第185話 ちょっと待った!

2008年11月29日 20時28分46秒 | 子育て・「おママごと」

自殺寸前、もしも私が刑事だったら?
ここはひとつ「国のおっかさん」でも出すか?!
いや、今の私だったら・・・

「ちょっと待った!」
「・・・・・」
君は、自分できちんとご飯を食べることができるだろう。
ようやくの思いでスプーンですくえ、大きく口をあけ待ち構えていたのに、
残念ながら口に入らず床の上に落ちてしまうなんてことがあるかい?
器用にお箸をも使いこなせるだろう。
君は、自分で用を足せるよな。
事前に尿意を察知し、たとえ我慢せざるを得ない状況があっても、
一駅、二駅は持ちこたえることができるだろう。
電車の中でも黙って座っていられるだろう。
寒いと思えば服を着、暑いと思えば脱げる。
調整、できるんだ。
君は、朝起きて母親の姿が見えないだけで泣くことはあるかい?
たとえお母さんがおトイレに行ったとしても、
しばらくすると戻ってくることくらいわかっているだろう。
予測、できるんだよ。
見えなくても、いることが、あることが、わかるんだよ。
今のこの状況が今後も続くとは限らない。
永遠に不変なんてものがあるだろうか・・・
ずっと変わらないことの方が難しい世の中だ。
だから、そう思い込むのも決め付けるのも、まだ早いんじゃないかな。
自分の足で立ち、歩き、言葉を獲得し、時間の感覚がある。
「ちょっと待っていてね」この意味がわかるだろう。
これは、すごいことなんだよ。
私の息子はまだわからない。
君にもう一度言うよ。
「ちょっと待った!」

私は今、町ゆく人を見て思うんだ。
あなたも、あなたも、あなたも、
生活習慣を身につけ、社会のルールに則って行動している。
みんな、すごいねって思うんだ。
何より、言葉で自分の思いを伝えることができる。
ここまで無事に生きてきて、そんなにできることがたくさん増えたのに・・・
もったいない。
生きている価値がないなんてほんととんだ誤解だよ。

これだけ言ってもまだ・・・
じゃあ、最後にひとつ、私が君の国のおっかさんだとしたら、
君が、生きている。
それだけで、他に何もいらないんだけど。


壮年期の方の自殺が増えているらしい。
孫を抱けるのは、子育てをしたご褒美かもしれないねと
主人が話していた。
ほんとそう思う。
その一歩、踏み切る前に孫が生まれるまでちょっと待ってはもらえないだろうか?
切に願います。

※コメントに返信した後に。
そういえば・・・昔もいのちについて書いたことがあるような。
2005年2月、第17話「消えない匂い」。
私、こんなこと言ってる・・・懐かしく読み返しました。
ついでに、第18話「善哉」も第185話に関連しているでしょうか。
どうでしょうか?

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第184話 妖怪あかん

2008年11月19日 00時21分50秒 | 子育て・「おママごと」
残業あり、出張あり、休日出勤あり。
主人と息子のふれあい時間はどうしても少なくなりがち。
育児慣れする暇ない主人。
たま~に息子と遊ぶと、きこえてくるのは
主人の「あかん。あかんて」クレッシェンド。
息子の身に何か危険が?!
見ると、片手にボールペンを持った息子(嬉しそう)
「ついたら、あぶないって」
またある時は、小さな玉を持った息子(楽しそう)
「飲み込んだら、あぶないって」
確かに、確かにあぶないんだけどね、そばについて見ている時くらい
多少は冒険してもいいと思うんだけど・・・
そんなに禁止ばかりしていたら、小さくまとまっちゃうよ。
パパと遊ぶ時くらいアクロバティックにと願うんだけど・・・
公園ですべり台。
すべる息子に「低温火傷したらあかんよ」て、1歳の息子にどんな注意事項やねん。
しかも、すべり始めから終わりまで息子のわき腹を抱えた手を離さない。
すべり台なのに・・・ズッ、ズッ、ズッ、と途切れ途切れに進む息子(おもんなさそう)
それ、厳密に言うと、すべって・・・ないよね?
それもこれもまあ息子を愛しているからこそのお父さんは心配性かと。
仕方ない。

