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ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

多古米の産地

2017年02月21日 | 自然
私は広島の盆地育ちで、9時過ぎまで山霧が晴れない所で育った。だから晴れると強烈な太陽があったり、逆に「何だあ、曇りかぁ」と分かるような所だった。晴れてみていつも思っていたのは、周囲の山の彩りであり、空の狭さだった。

千葉に来てみて、最初びっくりしたのは「山が無い!」ことだった。日本でも指折りの広大な平坦地を抱える千葉県には、同時に日本で一番山が無い県でもある。と言うことは、せっかくこんな広い空を持ちながら、水資源の乏しさから米中心のこの国では、豊かさから取り残されていた地でもある。
しかしである。全部そうだったわけでもなく、ここ多古では里山があり、中程度の川があり、この地の多古米はブランド(日本の米作り百選、おかずのいらない米として有名)である。実際食してみればそれは分かる。(※道の駅多古 多古からの風景。手前は栗山川)

里山とは言っても余りにも低く、ふるさとの広島の山地とはだいぶん景色も違うが、それでも何となくほっとする。都会を流れる小川の水源地を探訪したことがあるが、探し当てるとそこは、いくつもの団地の下水処理場から流れ出る調整池だったりした。大幻滅である。ここの水は清らかそうで、多古米が美味しいはずだと思った。

信州育ちのドルカスと結婚して、信州の食べ物に触れてからというもの、米など食品の美味しさは水の質にあると私は思うようになった。それは見た目では分からないが、食べてみれば分かる。人の人生も生きている間はなかなか分からないが、真価を問われるのは、その最後の時であると思う。



ケパ



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