着
02年1着ザッツザプレンティ…ダービー3着、菊花賞1着
03年1着コスモバルク…皐月賞2着
03年2着ハイアーゲーム…ダービー3着
04年2着ローゼンクロイツ…菊花賞3着
04年3着アドマイヤジャパン…皐月賞3着、菊花賞2着
05年該当馬なし
06年1着フサイチホウオー…皐月賞3着
06年2着ヴィクトリー…皐月賞1着
07年該当馬なし
08年1着ロジユニヴァース…ダービー1着
08年2着リーチザクラウン…ダービー2着
09年1着ヴィクトワールピサ…皐月賞1着、ダービー3着
10年1着ダノンバラード…皐月賞3着
11年2着ゴールドシップ…皐月賞1着、菊花賞1着
00年以降、05年と07年以外は毎年ラN杯3着以内の馬が翌年のクラシックで馬券になっている。
また、04年4着シックスセンス(皐月賞2着、ダービー3着)、06年5着アサクサキングス(ダービー2着、菊花賞1着)、07年8着フローテーション(菊花賞2着)、09年4着ヒルノダムール(皐月賞2着)、10年4着ウインバリアシオン(ダービー2着、皐月賞2着)と、 4着以下に敗れた馬からもクラシックで馬券になっている馬が結構出ている。
今年は7頭立てで、穴っぽいところは狙えそうにないが、馬券から離れても必見のレースであることは間違いない。
■血統傾向■*過去6年

過去6年で父SS系が【5-3-5】と大活躍。07年以降は5年連続1着、3着を継続中で、08年、10年、11年は1着~3着を独占した。もはや父SS系はクラシックに欠かせない血統であることは周知のじじつであるが、そのクラシックに直結するラN杯においても必須血統なのは必然的なことである。
父SS系で複数回馬券になっているのは、ネオユニヴァース【2-1-0】、ディープインパクト【2-0-1】、フジキセキ【1-0-1】の3頭。
父SS系の配合相手別では、母父ノーザンダンサー系【3-0-1】、母父ミスプロ系【2-0-0】、母父ナスルーラ系【0-1-4】の3系統にほぼ分類できる。着度数では母父ナスルーラ系が最多の4回だが、一度も勝ったことがない点に注目。
■コース傾向■

当該コースは先週までで計6鞍行なわれた。
父SS系が【4-3-4】と、レース傾向同様に大活躍している。なかでも【3-1-1】のディープインパクトが狙い目。
「3強」のうちのラウンドワールドとキズナがディープ産駒だが、問題はどちらを引くか?ということ。
◎6キズナ…ディープインパクト×ストームキャット
過去6年で3勝をあげているSS系×ノーザンダンサー系の血統構成で、ディープ×ストームキャットの配合は、2日の5R(新馬戦)で1着になっている。
一方、ラウンドワールドの母父はナスルーラ系トニービン。ナスルーラ系は上述のように勝ち切れない傾向で、母父トニービンは2着、3着各1回。コース傾向でもSS系×トニービンは3着2回で、うち1回はディープ×トニービンである。
また、残る「1強」のエピファネイアであるが、父シンボリクリスエスはレース傾向では一度も馬券になったことがなく、レース傾向でも母父で1着が1回あるのみである。一頭切るなら、この馬。
だが、個人的には切るに切れない事情がある。
というのも、エピファネイアは愛馬アルフレードに似ているからに他ならない。
ノーザンファーム生産馬で馬主はキャロットファームのシンボリクリスエス産駒。そして、なんと誕生日はアルフレードと同じ2月11日なのである。クラシックに手が届かなかったアルフレードの代わりに、是非とも頑張ってほしいものだ。
■お宝血統■
「3強」に恐れをなして回避馬が続出し、蓋を開けてみれば7頭立て。だからといって、「3強」で決まるほど競馬は甘くない。こんな時は得てして「第4の馬」が飛び込んでくるもの。
実は、このラN杯では父、母父といった字面だけでは分からないお宝血統が存在する。その名をヘイローという。SSの父としてつとに知られているが、ヘイローからはタイキシャトル、ロージズインメイの父であるデヴィルズバッグや、キングヘイローの母グッバイヘイローが出ていることでも有名である。
そして、このヘイローのクロスを持つ馬が、07年以降、毎年馬券になっているのだ。
<3着以内に入ったヘイローのクロスを持つ馬>
07年3着メイショウクオリア…3×4(父父父×母父母父)
08年1着ロジユニヴァース…3×5(父父父×母母父母父)
09年1着ヴィクトワールピサ…3×4(父父父×母父母父)
09年3着ダノンシャンティ…3×3(父父父×母母父)
10年1着ダノンバラード…3×3(父父父×母母父)
11年1着アダムスピーク…3×4(父父父×母父母父)
10年、11年は該当馬が1頭しかいなかったが、その1頭が見事に1着になった。
今年も該当馬は1頭のみ。
★5アドマイヤドバイ…アドマイヤムーン×SS
父アドマイヤムーンの母父はSS。つまり本馬はSSの3×2のクロスを持つ。ということは、必然的にヘイローの4×3を持つことになる。
しかし、フサイチコンコルドがキャリア3戦目でダービーを制した時は「奇跡の配合ノーザンダンサー系の3×3」と話題になったものだが、SSの近親クロス3×2を持つ馬が出走してくるとは、時代は変わったものである。
それもこれも、朝日杯FSよりもラN杯の方が、翌年のクラシックに直結するからだ。ここで、3着以内に好走した馬からは、数多のクラシックホースやクラシックで馬券対象になる馬が誕生しているのだ。
【ラN杯3着以内⇒クラシック3着以内】
00年1着アグネスタキオン…皐月賞1着
00年2着ジャングルポケット…皐月賞3着、ダービー1着
01年1着メガスターダム…菊花賞2着
01年2着マチカネアカツキ…ダービー3着
02年1着ザッツザプレンティ…ダービー3着、菊花賞1着
03年1着コスモバルク…皐月賞2着
03年2着ハイアーゲーム…ダービー3着
04年2着ローゼンクロイツ…菊花賞3着
04年3着アドマイヤジャパン…皐月賞3着、菊花賞2着
05年該当馬なし
06年1着フサイチホウオー…皐月賞3着
06年2着ヴィクトリー…皐月賞1着
07年該当馬なし
08年1着ロジユニヴァース…ダービー1着
08年2着リーチザクラウン…ダービー2着
09年1着ヴィクトワールピサ…皐月賞1着、ダービー3着
10年1着ダノンバラード…皐月賞3着
11年2着ゴールドシップ…皐月賞1着、菊花賞1着
00年以降、05年と07年以外は毎年ラN杯3着以内の馬が翌年のクラシックで馬券になっている。
また、04年4着シックスセンス(皐月賞2着、ダービー3着)、06年5着アサクサキングス(ダービー2着、菊花賞1着)、07年8着フローテーション(菊花賞2着)、09年4着ヒルノダムール(皐月賞2着)、10年4着ウインバリアシオン(ダービー2着、皐月賞2着)と、 4着以下に敗れた馬からもクラシックで馬券になっている馬が結構出ている。
今年は7頭立てで、穴っぽいところは狙えそうにないが、馬券から離れても必見のレースであることは間違いない。
■血統傾向■*過去6年

過去6年で父SS系が【5-3-5】と大活躍。07年以降は5年連続1着、3着を継続中で、08年、10年、11年は1着~3着を独占した。もはや父SS系はクラシックに欠かせない血統であることは周知のじじつであるが、そのクラシックに直結するラN杯においても必須血統なのは必然的なことである。
父SS系で複数回馬券になっているのは、ネオユニヴァース【2-1-0】、ディープインパクト【2-0-1】、フジキセキ【1-0-1】の3頭。
父SS系の配合相手別では、母父ノーザンダンサー系【3-0-1】、母父ミスプロ系【2-0-0】、母父ナスルーラ系【0-1-4】の3系統にほぼ分類できる。着度数では母父ナスルーラ系が最多の4回だが、一度も勝ったことがない点に注目。
■コース傾向■

当該コースは先週までで計6鞍行なわれた。
父SS系が【4-3-4】と、レース傾向同様に大活躍している。なかでも【3-1-1】のディープインパクトが狙い目。
「3強」のうちのラウンドワールドとキズナがディープ産駒だが、問題はどちらを引くか?ということ。
◎6キズナ…ディープインパクト×ストームキャット
過去6年で3勝をあげているSS系×ノーザンダンサー系の血統構成で、ディープ×ストームキャットの配合は、2日の5R(新馬戦)で1着になっている。
一方、ラウンドワールドの母父はナスルーラ系トニービン。ナスルーラ系は上述のように勝ち切れない傾向で、母父トニービンは2着、3着各1回。コース傾向でもSS系×トニービンは3着2回で、うち1回はディープ×トニービンである。
また、残る「1強」のエピファネイアであるが、父シンボリクリスエスはレース傾向では一度も馬券になったことがなく、レース傾向でも母父で1着が1回あるのみである。一頭切るなら、この馬。
だが、個人的には切るに切れない事情がある。
というのも、エピファネイアは愛馬アルフレードに似ているからに他ならない。
ノーザンファーム生産馬で馬主はキャロットファームのシンボリクリスエス産駒。そして、なんと誕生日はアルフレードと同じ2月11日なのである。クラシックに手が届かなかったアルフレードの代わりに、是非とも頑張ってほしいものだ。
■お宝血統■
「3強」に恐れをなして回避馬が続出し、蓋を開けてみれば7頭立て。だからといって、「3強」で決まるほど競馬は甘くない。こんな時は得てして「第4の馬」が飛び込んでくるもの。
実は、このラN杯では父、母父といった字面だけでは分からないお宝血統が存在する。その名をヘイローという。SSの父としてつとに知られているが、ヘイローからはタイキシャトル、ロージズインメイの父であるデヴィルズバッグや、キングヘイローの母グッバイヘイローが出ていることでも有名である。
そして、このヘイローのクロスを持つ馬が、07年以降、毎年馬券になっているのだ。
<3着以内に入ったヘイローのクロスを持つ馬>
07年3着メイショウクオリア…3×4(父父父×母父母父)
08年1着ロジユニヴァース…3×5(父父父×母母父母父)
09年1着ヴィクトワールピサ…3×4(父父父×母父母父)
09年3着ダノンシャンティ…3×3(父父父×母母父)
10年1着ダノンバラード…3×3(父父父×母母父)
11年1着アダムスピーク…3×4(父父父×母父母父)
10年、11年は該当馬が1頭しかいなかったが、その1頭が見事に1着になった。
今年も該当馬は1頭のみ。
★5アドマイヤドバイ…アドマイヤムーン×SS
父アドマイヤムーンの母父はSS。つまり本馬はSSの3×2のクロスを持つ。ということは、必然的にヘイローの4×3を持つことになる。
しかし、フサイチコンコルドがキャリア3戦目でダービーを制した時は「奇跡の配合ノーザンダンサー系の3×3」と話題になったものだが、SSの近親クロス3×2を持つ馬が出走してくるとは、時代は変わったものである。