第498話 魔球

2012年10月31日 06時55分21秒 | 子育て・「おママごと」

「晩御飯、何がいい?」
息子が「鮭!」と言う。
「お魚、体にいいよね。わかった。じゃあ、鮭にしよう」
「僕な、メスの鮭がいいねん」
メス?
切り身にメスもオスも表示ない、これを適当にメスと言っておこうと思った矢先、
「違う。メスの卵。イクラがいいねん」

ぎょ、魚卵?!
ネタとしては3段オチ、価格としては3ランクアップ。
親の懐を知ったうえで、なかなか巧妙な技を仕掛けてくるではないか。
我が子ながらこのセンスは褒めてあげたい。


※会話はキャッチボールだというが、なかなかの変化球を返してくるシリーズ第2弾。
一話目は、「第488話 変化球」にある。

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第497話 醍醐味

2012年10月28日 07時37分11秒 | Weblog

TDR編シリーズ①~⑧話、終了。 いかがでしたか?
ブログを読んでくれている友人が、TDRに行きたくなったと言ってくれ、
人をその気にさせる文章を書けたことが嬉しかった。
他社の広報はうまくできているようだが、自社の営業活動は?

昨年の6月、事務職から営業職への異動となったのであるが、
今年の5月、4月に私の話をきいてくださった方がお母様を連れてもう一度お越しくださった。
「うちの子は今まで気持ち定まらずだったんですけど、
あなたの話をきいて、決めたみたいです」
私の言葉が誰かの心を動かすことができたなんて・・・この言葉に目頭が熱くなった。
昨年9月に相談にこられた方が今年4月に「私のこと、覚えていますか?」とか、
7月にお会いした方が、9月にわざわざ私を訪ねてお越しくださったことも。
「至誠天に通ず」(孟子・まごころを持ってすれば、いつかの意味)
誠、人を相手にする仕事は奥深いなとかみしめる瞬間。

前部署への思いが残るまま、勤務地のみならず、我が家の生活サイクルをも変えてしまった人事異動。
「置かれた場所で咲きなさい」(幻冬社・渡辺和子著/本のタイトル)
腐るより、咲きたい。
「伝えるということ」について考えては模索する日々。
私の投げかけた思いが、誰かの心の中にすっと入り、留まることができたようで嬉しい。


※営業職といっても私は内勤メインなので外勤(広報業務)は少なく、
補欠要員としてたまに外勤にあたる程度であるが、こういうレスポンスが嬉しい。
支えになります。

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第496話 マンパワー(TDR編その⑧)

2012年10月27日 03時50分05秒 | 遊ぶ

TDRに親子3人行くと、それなりの出費である。
経費をかけた分、話を書こうと思い(これが私にとっての元のとり方・笑)、今回が最終話。

第479話 名のある仕事(TDR編その①)で
東京ディズニーランドはリピーターが多い。その秘密を探るべく、実地調査の機会と書いたが、
事前調査は(ディズニーランドの攻略本ではなく)主に経営方針にまつわるビジネス書。
何が違うのか・・・を確かめにいくための旅であった。

息子が「空飛ぶダンボ」に乗りたい!と言う。見ると30分待ち・・・
パパは近くの「キャッセルカルーセル」前設置のベンチで座って待っているという。(ズルい)
待ち時間の疲労感から「こんなんどこの遊園地でもある乗り物で、形がダンボなだけやん」
と思わなくもないが、ふと某遊園地での出来事を思い出す。
この時もどこにでもある白鳥型のボートに乗りたいと息子が言いだした。
順番が来て乗り込む時、息子は喜びから「わぁ、揺れるな、これ」とはしゃいでいた。
係の方がそんな息子の視線を受け止めることなく、淡々と説明・・・ここなのだ。
あなたにとっては同じことの繰り返しかもしれないが、
我々にとっては一期一会なのだから子供の視線(気持ち)を受け止める笑顔があってもいいのではないか・・・
流れ作業になるか、テーマを持って働いているかの違い。

