goo blog サービス終了のお知らせ 

第4535話 カラスの親指

2025年08月26日 08時00分00秒 | 読む(小説・物語)

道尾秀介著「向日葵が咲かない夏」

(第4534話)で ゾワッ。

この後味(の悪さ)を、

作者のイメージを 一新しようと

再び道尾秀介著「カラスの親指

by rule of CROW’s thumb」

 

人生に敗れ、

詐欺を生業として生きる中年ふたり。

ある日、ひとりの少女と出会い、

さらに同居人(赤の他人)が増え、

5人と1匹の共同生活が始まって・・・

なぜ カラスなのか、

なぜ 親指なのか、

あぁ、そういう!!  読後。

 

愛すべき彼ら・・・なのだが、

 

どんなことがあっても

保証人になるなよ! とか、

どんなことがあっても

犯罪(詐欺)に手を染めてほしくなかった・・・

とか。

何より、

(日の当たる再生方法を知らない)無知こそ、

罪だ という思いがぬぐい切れず。

反面教師にするなら いいであろう。

 

余談だが、カラスと言えば、

私は駅で順番を守らず、横カラス〜っと

入ってくる方に憤慨タイプ。

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4534話 向日葵の咲かない夏

2025年08月25日 08時00分00秒 | 読む(小説・物語)

ずっと抱いていた

ひっかかり の正体は

そういうことか・・・

 

夏休みを迎える終業式の日。

先生に頼まれ、僕(ミチオ)  が

欠席した友人(S君)宅を訪れると、

S君が 首を吊って死んでいた。

だが、その衝撃もつかの間、

彼の死体は忽然と消えてしまう。

道尾秀介著「向日葵の咲かない夏」

 

私の ひっかかりは

主人公の僕が小学4年生で

妹・ミカが3歳 なこと。 

これが10歳の推理(思考)・・・

私と息子の、平和な あの頃 を思う ww


結末は読めない方がいい

 

と一度 結末 大どんでん返し系作品を読むと、

関連作品が紹介される自動システムはありがたい

が、このところ 癖(へき)が続いたので

次作品は 転調してみよう。

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4529話 ようこそ、ヒュナム洞書店へ

2025年08月20日 08時00分00秒 | 読む(小説・物語)

私の、そして、あなたの

悩み解決の糸口が、ここにある。

ファン・ボルム著

「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」

 

店主(ミンジュ)のセレクト本と

バリスタ(ミンジョン)が入れる

おいしいコーヒーを味わえる

「ヒョナム洞書店」に集う人々。

完璧な人生なんてないけれど、

「これでいい」と思える今日がある。

 

韓国は 日本より受験競争や

就職難・非正規雇用状況が厳しい。

(必然的少子化の流れ)

「ボタンの穴」のたとえは

氷河期世代(私)にしみる。

 

理系男子で作家のウシクの

女性へのアプローチ法がいい。

そのウシクさんの言葉で

「やってみないとわからない。(略)

どんなことでも いったんやり始めたら、

何よりも、心を尽くすことが大事だ、

小さな経験を丁寧に積み重ねていくことが

大事なんだ、って」

キャリアコンサルタントとして

あぁ、ほんと、それ。

 

人生に、納得感を。

私自身も、納得感を模索している。

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4528話 図書館の殺人・風ヶ丘五十円玉祭りの謎

2025年08月19日 08時00分00秒 | 読む(小説・物語)

(第4518話から)青崎有吾著

3冊目「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」

4冊目「図書館の殺人」まで。

 

「ミステリを楽しむ」視点だけでなく、

個人的に 一冊目から

「幼馴染 vs 後から出会った女」視点で。

その意味で私が応援している 柚乃だが、

コナン君の毛利蘭 のようになってきているのが

少々 気がかり。

 

以下、ネタバレ。

 

通常なら こんなにもはっきり

ネタバレしないように書くのだが、

犯人を伝えないと私の思いが書けないので

誠に申し訳ない。

 

犯人は、被害者の母親。

 

早くに夫を亡くした母子家庭。

息子は 難関国立大に通う好青年。

なぜ我が子を?

殺人に至るまでを読んでも

え、それだけで?

何より 死んでいるのか死んでいないのか

しっかり確かめよう の教訓。

 

ミステリにこんなことを言うのはご法度

なのだが、予想外の犯人と動機。

え、こんな風に思うのは 私だけ?

 

にしても、ここで終了?!

あぁ、早くシリーズ5冊目を読みたい。

 

※3冊目「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」は

知ればもっと理解が深まる

他作品 肉付けエピソード。

とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4524話 「宝島」やさ

2025年08月15日 10時00分00秒 | 読む(小説・物語)

英雄とは?

私にとっての答え を探しながら

真藤順丈著「宝島」

 

戦中・戦後話は得意ではないけれど、

終戦記念日ほか、日本人にとって

忘れてはならない日か続く8月。

タイミング的にはいいんじゃないかと。

 

敗戦後も

(本土とあまりにも異なる状況で)

アメリカに占領されていた沖縄の話。

 

なんくるないさ の「さ」がよく出てきて

重い内容を軽くしてくれるのさ。

そんな文体のカラっと感に救われながらも

かげるのは、

アメリカの支配下にあり、

あらゆるものを

アメリカに統治されることを余儀なくされた

現実の重み。

 

(本土とあまりにも異なる状況で)

歴史的、沖縄返還?

 

ずっと追い続け、

辿り着いた オンちゃんの秘密。

尊い命の数々を不条理に奪う。

 

戦争は、かなしみしか残さない。

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4518話 体育館の殺人・水族館の殺人

2025年08月09日 10時00分00秒 | 読む(小説・物語)

「地雷グリコ」(第4469話)が

面白かったので 青崎有吾の他作品

「体育館の殺人」。

 

あの人が犯人かも!

と勇み足。

私は 犯人確定(思い込み)に

つじつまをあわせようとするから

真相にたどりつけない。

 

この物語(ミステリー)で

探偵役・裏染天馬(高2・天才・オタク)は

可能性(そうでない場合)を徹底的につぶしていく。

この冷静さ、慎重さが私には必要、を学ぶww

 

プロローグで

放送部部長・朝倉が話していた相手は

女子生徒 認識だったので・・・

密室殺人の犯人判明後に

真犯人をつきとめるエピローグ。

 

あぁ・・・私の書く話は

二段落ち(驚愕、のち、さらなる驚愕)がないから

面白さに欠ける、を学ぶww

 

※ 2冊目「水族館の殺人」

「小市民シリーズ」(第4458話)

で書いた 真相のあばき方 ww

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4513話 水車小屋のネネ

2025年08月04日 08時00分00秒 | 読む(小説・物語)

人のために、時間もお金も使う。

良心。

助け合い。持ちつ持たれつ。

そんな言葉が 久しく

自分の中になかったなと思い出す

津村記久子著「水車小屋のネネ」

 

タイトルから 勝手に 

梨木香歩著「西の魔女が死んだ」風

をイメージしていたが、

ネネは、ヨウム(鳥)の名前だった。

 

結婚して

子どもを産まなくても

その人がいないと、

生まれない者やモノがあるから・・・

今からでも 私も

誰かに 何かできるのではないか

と生まれる期待。

 

みな、色々 抱えているからこそ

の厚み(長編)。

個人的に 読み終わるまで

時間がかかる作品となった。

苦労した方は 報われてほしい

という思いがあるので

私は 一九九一年(の章)が好き。

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4512話 小説

2025年08月03日 10時00分00秒 | 読む(小説・物語)

うわぁぁぁ

随所に散りばめられた布石。

こういう 意味 だったのか!

野崎まど著「小説」

 

内海集司は、小説の魅力を共有できる

生涯の友・外崎真と出会う。

二人は小説家が住んでいるという

モジャ屋敷に潜り込む。

小説家・髭先生は二人の

小説世界をさらに豊かにしていく。

しかし、その屋敷にはある秘密があった。

 

小説に心揺さぶられるからこそ

湧き上がる こんな小説を

私も書けたなら!

その思いが叶えられない現実。

読むだけではだめなのか?

 

私も だから。

内海が流した 一筋の涙。

主人公・内海集司視点で読む物語だからこそ

身につまされる。

そこから どう帰結するのか。

内海集司に 救いはあるのか。

幸せは訪れるのか。

 

辞書で掲載されている 意味

ではなく、自分の中で

分解して 分解して

辿り着く 自分だけの意味、

その普遍。

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4504話 変な絵

2025年07月26日 10時00分00秒 | 読む(小説・物語)

9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実。

雨穴著「変な絵」。

「変な家」(第4463話・第4464話)で得た傾向。

すべての謎が解けたとき、

すべての事件が ひとつにつながる。(視点の、

うがった見方)それでも、

衝撃は衝撃で。(人気の秘密)

 

人は やっぱり 知りたい

という欲求に逆らえず、

真相がわかるまで 追ってしまうもの。

 

困ったな・・・

あまりここで詳細を触れると、

未読の方の 衝撃を奪ってしまう。

 

私が、もし 変な絵 をタイトルにすれば、

どんな話を書くだろう。

ここからは 私の個人的な出来事について

振り返る。

 

まず、変な絵といって思い出すのは

マクドナルドの絵本チャレンジ。

(第4400話 1(ワン)トライ)

あぁ、これは、変な絵じゃなくて

下手な絵か。

 

次に思い出すのは、

息子が一時期ハマっていた塗り絵。

どんな下絵も「虹色」仕上がり。

ピカソの青の時代ならぬ、

息子の虹色時代として 1枚だけ

今も大切に保管している。

あぁ、これは 変な絵じゃなくて

ヘンテコだけど、愛しい絵。

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第4503話 良識をみじん切りにします

2025年07月25日 08時00分00秒 | 読む(小説・物語)

行列のできるクロワッサンの形状、

もどらない花嫁の真相 など、

はっきり、くっきり

させることができない

(させない方がいい)展開。

そこに至るまでを楽しむ

浅倉秋成著「良識をみじん切りにします」

 

本書は、タイトルに惹かれて。

日常でよく見かけるシーンを

肥大化  することで起こる不可解。

解明しようと 突き詰めていく過程。

私は 可笑し、かった。

万人受け しないかもしれないけれど、

私は 我が家にも相通じる(所収)

「完全なる命名」に出会えてよかった。

 

息子の命名、我が家の場合。

つけたい名前があったが、

画数の関係から

一文字、音は同じで別の漢字にチェンジした。

息子曰く、「そっちの方がよかった」

字画のよさを考慮せず、

初志貫徹、親の思いだけでよかったのか・・・

いまだ 悩ましいところであるが、

我が家も 命名してから ぎゃぁぁぁぁあ!

となったところまで 一緒 ww

 

※ とーま由花|note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする