クリスマス、一番幸せなのは、きっとサンタさんだ。
学生時代、土日は結婚式場でお運びさんのアルバイトをしていた。
12時間連続勤務、休みなし。
途中で会社は変えたけど、
四年間続けていたので、 最終的には時給1350円。
メインは配膳だが、そのの合い間に、
ドライアイスの準備や、
進行の伝達、後輩の指導、
そして、スポットライトで新郎新婦やご両親様を照らす、
といったお役目をこなしていた。
わたしは、この「スポットライト」の仕事が大好きだった。
スカートのままはしごを上って、こぎたない一畳ほどの部屋へ。
そこには大きなスポットライトがあって、
スイッチを入れるとわたしは、あっという間に汗だくになる。
汗だくになりながら、指示通りに光を当てていく。
その部屋からは、会場の全体が見える。
いろんな人の、いろんなすがた。
あたたかい、…新郎新婦にとっては一生に一度の光景。
一日三回転、披露宴をこなしていたけれども、いつ見ても感動する。
あたしがここにいることは、誰も、知らない。
みすぼらしい、勤労学生だったあたし。
だけど、光を当てている。大切なお式を、支えている。
いつも胸がいっぱいになった。
幸せな仕事だった。
クリスマスが近づくと、あの幸福感を、いつも思い出す。
他の人の分は用意したのだけれど、
祖父へのプレゼントが決められないまま、
イブが来てしまった。
明日の午前中、もう一度見に行くことにする。
学生時代、土日は結婚式場でお運びさんのアルバイトをしていた。
12時間連続勤務、休みなし。
途中で会社は変えたけど、
四年間続けていたので、 最終的には時給1350円。
メインは配膳だが、そのの合い間に、
ドライアイスの準備や、
進行の伝達、後輩の指導、
そして、スポットライトで新郎新婦やご両親様を照らす、
といったお役目をこなしていた。
わたしは、この「スポットライト」の仕事が大好きだった。
スカートのままはしごを上って、こぎたない一畳ほどの部屋へ。
そこには大きなスポットライトがあって、
スイッチを入れるとわたしは、あっという間に汗だくになる。
汗だくになりながら、指示通りに光を当てていく。
その部屋からは、会場の全体が見える。
いろんな人の、いろんなすがた。
あたたかい、…新郎新婦にとっては一生に一度の光景。
一日三回転、披露宴をこなしていたけれども、いつ見ても感動する。
あたしがここにいることは、誰も、知らない。
みすぼらしい、勤労学生だったあたし。
だけど、光を当てている。大切なお式を、支えている。
いつも胸がいっぱいになった。
幸せな仕事だった。
クリスマスが近づくと、あの幸福感を、いつも思い出す。
他の人の分は用意したのだけれど、
祖父へのプレゼントが決められないまま、
イブが来てしまった。
明日の午前中、もう一度見に行くことにする。