『友情は、翼のない恋である』
…バイロンの言葉。
この言葉を書いたバイロンの真意はわからない。
でも、高校1年の夏、その意味を悟った。
高校一年の夏。
クラスになじめず、いつも独りで漫画の原稿を書き、本を読んでいた私。
そんなとき気がついたらとなりにいたのが「のんちゃん」
彼女はいつも昼休みになると、そっと私のとなりに座り、弁当箱を開ける。
そして必ず、一緒に帰る。
物静かで、自分のことはほとんど話さない。
でも、芯の強さと穏やかさを兼ね備えた彼女は、私にとってとても魅力的だった。
「変わった人」と噂されて、傷ついていたあの頃。
私は彼女が大好きだったから、言った。
『なあ、のんちゃんお願い。私の傍から離れたほうが、ええよ。
のんちゃんまで変な人って思われたら、嫌や私…』
のんちゃんは答えた。
『なんで?誰を友達にするかは、私の自由やん。
私は、たまさんといるのが、好きやねん』
私は混乱した。
『何で、あたしの傍に、いてくれるん?
のんちゃんがいてくれて、うれしい。うれしいねん。
でも、あたしには、のんちゃんが、
だまって、傍にいてくれる、その理由がわからへんねん。
のんちゃんに、どんなメリットがあるんか、わからへん』
のんちゃんは、静かに答えた。
『たまさんは、絶対に、人の噂話や悪口を言わへん。
安易にそういったものに加わらへん。
私、ずっと見ててん。それで、
この人なら、大丈夫やて思うてん。それだけや。』
…今でも忘れられない、ひとこと。
彼女の信頼を裏切らないように毎日を生きていたい。
人を信頼すること
穏やかな情愛をいだきつづけること
ただ傍にいるしかできなくても、傍にい続けることの
大切さを教えてくれた、彼女への感謝をこめて。
…バイロンの言葉。
この言葉を書いたバイロンの真意はわからない。
でも、高校1年の夏、その意味を悟った。
高校一年の夏。
クラスになじめず、いつも独りで漫画の原稿を書き、本を読んでいた私。
そんなとき気がついたらとなりにいたのが「のんちゃん」
彼女はいつも昼休みになると、そっと私のとなりに座り、弁当箱を開ける。
そして必ず、一緒に帰る。
物静かで、自分のことはほとんど話さない。
でも、芯の強さと穏やかさを兼ね備えた彼女は、私にとってとても魅力的だった。
「変わった人」と噂されて、傷ついていたあの頃。
私は彼女が大好きだったから、言った。
『なあ、のんちゃんお願い。私の傍から離れたほうが、ええよ。
のんちゃんまで変な人って思われたら、嫌や私…』
のんちゃんは答えた。
『なんで?誰を友達にするかは、私の自由やん。
私は、たまさんといるのが、好きやねん』
私は混乱した。
『何で、あたしの傍に、いてくれるん?
のんちゃんがいてくれて、うれしい。うれしいねん。
でも、あたしには、のんちゃんが、
だまって、傍にいてくれる、その理由がわからへんねん。
のんちゃんに、どんなメリットがあるんか、わからへん』
のんちゃんは、静かに答えた。
『たまさんは、絶対に、人の噂話や悪口を言わへん。
安易にそういったものに加わらへん。
私、ずっと見ててん。それで、
この人なら、大丈夫やて思うてん。それだけや。』
…今でも忘れられない、ひとこと。
彼女の信頼を裏切らないように毎日を生きていたい。
人を信頼すること
穏やかな情愛をいだきつづけること
ただ傍にいるしかできなくても、傍にい続けることの
大切さを教えてくれた、彼女への感謝をこめて。