第158話 猫背

2008年01月31日 23時30分02秒 | 子育て・「おママごと」

このままパソコンに向かい、たまる思いを綴りたいという願いむなしく
息子の泣き声にさえぎられ、たえまないグズグズに流されて。
昨年内に忘年ブログにしたかった内容ですが、ずれ込んで今日。
息子のアトピー性皮膚炎について。
新春早々、似つかわしくない題材をお許し下さい。
(この時点では新春早々だったんですけど・・・
年末から何度も冒頭を変更していましたがあきらめてもうこのままで)

秋から冬へ乾燥厳しく、息子の症状は全身に。
頭・顔・耳・首・手・腹・背中・尻・足・・・肌色を侵食していく赤み。
一ヶ月、一週間、一日の間でも症状はよくなったり悪くなったりの繰り返し。
同じ努力(スキンケア等)をしていても、容赦なく湿疹が出る。
さらに頑張っても、出る。努力が結果に結びつかない。
努力に反してという現実に萎える。

どうして? 何が?
石鹸? 洗剤? 衣服? 布団? 私の食べたもの? 保湿剤?
悪化の原因がわからず、すべてが疑わしくなる。
風呂場で息子の体を洗いながら泣きたくなるが、
泣いている暇もなく、すぐさま息子の体に保湿剤を塗る。
体があたたまると痒みが増す。
大人の腕力をもってしても泣きながらかきむしる息子の手を制止することもできず、
0歳児にこれほどの力があるのかと驚かされる。
敵は手だけではない。足で足を掻く。体をこすりつけて背中や腕を掻く。
授乳中もかきむしる。
眠る直前も、体温があがる。うまく眠れない。眠り浅く、寝ながら掻く。
掻きつかれて眠る。
掻こうとするその手や足を私が制するから授乳でもおむつ替えでも、息子は泣く。
息子が笑わなくなった。
もしかしたら掻くつもりがない手まで私が押さえつけているかもしれない・・・
痒みとストレスで息子のグズグズがひどくなる。
アトピーでなければ、息子はよく笑うのだろうか。
アトピーでなければ、息子はよく眠るのだろうか。
アトピーでなければ・・・。
「お母さんね、何も命にかかわる病気ではないんですから(笑)
ずっとつきあっていかなくてはいけないんですよ。
これから先長いんですから、頑張りすぎず気をぬいて」

鏡に写る自分を見て、いつの間にこんなに猫背になったのだろう・・・
授乳しながらその手を押さえつけることばかりに気をとられ、いつも前傾姿勢。
目の前につきつけられる皮膚症状に一喜一憂。
どう気をぬいていいかもわからず、真っ向勝負。
アトピーとディープにつきあってしまう。

育児、自分の性格を嫌というほど思い知らされる。


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6 コメント

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Unknown (7kun)
2008-02-09 22:43:50
私も今2歳の男の子がいますが、11月に生まれ冬にかけておなかとあごにはいつも真赤な湿疹、耳切れ、太ももも真赤でした。勝手に除去食をして、痩せ、母乳がでなくなり、でもこわくてミルクもあげれず。ずっとおっぱいをくわえさせたり、湿疹のことで頭がいっぱいでいつも泣いてばかりいました。。
結局卵アレルギーがわかったのは1歳の頃でした。

1歳をすぎて抵抗力がでて段々よくなっていきました。耳切れ=アトピーと殆ど書いてあったけれどアトピーではありませんでした。
肌はよわめなので冬の風のつよい外出時だけヒルドイドをぬってます。
どうか頑張ってください!!
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Unknown (よしの)
2008-02-11 12:51:52
うちの甥っこは
1歳ぐらいまで顔とか真っ赤でカサカサだったけど
原因はお母さんが食べる食べ物「たまご」だったみたい

たまごを食べるのをやめて
母乳をあげてたら
キレイさっぱりなおったよ><

原因さえわかればちゃんとなおるから
がんばれ!!
返信する
7kun様 (とーま由花)
2008-02-11 14:01:43
励ましのお言葉、ありがとうございます。
湿疹のことで頭がいっぱいで泣き暮らす・・・
わかります。
共感できる嬉しさ。
アトピーを通して、7kun様との出会いに勇気づけられます。
7kun様、お子様、よかったですね。
お子様自身のうちなる抵抗力、何よりです!

我が息子の症状は皮膚の症状だけでなく、
血液検査で数値的に見ても
かかった医師のすべての方の診断はアトピー・・・
でした。
でも1歳までは乳児湿疹との考え方もあるので、
最初はアトピーという現実が受け入れられず、
乳児湿疹等他の湿疹であることを願い、
様々な本に掲載される写真の症状と比べては
アトピーでないところを必死になって探していました。

でも、
そんなこんな
あれやこれや
調べていく中で、
実際にお子様がアトピーである方々とお会いしお話をきくうち、
アトピーであるなしにこだわっていた自身が恥ずかしく、
すべてをひっくるめて、どう彼を育てていくか?
に視点が変わってきたように思います。

