3年前、左足にひどい捻挫をした。
はるか昔、会社の内定式の朝、
地下鉄の階段でてっぺんから転がり落ち、
両足の靱帯を損傷した。
(骨が丈夫すぎて、靱帯がやられたらしい(笑)
でも当然、内定式には出た私^^;)
そういうわけで、もともとあまりいい状態ではない、私の足。
きっちり副木を装着され、
松葉杖がないと歩けない状態だった。
医者には「副木が取れるまでは安静にね」といわれていた。
だが、わたしはじっとしていることが出来なかった。
普段なら、こんなときには誘わないはずの叔母が、
「たまちゃん、長いお休みくらい、うちで過ごしなさいよ」
としきりに勧めてくれる、その様子に、
ちょっとした違和感を覚えた…何か、嫌な予感がしたからだ。
それで、多少の無理をして、
当時住んでいた場所から、今の住まいの近くへ
新幹線で、訪れた。
友人の制止も無視して。
祖母の発病に気づいたのは、この来訪がきっかけだった。
(だから、やっぱり少し無理をして良かったと、今でも思ってはいるけれど)
帰路へ着く頃には、私の左足は
ひどい痛みがぶり返し、パンパンに腫れ上がっていた。
そのとき、私のわがままなSOSに、
文句ひとつ言わず
新幹線乗り場まで迎えに来てくれた友人。
彼が、本気で私を叱咤した言葉を
いまでも、宝物のように、覚えている。
「お前は自分をサイボーグか何かだと思ってるのか?
ちがうぞ。お前は、生身の人間なんだぞ。
ちゃんと自覚を持てよ。
この足の"替え"は、世界のどこにもないんだぞ。
もっと大事にしてくれ、頼むから」
目からうろこが落ちるような思いだった。
本当は「思い上がるな!」と怒鳴りたかったであろう彼の、
肩を震わせながらの、ひとこと。
普段は言葉少なく物静かな、彼。
本当に申し訳なく思い、
頭を下げて謝ったのを覚えている。
先日、歩いていて、突然、サンダルが壊れた。
祖母を入院させてからというもの、
本当は調子が悪いのに
ごまかしごまかし、走ることを止められない自分に、
遠くから、彼が、「だめだよ」と言ってくれた気がした。
最近、彼とは疎遠になっているのだけれど、
ここにせめて残しておきたい、感謝の気持ち。
ありがとう、君よ。
君の真剣なあのひとことが、
今のわたしを、護ってくれている。
君はいまどうしているだろう?
どうか、元気で、幸せで、いてほしい。
はるか昔、会社の内定式の朝、
地下鉄の階段でてっぺんから転がり落ち、
両足の靱帯を損傷した。
(骨が丈夫すぎて、靱帯がやられたらしい(笑)
でも当然、内定式には出た私^^;)
そういうわけで、もともとあまりいい状態ではない、私の足。
きっちり副木を装着され、
松葉杖がないと歩けない状態だった。
医者には「副木が取れるまでは安静にね」といわれていた。
だが、わたしはじっとしていることが出来なかった。
普段なら、こんなときには誘わないはずの叔母が、
「たまちゃん、長いお休みくらい、うちで過ごしなさいよ」
としきりに勧めてくれる、その様子に、
ちょっとした違和感を覚えた…何か、嫌な予感がしたからだ。
それで、多少の無理をして、
当時住んでいた場所から、今の住まいの近くへ
新幹線で、訪れた。
友人の制止も無視して。
祖母の発病に気づいたのは、この来訪がきっかけだった。
(だから、やっぱり少し無理をして良かったと、今でも思ってはいるけれど)
帰路へ着く頃には、私の左足は
ひどい痛みがぶり返し、パンパンに腫れ上がっていた。
そのとき、私のわがままなSOSに、
文句ひとつ言わず
新幹線乗り場まで迎えに来てくれた友人。
彼が、本気で私を叱咤した言葉を
いまでも、宝物のように、覚えている。
「お前は自分をサイボーグか何かだと思ってるのか?
ちがうぞ。お前は、生身の人間なんだぞ。
ちゃんと自覚を持てよ。
この足の"替え"は、世界のどこにもないんだぞ。
もっと大事にしてくれ、頼むから」
目からうろこが落ちるような思いだった。
本当は「思い上がるな!」と怒鳴りたかったであろう彼の、
肩を震わせながらの、ひとこと。
普段は言葉少なく物静かな、彼。
本当に申し訳なく思い、
頭を下げて謝ったのを覚えている。
先日、歩いていて、突然、サンダルが壊れた。
祖母を入院させてからというもの、
本当は調子が悪いのに
ごまかしごまかし、走ることを止められない自分に、
遠くから、彼が、「だめだよ」と言ってくれた気がした。
最近、彼とは疎遠になっているのだけれど、
ここにせめて残しておきたい、感謝の気持ち。
ありがとう、君よ。
君の真剣なあのひとことが、
今のわたしを、護ってくれている。
君はいまどうしているだろう?
どうか、元気で、幸せで、いてほしい。