じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

「初恋」(TB練習版お題)

2005-05-22 13:45:53 | あの一言。
『友情は、翼のない恋である』
…バイロンの言葉。
この言葉を書いたバイロンの真意はわからない。
でも、高校1年の夏、その意味を悟った。

高校一年の夏。
クラスになじめず、いつも独りで漫画の原稿を書き、本を読んでいた私。
そんなとき気がついたらとなりにいたのが「のんちゃん」

彼女はいつも昼休みになると、そっと私のとなりに座り、弁当箱を開ける。
そして必ず、一緒に帰る。
物静かで、自分のことはほとんど話さない。
でも、芯の強さと穏やかさを兼ね備えた彼女は、私にとってとても魅力的だった。

「変わった人」と噂されて、傷ついていたあの頃。
私は彼女が大好きだったから、言った。

『なあ、のんちゃんお願い。私の傍から離れたほうが、ええよ。
 のんちゃんまで変な人って思われたら、嫌や私…』

のんちゃんは答えた。
『なんで?誰を友達にするかは、私の自由やん。
 私は、たまさんといるのが、好きやねん』

私は混乱した。
『何で、あたしの傍に、いてくれるん?
 のんちゃんがいてくれて、うれしい。うれしいねん。
 でも、あたしには、のんちゃんが、
 だまって、傍にいてくれる、その理由がわからへんねん。
 のんちゃんに、どんなメリットがあるんか、わからへん』

のんちゃんは、静かに答えた。
『たまさんは、絶対に、人の噂話や悪口を言わへん。
 安易にそういったものに加わらへん。
 私、ずっと見ててん。それで、
 この人なら、大丈夫やて思うてん。それだけや。』

…今でも忘れられない、ひとこと。

彼女の信頼を裏切らないように毎日を生きていたい。

人を信頼すること
穏やかな情愛をいだきつづけること
ただ傍にいるしかできなくても、傍にい続けることの
大切さを教えてくれた、彼女への感謝をこめて。

ブログ記事の舵取り。

2005-05-22 03:21:51 | ブログ運営のこと
私がこのブログを書き始めたきっかけは、
このブログの一番最初の記事に書いたとおりです。

そのコンセプトは、ずっと守っていきたい
と思っているのですが、
最近、悩みが発生しつつあります。

書きたいことは山ほどあるので
メモ帳に「ブログのネタ」にしたいことを
タイトルのみ書き残すようにしているのですが、
今、ふと見直してみたら、総数320件。
しかも、介護と一見関係ないネタも多数。
…どうしよう。

私のなかにある材料を駆使して
介護にあたっているのは、確かなことです。
でも、ブログのコンセプトとのバランスを果たして保てるのか…
書きたいことは全て書きながら、かつ
読者の方に、「コンセプト」を感じながら
読んでいただけるよう
ブロクを構成していくためには
どうしたらよいのか。

とにかく始めなければ、
何処にもたどり着けない
そう思って、ルールの理解もそこそこに飛び込んだ、ブログの世界。

でも、それじゃ駄目だ。
模索して、トライ&エラーを繰り返しながら
ここでも「トレーニングを積む」
それしか、ないのかな。

他の人は、こんなことは、考えないのかな…

『100億稼ぐ仕事術』

2005-05-22 03:00:50 | 本棚
ホリエモンこと、堀江貴文さん(Livedoor社長兼CEO)の本です。
『本棚』には一見介護と関係ない本も紹介していく予定なのですが、
この本、実は、介護者にとってもエールとなりうる本です。

彼はマスコミでの露出の仕方や、ラディカルな企業戦略の展開で、
一見派手な人のようですが、

地道な努力を絶えず重ねることができる、誠実な人
というのが私の感想でして…。

書いてあること自体は、ひとつひとつを採れば
「ああ、あたしもやってるな」ってことも沢山あるんです。
でも彼のすごいところは、別にあるんです。
そんな瑣末なことに気をとられて読み進めたら、気づけない。
彼のそういった濃やかな努力を、
彼は全て体系化して、
なおかつ進化させつづけながら仕事に邁進していく
(成長しながら仕事に向かい続ける)ことを
実践している。
すごい。あたしも真似したい。
てか、するぞ。

仕事は、どんな仕事でも本質は一緒。
介護は、仕事。愛のからんだ、人間として大切な仕事。
だからこの本は、参考になると私は思います。

介護と関係ない立場のかたにも一度、呼んでいただけたらと思います。

100億稼ぐ仕事術

ソフトバンクパブリッシング

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