1歳を過ぎたころ治るパターンもあれば、
3歳、また思春期、一生と様々。
私は共働きの育休中の身、
仕事復帰とアトピーとのおつきあい、
私流を模索勉強中です。

我が息子は4ヶ月に受けた血液検査では卵とミルクでした。
現在7ヶ月、今、2度目の血液検査結果待ちです。








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よしの様 (とーま由花)
2008-02-11 14:29:22
今、7kun様にちょうど返信をしていたところでした。

よしのちゃんも、声援、ありがとう。
そうなんです。卵もなんです。
アトピーのピークが生後4~7ヶ月、
季節でいうと秋11月~3月、
そう、我が息子はバットタイミングにバットタイミングが重なってしまうのです。
「卵を完全除去しても息子さんの体質がアトピーなんで、
あまり(症状は)変わらないと思いますよ」
「治るんでしょうか?」
「体質なんでね~治りません!」
すがる思いで駆け込んだ病院での医師との問答に、
がっくりきます。
だから、よしのちゃんの甥っ子さんのお話をきくと
今、私が卵を食べていないことが少なからずも
息子の為になっていると思うと嬉しいです。

うんうん、頑張る。
ありがとう。
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Unknown (同じ課の私)
2008-02-12 06:21:01
私も自分自身がアトピーで、
へその緒から、母乳から、子供には
確実にうつしてしまうと生まれる前から覚悟してました…。
出産後は早い段階で血液検査をしたのでアトピーかどうかは今でも定かでないものの、2人とも肌が弱く、おむつのCMに出てくるちゅるんちゅるん肌の赤ちゃんとは程遠く、顔、首、お腹、自分の手の届く範囲すべてかき傷だらけでした…。
外出先で、ちょっとオムツを変えるタイミングを逃してしうと、お尻もすぐにオムツかぶれ…。
とーまちゃんのおっしゃるとおり、今の時期寒けりゃカサカサ、温まればかゆいかゆい。ねえ。
下は今でも保湿なしでは過ごせない体です…。
お姉ちゃんは、かろうじてこの冬からカサカサがおさまってきました!!油断するとウエストの部分とか、耳の後ろとか切れたりするんだけど、乳児時代の比ではないです!!
私はお姑さんが近くにいたので、自分ではこんなものだと思っていても、「何か塗ってあげたら?」「かゆそうやなぁ」「お医者さんには行った?」などなど、心配で言ってくれている言葉の一つ一つがストレスに感じることもしばしば…。
お医者さんの「気を抜いて」は心では分かってても、実際24時間を共にしている母にとっては気の抜きどころが難しいよね。お医者さんにとっては大勢の中の一人、いろんな赤ちゃんを見てのセリフだろうケド。
逆に言うと、とーまちゃんのベイベーは気を抜いても大丈夫なんだということじゃない???と無理からでもポジティブに持って行って、お互いがんばろー!!
生後、1年にも満たないのにいろんな状況を乗り越えて成長してるんだもん、今度もきっと!!ね!
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同じ課のアナタ様 (とーま由花)
2008-02-12 23:05:36
ありがとうございます。

おむつ替え・・・
健診で身長体重を計る時、みんなと一緒に裸になるのですが・・・
息子を見た方は言葉なくもハッとなるので、
ぎりぎりまで肌着でくるみ、
計る前「ミトンをとってください」と係りの方にいわれても、
「すみません。掻いてしまうので、体重を計る直前にはとりますから」といつも頭をさげながら。
裸のままで楽しく計るなど程遠く、おむつの前にまずミトンを装着。
(ミトンもすぐにとってしまうんですけど)
おむつ替えも、のびてくる手から肌を守るため、
ズボンを全部おろさず変えます(笑)
それで膝は守れても、太ももには新しい傷。
隣りでおむつ替えをしている赤ちゃんの肌を見て、
また、我が子を体重計に乗せて笑いながら話すお母さん方を見て、
いいな・・・うらやましいな・・・
なんて、正直、思っちゃいます。

今、24時間体制でマンツーマンで我が子を見守れます。
育休後は、息子は保育士にとって大勢の子供の中の一人。
さり気なく首の後ろや足首、
ズボンをあげて膝や肘を掻いていても
その手を止める大人の手がいつもあるとは限りません。
だから、保育士に預けるまでになるだけ綺麗に、
育休終了までになんとか綺麗に、、、
育休が終わるまでに、、、
期間限定の気負いがあったのでしょう。
気を抜けない理由かも。

でも、ご年配の婦人にさっくり。
「1年でなんて無理よ~(笑)忘れた頃に治るもんだから」
・・・そうだなと。
ほそ~く、なが~く、つきあっていかねば。
気の配分は考えないとと。

同じ課のアナタ様は、他のママよりおむつをこまめに変え、
お子様に不快な思いを長時間させなかったり、
どこか乾燥している部分はないかとその体をくまなくェックしたり、
そんな中で乾燥だけでなく、
肌からその健康状態を把握され、
これからも、されていくでしょう。
簡単にできることではないと思います。
とても素敵なことのような気がします。
見習って、私も継続のケア、心がけていきたいと思います。








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