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第3539話 あかしろパンダはごきげんパンダ

2022年12月11日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

パパとママは 白・黒パンダ。

だけど、ぼくは 赤・白パンダ。

 

ぼくは 赤ちゃんのころから 

顔も体も かゆくて かゆくて ねむれない。

ぼくは いつも ふきげん。

 

あんまり 笑わない赤ちゃんだったらしい。

ぼくは 赤ちゃんのころから

パパとママと 同じものを食べると

顔も体も かゆくて かゆくて 食べれない。

ぼくは いつも ふきげん。

 

食べ物だけじゃないよ。服も布団も石けんも 

全部 ぼくだけ ちがうんだ。

 

※ 本日から 息子を想って書いた絵本

「あかしろパンダは ごきげんパンダ」です。

明日につづく

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第3319話 編集後記(ぼくのママは・・・)

2022年05月05日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

私には 息子の 色々 奪ってしまう

ところがありまして・・・1年前、

自身の反省を込めて作った作品(三作目)が

絵本「ぼくのママはバクバクザウルス」です。

 

ぼく は ひきこもってしまいます。

「ひきこもりは そんな簡単なものじゃない!」

お叱りのお言葉を頂戴するかもしれません。

ですが、問題の解決は 意外にも

案外 シンプルなことがきっかけになるのでは

ないかと思います。

 

陽の光を浴びる規則正しい生活だったり、

待つことだったり、信じることだったり、

何より 愛 ではないかと思うところが

ありまして・・・私の 未熟なところは

お許しいただけましたら幸いに存じます。

 

これからも 親として

間違った方向に進むことがたくさんあると

存じます。 そのたびごとに 見直し、

軌道修正しながら、難しく考え過ぎず、

シンプルに 我が子への愛 でなんとか

乗り越えていきたいと 思っております。

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第3318話 ぼくのママはバクバクザウルス(6/6)

2022年05月04日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

ママが はじめて

ぼくのことを まっている

ママが はじめて

ぼくのことを しんじてる

 

ぼくは ひさしぶりに

とびらを あけてみた

すると ママが

ニコニコザウルスになった

 

ぼくは あかちゃんのときから

ずっと ママのことが すきだったけれど

いまのママのほうが もっとだいすき

ぼくも ニコニコザウルス

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第3317話 ぼくのママはバクバクザウルス(5/6)

2022年05月03日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

あるひ ぼくは

なにも おいしくなくなって

なにも するきがおきなくて

なにも かんがえたくなくなった

 

ぼくは ぼくのへやから

いっぽも そとへでないで

ぼくだけのせかいに とじこもった

 

あのひから ママは

バクバクザウルスじゃなくなった

 

ママは やせて ちいさくなった

ママは あまり はなさなくなった

ママは よく ないた

ごめんね ママ

ぼくは ぼくが なにがしたいのか

わからなくなって

こわくて うごけないだけなんだ

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第3316話 ぼくのママはバクバクザウルス(4/6)

2022年05月02日 08時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

ぼくのママは バクバクザウルス

 

「おおきくなったら なにになる?」

ぼくには ゆめが ある

ママが ぼくに きいてくれてくれたのが

とっても うれしくて・・・

 

ぼくは ぼくの ほんとうのきもちを

いっぱい はなした

だけど ママは

ぼくのゆめが

すきじゃなかったみたい・・・

 

「もう!

また そんなゆめみたいなこといって!」

バクバク バクバク

バクバク バクバク

 

ママが

ぼくの ゆめを かんがえて

ママが

ぼくの ゆめを うばっていく

それは もう ぼくのゆめじゃなくて

ママの ゆめ・・・

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第3315話 ぼくのママはバクバクザウルス(3/6)

2022年05月01日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

ぼくのママは バクバクザウルス

 

「もう!

はやく しゅくだい しなさい!」

きょう がっこうで がんばったから

ごほうびのじかん だったんだ

 

このあと しようとおもっていたのに・・・

ちゃんと するつもりだったのに・・・

ぼくの きもちが しゅる・・・

あ~ぁ しぼんじゃった

 

「もう!

いつまで ゲームしてるの!」

ガミガミ ガミガミ

ガミガミ ガミガミ

 

ママが

ぼくの かわりに

べんきょうのじかんを きめて

ぼくの やるきが しゅるる・・・

ぺしゃんこに なっちゃった

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第3314話 ぼくのママはバクバクザウルス(2/6)

2022年04月30日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

ぼくのママは バクバクザウルス

 

「ちゃんとあいさつ してね」

ママが

ぼくに きたいしてる

よし ゆうきをだして あいさつするぞ

 

えっと こんにちは がいいかな

おはようございます がいいかな

ぼくが かんがえていたら・・・

 

「もう!

このこは はずかしがって!」

ペチャ クチャ

ペチャ クチャ

 

ママが

ぼくの かわりに

ぜんぶ はなして

ママが

ぼくの かわりに

なかよしに なっちゃった

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第3313話 ぼくのママはバクバクザウルス(1/6)

2022年04月29日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

ぼくのママは バクバクザウルス

 

「たくさんたべて おおきくなってね」

ぼくのまえには やまもり ごはん

みただけで ぼくの おなかがいっぱい

 

パパと けっこんしたときの ママは

もっと ほそくて

びじんだった らしい

 

「もう!

こんなにのこして もったいない!」

バクバク バクバク

バクバク バクバク

 

ママが

ぼくの かわりに

ぜんぶ たべて

ママが

ぼくの かわりに

おおきくなっちゃった

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第3275話 編集後記(令和版 蜘蛛の糸)

2022年03月22日 08時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

昨年の12月、(損失を補填するため)

思い立って 二次小説(公募)に挑戦。

 

話のタネは

「匿名の匿」(第3109話)に遡る。

この時、こんな話を書こう

と までは思っていなかったが、

匿名問題。 考え始めると・・・

とあの時、悶々としたことがきっかけ。

 

二次小説って どう書くのかしら・・・

そう思いながら 何度も読んだ

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。

文豪の名文をたどり・・・

模写修行になったかしら?

 

大晦日に気持ちを綴っていたのが、

この作品。(第3194話 登竜門)

結果はまたもや敗退の お約束(笑)

 

※ 損失のマイナスをプラスに転じることできず、

ここで具体的に報告する日を3月の3連休にしてみた。

蜘蛛の糸と言えば、こんなこともあった 第810話 親の期待

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第3274話 令和版 蜘蛛の糸(後編)

2022年03月21日 10時00分00秒 | 創る(フィクション・ノンフィクション)

お釈迦さまは極楽の蓮池のふちに立って、

しばらくじっと見ていらっしゃいましたが、

極楽の蜘蛛の糸は、きらきらと細く光りながら揺れもせず、

地獄の底まで長く垂れているばかりでございます。

やがてお釈迦さまは蜘蛛の糸をそっとお手からお放しになり、

悲しそうなお顔をなさりながら、

またぶらぶらお歩きになりはじめました。

千載一遇の機会を目前にしても、

その情報の真偽を自らの手で確かめることなく、

ただ黙って座っている無気力な罪人たちが、

お釈迦さまのお目から見ると、

なんともあわれにおぼしめされたのでございましょう。


しかし極楽の蓮池の蓮は、

少しもそんなことには頓着いたしません。

その玉のような白い花は、

お釈迦さまのおみあしのまわりに、

ゆらゆらうてなを動かして、

そのまん中にある金色のずいからは、

なんともいえないよいにおいが、

たえまなくあたりへあふれております。

極楽はまたひるに近くなったのでございましょう。

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