第144話 をかしな生態観測

2007年02月23日 22時52分08秒 | Weblog

だんな様ってどんな方なんですか? 芸能人に例えると、誰に似てますか?

ん~
・・・ムック? ポンキッキのガチャピンの隣にいる赤色のいつもおどろいた顔をしている
あのムック。主人は色が白いので白いムックになるかも。

いやいやもっと似ている人がいるに違いない。
・・・サリー? ディズニー、モンスターズ・インクのあの青色の。
あ~でもあんなに毛深くないので、毛が全部抜けてしまった白いサリー。
それ、もうサリーちゃうやん!
つっこまれた。どうもうまく表現できない。
ずっと何に(いつの間にか誰にではなくなっていたが・・・)似ているのか考えていた。

朝見ると、いつもクッションを胸に大事そうに抱えて眠っている。
白いラッコ?
どうやら抱き枕がないと眠れないらしい。
ある朝、ベットの下にその大事な貝を落としているのを発見。
私が拾ってあげようとしたその瞬間、彼の手がもうスピードで貝を胸に抱き寄せた。
あっ!・・・眠ったままで・・・おもしろ~い。私は朝ラッコをしばし眺めて笑っている。

夜、気がつくとソファの下に主人が転がっていた。どうやらいつの間にか眠ってしまったらしい。
あれあれ・・・あり?
肌色の腹巻かと見まごうばかりのこれは・・・お腹。
シャツとズボンの間からぽっこり飛び出し、寝返りをうつ方向にゆったりその重力に預けている。
あっ!
ズボンにのっかるそのお腹の下にははみだしたパンツのゴム。
しかもこのゴム、そのお腹を支えることを放棄して寝返りをうっちゃってる。
あ~あ~ゴムがあきらめちゃってるよ。横たわる白いトドを見て、笑う。
面白いので、そのまま放置。

主人のフォルムは何かに似ている。
ずっと思っていたら、発見した。私のお腹の中に主人がいたのだ。
頭と肩幅のバランス。そのムチムチ、プニプニ感。足、M字型。胎児だ!
私の主人は胎児に似ている。
(180センチの胎児・・・冷静に考えれば恐ろしい話だが)
毎晩甘いものを食べる主人。一緒に暮らし始めてびっくりすること多いけれど・・・
しかも、ケーキにマミー(乳酸菌飲料)かよ!つっこみというより驚愕することも多いけど・・・
ただ今、生態観測中。
最近のお気に入りは、晩御飯を食べる主人を斜め後ろから見ること。
ぷっくり飛び出してた丸いほっぺがもぐもぐ上下している。
鼻が見えな~い・・・そんな主人を見て、いとをかし。

※私が主人と暮らし始めて驚いているように、主人も私を見て驚愕しているかもしれない(笑)

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第143話 社会温暖化熱望

2007年02月12日 17時03分53秒 | マタニティーライフ・「さらしな日記」

マタニティウェア通勤2日目の朝、通勤電車で席を譲ってもらった。
感動した。
座りたい!毎日願っていたことが叶ったそのひととき、私は優しさに包まれ、感謝に満たされる。
現実は甘くない。帰りは、もちろん立って揺られて帰る。
思い出しても、つわり期とにかく辛かったのが通勤電車である。
つわりの症状は、込み上げてくる「吐き気・ムカムカ・イライラ」様々ある中、
「乗り物に酔いやすい」も代表的な症状らしい。

朝の満員電車は座れない。
優先座席前に立つもののまだ妊婦とわからないので、譲ってもらえない。
数少ない優先座席への望みは捨てて、運がよければ途中の駅からでも座れるかもと普通座席扉より乗車。
扉付近通路は人と密着お腹がぺしゃんこになるので、嫌がられても車両真ん中まで突き進む。
つり革をつかむ為とはいえ、上に手を伸ばす行為は妊婦にはよくない。
椅子の手すりを持てる位置に立つ。
持てる位置に立てなくても、手を伸ばして何としてでも下にある手すりを持つ。
伸ばした私の手をロープ代わりに持たれかかる人がいる。
気になるが、この手は離せない。腹筋を使ってふんばることができないからだ。
電車の扉が閉まった瞬間、自分を励ましながら次の駅の到着をひたすら願う。

切迫流産と診断を受けての不安と吐き気の中での立って揺られて通勤。冷や汗ものである。
この妊娠初期が、一番、心から、ほんとうに、座りたかった時期。
乗り換え駅に到着。壁によりかかり、しゃがみこむ。
通勤に急ぐ足音を耳元間近にききながら、酔った体の回復を待つ。
その間に乗り換え先の電車が行ってしまう・・・悔しいがまた一本後の電車に乗ることにする。
このようなことを繰り返していたが、大丈夫ですか?と声をかけられたことはない。
善意で人に声をかけた為の遅延着証明なんて出ないし・・・
例え声をかけられても病気じゃないので、私も大丈夫ですと言い返すしかない。
互いに無駄なことはしていないのだが、いきかう足元を見ながら、ふとさびしくなる。
私も少し前まであんな速度で生きていたんだな・・・立ち上がり、乗り換え先へ向かう。
途中、サラリーマンが全力で走ってくる。間もなく発車する電車への駆け込み乗車だろう。
ふらふらして万一彼にぶつかってはいけない。おなかを守るように歩く。
帰りも、ベットタウンへ向かう電車は座れない。帰りぐらい座りたい。
いったん家とは反対方向に向かう電車に乗る。始発駅に向かい、座って帰るのだ。
つわり期の酔い対策であるが、座って帰れることができても、かかる時間の長さに体力を消耗した。

どうしても、どうしても辛い時は・・・
私、妊娠しております。申し訳ございませんが、お席譲ってもらってもいいですか?
そう声をかけるため、もしもの印籠用に母子手帳を鞄の中に入れて持ち歩いているが、
いまだ使えた試しはない。
朝の静まり返った電車で、私より先に乗っているどなたかを選んで声をかける勇気がない。
妊娠初期は妊娠していることが周囲にはわかりにくい。どうすれば?
揺られながら、考える。
交通機関妊婦指定席制。通勤朝用にあらかじめ事前に時刻指定で指定席を確保するというもの。
産科検診のある日等、職場を休暇する日もある。完全平日使用確約できないので、妊婦の都合で空席にしてはいけない。却下。
母子手帳提示座席交替制。誰を指名するかストレス有り。加えて、現在妊婦ではないのに妊婦を装った悪質な利用者の発生も考えられる。却下。
失敗が予想される馬鹿な私の失笑案とは異なり、世の中には賢者がいる。
「マタニティマーク」なるものがあるらしい。
妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするものとして、厚生労働省が推進している。
らしい。どうやら国民に広く周知しているようだが、私は知らなかった・・・
まだ普及率は低いのかしら? では、そのマタニティマークを見て何人の方が席を譲ることができるのかな? 広く国民の関心を喚起することにしたとあるが・・・
カプチーノも厚生労働省の妊産婦にやさしい環境づくりを賛同、
弱小ブログながら喚起に参加。
みなさ~ん、マタニティマーク、可愛いよ! マタニティマークで検索して、見てみてね。

私もこのマークを身につけていたら!・・・?
妊娠中期に入り、ようやくおなかもでてきて、一目で妊婦とわかるように。
だが、相変わらず立って揺られて通勤中。
私のお腹をちらりと見て、席を譲ることなく新聞を大きくひろげるサラリーマン。
できれば私の主人のこんな姿は見たくない。
主人にはこんな時、男としてやはり立ってほしい。
私自身の意思で共働きを選択、時差出勤を心がけずラッシュアワーに乗っているので、「私は妊婦なんだから、席を譲ってよ」などと申し上げる資格などない。
ただ、席を譲ってもらったあの日、私の体を気遣う人の優しさに包まれ、あたたかかったなと・・・

マタニティマーク、シルバーマーク、障害者マーク、マークの周知だけでは心配なことがある。
サラリーマンもOLも学生も、みんな座って下を向いている。
眠っていたり、携帯やゲームをしていたり下を向いているので、マークが見えない。
広く国民の 何を 目覚めさせればよいのだろう・・・
これから生まれてくる我が子に、この世の光がやさしくあたたかいものであってほしい。
感謝で満たされますよう何を目覚めさせればよいのだろう・・・


※かくいう私も今まで下を向いていた側、恥ずかしながら私自身に向かっての言葉。どうか今までの悪行、お許しいただきたい。

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第142話 さらしな日記

2007年02月05日 23時24分25秒 | マタニティーライフ・「さらしな日記」

安産を願って・・・
妊娠5ヶ月の戌の日、お産が楽な犬にあやかって、さらしの腹帯を巻く習慣があるそう。
この妊婦帯、大きくなって冷えやすいお腹を保温したり、
腰や背中の負担をやわらげたりと身体安定帯だけでなく、
私には精神安定帯でもある。
さらしを巻くと、お腹が大きく丸くなってなんだか妊婦さんみたいで・・・嬉しい。

嬉しくて毎朝、さらしを巻いている?
世の風習に習い、さらしを巻いて出勤すると、
急に目立ち始めたお腹を見て、おめでた?ときかれる。
ほとんどさらしのなんちゃって妊婦ですとも言えず、はいと答えたが最後。
もう後戻りできない。ひくにひけない、とくにとけない妊婦帯である。
毎朝、時間に追われながら必死でさらしを巻いている。

先週末の東京出張。体を冷やしてはいけない。
防寒着を持っていきたいが、重い荷物を持つことは避けたい。
ここはなるだけ身にまとっていこう。
さらしに、コルセット、スパッツ、タイツと重ねに重ねてスカートをはく。
大き目のスーツを用意していたにもかかわらず、最後のホックがしまらない。
仕方がない。
ファスナーを最大限まであげると、どうにかジャケットで隠れる範囲。いける。

渋谷に到着、その時、それは突然起きた。
何?足元を見ると、スーツのスカート・・・?
ひゃ~
スカートがずれてる
を一気に飛び越え、
落ちてる!
渋谷駅東出口バスターミナル前。
ロングコートの内側には黒タイツのみの私は女江頭2:50。
・・・きゃ~

一緒にいた先輩がどうしたらいい?端による?ときくものの、
スカートはくるぶし。動くことができない。
笑いながらその場でスカートをたくしあげるしかない女江頭2:50。
人工的にふくらましたお腹におぼれ、最後のホックがしまらない・・・
夏の暑い日も肌の露出は極力控え、キャミソール姿で出歩いたことのない私が
まさかこの歳になってこんな大胆なことを・・・しかも、真冬。
なんちゃって妊婦からあやうくストリートキングである。

妊娠中期5ヶ月目。
新米ママへのアドバイスに「腹帯を巻きましょう」の他、
「そろそろマタニティウェアが必要です」とある。
遅ればせながら、本日よりマタニティウェアを装着開始!

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