ベットに息子。
主人が寝室にいたので、私は任せて部屋を出た。
ボトッの音の後、
・・・ギャー(息子) 
キャー(私)
アッ(主人)
ベットの下で泣き叫ぶ息子を抱き上げ
「どうして(息子を一人)ほおって、部屋を出たのよ!」(私)
「えっ、だってベットは寝るものと・・・」(主人)
目を離しちゃいけないところは、ここだよ、ここ。

妖怪あかん。
その努力は報われず、妻に叱られ、息子に泣かれ、今日もゆく。

注)妖怪あかん。この言葉は主人発祥の自称であり、
私からのさげすみ造語ではなかったと思う(笑)双方納得のうえの愛称。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第183話 アメ

2008年11月17日 00時32分44秒 | Weblog

計算女から皮算用まで、女の計算にかけてお話を綴ってまいりましたが、
思いますのは、女の方が計算高いなということです。
主人という男性と一緒に暮らし始めることとなり、
男にとっての仕事と女にとっての仕事の違いを思い知らされました。

タイムカードをきった後も、
仕事にまつわる情報をほぼ毎晩欠かさずネット検索していたり、
翌日のプレゼン用に話の構成を考え、机に向かって勉強していたり、
業務上の守秘義務と妻である私にも絶対口を割らない(笑)
極秘の徹底した黙秘。
休日や朝、夜とよくもまぁお金にもならぬこと(社外時間外業務)をそんな熱心に・・・。
私は職場でしか仕事をしていないな~時給に換算してしまいます。
すべての女性にあてはまるものではありませんが、
女性はあまり家庭に仕事を持ち込まないよな~なんて。
男性ってすごいなぁと思いました。

私が復帰前、できうる限りパソコンで職場の現在の状況把握しようとしたのも、
そんな主人の姿を見ての影響からかと思います。
仕事に向かう厳しさを主人に教わったような気がします。


※親愛なる友人へ
 私事ではございますが、この場をお借りして・・・
 以前より調子の悪かった携帯ですが、ここ最近は瀕死の状態で・・・
 返信を打っては途中で消え、思いたってメールを打っては途中で消え、
 気づけば不返信、未送信続きのため、友人からのメールが減ったような・・・
 不義理をお許し下さい。
 ようやく待ちに待った休日、機種変更に参りましたが、
 私が気に入ってしまった機種が高く・・・
 即決できず、かといって他の機種ではお気に入り度が低く、
 買い渋ってしまい、もうしばらく瀕死携帯で参るはめに。
 ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、ご容赦下さい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第182話 うちの長男・夫

2008年11月17日 00時04分57秒 | 子育て・「おママごと」

うちの長男は、やきもちやき。
私が次男の世話を一番に、かかりっきりになっていることが気にくわない。
そう面と向かっては言わないけれどその態度、その行動・・・総合的に見て、
すねてる?・・・ね。

うちの長男は、休日朝一番、「おなかすいた」と言ってくる。
・・・で?
「休日ぐらいは俺が作ってやらないとな」キラリ。
ありがとう・・・これ理想。もう妄想。

うちの長男は、マイペース。
休日の予定は体力と相談していつも無計画。
思いついたからって、いきなり行こうってかい。
しかも、お出かけの準備は己の身支度のみかい。

うちの長男は、指図されるのが大嫌い。
おむつの替え方、あやし方、慣れぬ手つきについ・・・
「いちいち横から口をはさまないでくれ」
これは反省。口うるさい女は嫌いな模様。

うちの長男は、私の話をきいてない。
私の言葉は忘却のかなた。
「しょうがないんだ。これは男と女の脳の違いなんだから」
私の話にいつも新鮮に驚く。いいね~毎回、真新しくてさ。

うちの長男は、よく眠る。
「眠らないとダメなタイプなんだ」
そうなんだ。
眠ると夜泣きにも気づかない。男の人はそういう生き物なんだってさ。
その遺伝子、うらやましすぎる。こんなに泣いてて・・・普通、目が覚めるよ。
「仕事で疲れてるからな」
出た、いつもすべて疲労発言。

さびしがり屋で、単純で、気ままで、プライドが高くて、忘れっぽくて、
疲れやすい。

うちの長男へ。
子供の身を守る緊張感や、子供を豊かに育てたい重圧感、
乾燥激しくかきむしる息子の症状への不安感を受け止めてもらいたくて、
このしんどさを分かち合いたくて、訴える言葉の伝わらぬもどかしさ。
息子に慈母の反動か家長である男(うちの長男)は
次世代を担う男(息子)の誕生に思いもかけぬ受難の日々。
あなたには強さ優先で置き忘れた可愛げのない口うるさい女かもしれないけれど、
私が一番頼りたいのは、あなたです。
「お帰りなさい。今日もお仕事、お疲れ様です」と迎え言える妻を目指して、
パパに告ぐ!ストレス解消、たまには女子会もお許し下さい。

追伸。うちの嫁はね~なんて男同士どんな話になっているのやら・・・
パパ連合会議事録も拝見したいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第181話 皮算用

2008年11月06日 22時11分46秒 | 子育て・「おママごと」

今日は仕事復帰と二人目出産との兼ね合いについて。
やはりここまで考えてしまいますよね・・・

次はいつ?
周りに育児休暇中に第二子を授かった方や年子の方(育休短期集中取得型)もいるけれど、
職場復帰してすぐ、「また?」「ええ、また~ゝ」は自信なき私の場合できないし、
じゃあ少しあけて・・・
どれくらいあけて?
周りを見渡すと2歳違いが多いような。
産道の関係? 育児グッズ有効利用の関係? 育児感覚忘れぬうちに? 
兄弟で一緒に遊べる関係? 先々の進学時の負担の関係? 
でもまだ甘えたい盛り、3歳までは息子にとことんつきあった方がいいのかな?
赤ちゃんがえりもあるだろうし、やきもちストレスからアトピーがひどくなってもなぁ・・・
ならとことんつきあって、育児の手が少し離れる4歳までの方がいいのかな?
でも、保育料は3歳まで非常に高い。
二人目入所だと二人目の保育料が半額になるから、保育期間がかぶればかぶるだけお得だよね~
しかも、大変な時期を一気に済ませちゃうのはしんどいけどそこを抜けたら・・・
外食可、遠方への旅行も可、もしかしたらもしかして海外旅行もいけちゃうかも?
あぁだめだめお得を優先しまったけど、
せっかく覚えた仕事を置いてまた一年も休むのはな~、
やっぱり、三つ四つあけて?
ちょっと待って私の年齢が! 女性には子宮時間てのがあるからなぁ
もっと若かったらな・・・兄、妹、弟or妹も夢じゃないのにな~
兄は確定したから次はやっぱり妹がいいな~
もし、弟だったら? 兄、弟、やっぱり妹欲しくなる?
いや待てよ。兄、弟、さらに弟だったら? どうしよう・・・
あぁこれは余計な心配だった。
上の子をとことん甘えさせてからと思ったけど、私は弟と8つ離れてるよな~
それでもやっぱりやきもち焼いたな~ 赤ちゃんがえりは関係ないか・・・
え? 関係ない? 関係ないならやっぱり二つ?
いや、三つ子の魂百まで、三つ?
一人終わりなき葛藤にくたびれ、「ねえ、いつがいいと思う?」と主人にきく。
「あのね、そんなに簡単にできるもんじゃないよ。授かるものだよ」と諭される。
「わかってるよ。わかってるけど、希望として、いつがいいと思う?」
「子供を育てるのは大変なことだよ。 一人でいいと思う」
げっ、斬新。

産む、育てる、働くをどう絡めていくべきか一人問答繰り返し、
いまだ答えは出せぬまま。
ベストタイミングは授かれば、授かり時が産み時と。

女性としてついつい考えてしまうタイムリミット。
そんな時は出産時の事を思い出すようにしている。
30代初産の私と40代初産の女性がほぼ同じタイミングで分娩室入り、
私と彼女担当の主治医は40代女性の方につきました。
結果、彼女は安産、私は難産。
私はひたすら先生待ちの・・・気が遠くなる時間を過ごしました。
産後の私は食事もとれず点滴で過ごされいる20代女性に申し訳ないくらい
回復目覚しく、
出産が今も命懸けであること年齢など関係ないことを痛感しました。