そこで働くひとりひとりが会社のイメージ(評価)につながる。
どうすれば同じ方向を向いて、仕事ができるか。
単調にならず、同じテンションで働き続けることができるのか。
意識改革。 人の意識を変えるのが、一番難しいことではないかと思う。
どこにでもある乗り物をそこにしかない乗り物にするのが、「人」の力。
その魔法は、誇りを持って働く方々の素敵な笑顔にあるのかもしれない。

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第495話 初めてのお誕生日会

2012年10月26日 05時27分09秒 | 子育て・「おママごと」

息子がお誕生日会に招待される。
「(双子ちゃんなので)Y君、K君のお誕生日に招待されたよ。プレゼント、何がいいかなぁ」
「K、Yな、ベルト(変身ベルト・DXフォーゼドライバー)持ってるけど、
スイッチ持ってないねん。だから、俺のスイッチあげるわ」
「ほんとにスイッチ持ってないの?」
なんとも美しい自己犠牲の精神からの言葉だが、要はused。
ということで息子の気持ちを活かし、人様に差し上げるものなので新品を購入する。
「これ、Y君、K君のプレゼント」と見せると、「これ、僕の!」と言う。
「Kが2人にスイッチあげたいって言ったから、ママ、買ってきたんだけど?」
「開ける!」 いや、開けたら再び中古になるではないか・・・やめて。
「Kのお誕生日じゃないでしょ。また今度、Kにはまた同じのを買ってあげるから、
これは我慢しなさい」
「イヤっ。絶対、開ける!!」息子が怒り狂う。

スイッチをあげると言い出したところで気づくべきであったが、
自分の欲しい物だったのであろう。
今すぐもう1つ、同じものを購入すべきか?
いや、ここは我慢を覚えさせる絶好の機会ではないか!
この年齢で目の前に自分の欲しい物があり、それを人にあげるというと我慢できるか?
お誕生日会場には、息子一人で行く。
私がいないところで自分の欲しいものをきちんと手渡すことができるのか?
甘い親だと言われるかもしれないが、今回は私が折れ、買ったものを息子に渡した。
息子は中のスイッチを取り出し大喜び。
付属のカードがあるのだが、「カードをK、Yに」と言う。
だから、それ中古になるなんだってば!! 「Y君、K君には違うの、用意する」
咄嗟にどの方向に息子を導けばいいのか・・・毎回のことながら選択の難しさを思う。

夜、お誕生日会場(Y君・K君ん家)に迎えにいくと、息子が「ママ!」と呼ぶ。
振り向くと私ではなく、息子が見つめていたのはY君・K君のママ。
みんな、よそ様のママを呼ぶ時「○君のママ」って呼ぶよ・・・ママって。
我が家の躾の道は歩み出したばかり、
末っ子みたいに人の家に馴染む息子に何か粗相をしなかったか冷や冷やする。

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第494話 ついてはいけない嘘

2012年10月25日 04時47分15秒 | 子育て・「おママごと」

(前話の流れから)
ウソだ!と思った時、息子の言葉の背景にあるものを考えるようにしている。
想像の翼を広げて、彼自身がそう見えているイマジネーションものは、
その翼を折らず、かといって私にも見えているわけではないので、
「Kには見えたんだね」と返すようにしている。
甘えたいという気持ちが隠れている場合、お友達や先生を悪く言わず、
「そっかぁ」とハグする。
幼児時代のウソは目くじらたてるほどのものでもないかなと矯正していない。
問題は大人になってからの嘘。

私が育児休暇中、隣人宅の改装工事が行われた。
工事開始前にご挨拶にお見えになった時、私が
「赤ちゃんがいるのですが、工事の音ってどの程度の・・・」とたずねると、
その方は、(一瞬の間のあと)「ご安心ください。まったくしませんので」と笑って答えた。
いざ工事が始まると大変な騒音で家にもおれず眠りの浅い子を抱え、児童館に逃げる日々。
私も初めての子育ての中、
毎日繰り返される騒音に乳児期への影響を医者に相談するほど半ばノイローゼぎみ。
工事終了・お引っ越し後、お隣に息子とまったく同じ歳の子がおり、
その子は騒音知らずで、それまで過ごしていたことを知った時の母としての思い。
なにより、あのとき音などしないとおっしゃった隣人に不信感を抱いた。
あの時、咄嗟についた隣人の嘘が私の中でしこりとなって今なお近所づきあいはない。
ご挨拶程度。
この騒音問題がなければ同い年の子のいる隣人づきあい、違った関係性を築けたであろうに残念だ。
隣人は私がなぜ身を固くしてすれ違うのか・・・身に覚えがないくらい些細な嘘であろう。

嘘も方便とは言うが、ついてはいけない嘘がある。
分別ついた大人になった時の嘘は要注意。
自分にとって都合のいい嘘はつかない方がいい。
息子がもう少し大きくなったら、逃れるための嘘はつかないよう教えようと思う。

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第493話 イマジネーション

2012年10月24日 05時58分41秒 | 子育て・「おママごと」

「超特急で走って!」と言うと、エアバイクにまたがる息子。
まずはヘルメットを被り、バイクにまたがってから、ハンドルを握って走りだす。
人力で走りながら、「な、バイクやと早いやろ」と言っている。
そんな息子を後ろから眺めながら、思い込み力ってすごいなと思う。
前半、ヘルメット装着等で多少時間は食うが、私も遅刻を免れるため急ぎの折は、
「今日はバイクで走って」とお願いすることにしている。

お迎えに行くと帰りの車の中で
「今日な、保育園でな、悲しいことあってん・・・」と涙ながらに話し出す。
「ぼくな、ちゃんとな、先生の話きいてたのにな、ご飯くれへんかってん・・・」
そんな訳ないと思いつつ、まずは信じる姿勢から。
「じゃあ、明日先生にどうしてご飯をくれなかったのか、ママきいてみるわ」と言うと、
「止めて! それは絶対止めて」 言われると困るらしい。
「先生、怒ってさらに意地悪するから」などともっともらしい台詞で切り返す。
なかなかの役者だなと。
きっと一日保育園で過ごしていたことから来る悲劇のヒロイン現象、
甘えたいのだとこの種のウソは大目にみている。

ウソと言えば、
「あ、今、恐竜おったで」「虹、100個も見えた」なんかも。
「こうだったらいいのにな」が見えるお年頃なのかもしれない。

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第492話 思い出し笑い

2012年10月20日 22時36分09秒 | 子育て・「おママごと」

園児たちにもリレーがあるのだが、バトンは安全性を考えて円形になっている。
M君がハンドルを握る仕草でニコニコ走る。
勝ち負けよりも笑いに走るそんな彼に大爆笑だった運動会。
時折、通勤途中に思い出し、いまだふきだしてしまう。

スーパーで駄々をこねる子供が寝そべって、ママに叱られる。
よくある光景であるが、ただ叱るだけでなく最後「ぞうきんか」とツッコミを入れる。
関西の子は子供の頃からこうして笑いのセンスを磨いていくのだと微笑ましい。
「ぞうきんかっ」、これまた時折思い出し、ふきだしてしまうシーンだ。

でも、自分の子ほど笑えるネタを持っている奴はいない。
私が好きなのは息子のエアもの。 中でも一番はエアフラフープ。
息子は運動が得意な方ではないが、観察眼はあるようでフラフープの上手な子の、
真似をしてくれる。
フラフープを手に取るところから始まり、華麗にまわす(真似)。
頭を揺らしながら、一歩二歩、どうしても立ち位置がズレてしまうところまで再現。
(私にはフラフープが見える!)
両手でさっと受け取め、終了。
このエアフープ、何度思い出しても笑える。

そうお気づきかもしれないが、
最後、我が子のシーンが一番面白くない描写であることはわかっている。
が、親バカ力、やはり我が子が一番面白い!(笑)

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第491話 結婚記念日?

2012年10月20日 05時08分51秒 | Weblog
我が夫婦も6周年を迎え、片手(5本)で足りない段階に。

結婚前は、結婚記念日には毎年(互いに宛てた)手紙で気持ちを確認したい
などと夢見ていたが、結婚後すぐ妊娠・出産となり、
1周年を迎えた頃は息子が生後3ヶ月、
2周年は職場復帰後の共働きドタバタ生活、
手紙交換の夢などすっかり忘れていたなと思い出したちょうどその頃、
ネットのトレンドニュースで
「偉人も頭を抱える結婚の闇 夢も希望もない結婚の名言集」という記事を見る。

「もし人生をやり直すのだったら、私は結婚しないでしょう」チェーホフ
から始まり、
「女房は死んだ。俺は自由だ!」ボードレール
で終わる(とことん夢も希望もない)名言が8つ並んでいる。
絶望感漂うつぶやき揃いで、嘆きの主はすべて男。
主人はこの8つの名言の中の、誰に近い心境なのか・・・恐ろしい(笑)

いずれにせよ結婚視点からだと厳しい意見が多いが、
家族カテゴリーにすると、名言があたたかくなる。
結婚記念日は家族記念日。 そう思って祝うことにしたい。
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第490話 奢れる男に攻略女(TDR編その⑦)

2012年10月17日 05時53分50秒 | 遊ぶ

アトラクションに並んでいると、前に並んでいるパパがママに怒られていた。
ママはこの日のためにどれほど緻密なスケジュールを組んでいたかを語り、
タイミング悪くおトイレに行ったパパと子供がうなだれながら聞いている、の図。

思い立った時、いつでも東京ディズニーリゾートにいける方や
年間パスをお持ちの方には無縁の話かもしれないが、
前に並ぶご一家のように、また、我が家のように入園料のみならず、
交通費も宿泊費もかかる場合、入園ゲートをくぐるママの気合いは半端ない。
一方、ママの気合いに押されてついてきた感のパパ。
このテンションの違いから夫婦喧嘩に至った方も多いのではないかと推察する。

我が家もパパが長蛇の列に並んでまで乗りたくないと人気アトラクションはパス、
オフィシャルホテルに泊まったものの、チェックアウトの時間までホテルを満喫し、
ファストパス1枚も取れず。
気が焦る私に、マイペースパパ。
ついに3日目、夢の国で喧嘩勃発、リアルに漂う険悪ムード。

(すべての女とは言わないが)とかく女は元をとろうとする生き物だ。
出先の割り勘、お祝金半返しルールの事後確認、食べ放題後半の底力・・・
つくづく女は捨てるのが苦手だなと思う。
1dayパスポートにかける思いに男女の違いを見る。

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第489話 共育ママ

2012年10月11日 21時41分44秒 | 子育て・「おママごと」

息子が家に友達を連れてきた。

家に入る時は「お邪魔します」
おやつを出された時は「ありがとう」
遊んだおもちゃを片づけ(ていただいたおかげで来た時より帰る時の方が綺麗)、
家を出る時は「お邪魔しました」
そこには、我が息子にはない親の躾(礼儀正しさ)があった。

お迎えが遅く、これまでママ友との交流を持つことなく、
近所づきあいなく、
血縁関係のない家にお邪魔するという機会もなくやってきたため、
息子には「人の家」と「自分の家」(は違う)という感覚がなかった。
親が教えなければならないことを教えていなかったことに気づく。

お友達のお姉ちゃんに世話をしてもらう。
お友達の近所のお兄ちゃんと一緒に遊ぶ。
私もそうだった。 一軒家とマンションの違いでは済まされない。
異文化交流にもまれ、地域交流に育てられ、たくましく育っていく。
これまで核家族単位でやってきたが、井の中の蛙。
お友達のママに学び、持ちつ持たれつ、もっと甘えていいのかなと思う。

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