命懸けの出産と知りながら、育てるより産むがやすしと思ってしまうのは
なぜ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第180話 共育ママ(実践編)

2008年11月05日 06時01分06秒 | 子育て・「おママごと」
ろめろ様の参考になればとここで、
保育園の先生との連携ママとしてのデメリットも正直にあげておきます。

デメリットQ 自分の教育方針に固執することができなくなります。
誰かの手を借りて育児ができるメリットとひきかえに、
家ではこうしていました!はぐっとこらえます。

朝の準備、家事遂行のため家でテレビをつけます。
息子の通う園は通常保育前と後の合同保育時間(朝は9時まで、夕方は16時から)
テレビがついています。
なので、私がお迎えに行くまでに息子は既に5~6時間テレビを見ていることになります。
その対策として帰宅してからはテレビなし。
抱っこ要求に可能な限り応えながらの家事となります。

私の対策A 園の生活を軸に、我が家で日中多い分を引き算、足らない分を足し算してあわせていきます。
日課として帰宅したら、まず育児日誌の確認。
何を食べたか?
息子の場合アレルギーがあるので通常の給食メニューが食べれません。
メニューにあるどの食材を食べたかを見ます。
その食材をなるだけはずす形で息子の晩御飯を決めます。
給食ではじゃがいも、玉ねぎ、にんじん等比較的安価なもの(勝手な主観ですが)が
多いと感じましたので、家では私なりにちょっとはりこんだもの(かぼちゃ等)あまり園で登場しない野菜やフルーツにしたりとか。
園での1日はどんなだったか?を読んで、息子と会話。
「そう! 今日はおまるでうんちができたの!! すごいね~」
オンタイムで褒めてあげること、その成長を見ることはできませんが、
時間差でも今日の出来事についてお話します。

デメリットQ 今を生きる子供の、今○○して欲しいに応えることができません。

私の対策A① 朝は遅刻しない。園に行く。これらすべて私の都合に息子があわせてくれたもの。
言葉選びに細心の注意を払うよう努めています。
「早く××しなさい!」 なるだけ命令形や激怒系で会話しないためには
何といえばいいか? 誘ってみたり、促してみたりあの手この手の試行錯誤。
頭の中はフル回転なところ(ここが一番自身で計算女なところ)です。

私の対策A② 夜には遅刻がありません。帰宅してから埋め合わせに全力投球。
息子優先の為、自分の時間・休息は息子が寝るまでありません。
日中の育児解放とひきかえにそのしわ寄せは朝晩にくるものですから、
体力勝負です。これは対策というより必要性に駆られて気力で何とか持ちこたえる
といったところですが。

デメリットではありませんが、集団生活での細々としたルールがあります。
園でのお昼寝布団セットは月曜朝お預け、私は土曜の出勤があるのですが、
週休二日の方々にあわせたリズムで金曜夕方一旦お持ち帰りの、
翌日土曜朝またお預け・持ち帰るの不便さ。
ジャンパーなど厚手の上着は園で保管していただけないので、
私の通勤鞄には息子の自転車用ヘルメットと帰りの防寒着入り・・・
きっと私には「OL鞄の中身を見せて」企画は来るまいと思うリュック姿はアキバ系。
休憩時間に買った白ネギがリュックからはみだすこともあり。
いつでも息子を抱いて走れるペタ靴(社内に置きハイヒール)に、
右肩によだれ鼻水つきジャケット出勤。
おしゃれとはほど遠いものにしあがっています(これは私の問題か・・・)

専業ママでいくか? ワーキングママでいくか?
働きながら育てていけるタイプなのか?
その決断は難しいものですがいつも判断基準は、私が笑っていられるかどうか?
これからも日々問いながら修正軌道しながら実践あるのみです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする