ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

イスラエルの皮肉?

2016年02月26日 | 
イスラエルへ毎年行くようになって、ある時気づいたことがある。
それは聖書時代のイスラエルは山の民であったが、現代のイスラエルは全く逆の、平地の民となっていることだ。現代もイスラエル辺りの土地名としてはパレスチナだが、モーセに率いられたイスラエル、ヨシュアによる約束の地の占領がどうしても叶わなかったのが、平地の占領である。そこにはペリシテ人という鉄の武具と戦車戦に長けた民がいたからである。この事はペリシテ=パレスチナであることからもわかる。
平地のペリシテ人に対してイスラエルは、その後、士師時代からサウル王まで長きにわたって劣勢であったが、ダビデ王の時代になってようやく優勢となった。(下の絵の中の斑点のような赤いまるの部分だけが現在のパレスチナ自治政府の支配地域)

今のパレスチナ地域でユダヤ人が主に居住しているのは、地中海から広がるかつてのペリシテ人の平地部である。それに対しベエル・シェバ、ヘブロン、ベツレヘムなどのアブラハム以降のユダの山地は無論、かつてのエフライムやマナセなどのイスラエルの中心部は、ことごとくパレスチナ自治政府の土地である。つまり完全に昔と入れ替わっているのだ。これはシオニズム運動の資本によってキブツの土地を購入するのに、生産性が上がるという経済的原則があったからだと思わさせられている。

ここ何回かエルサレムに移るまで長く幕屋が置かれていたシロを訪ねたが、道の途中には至る所虫食いのようにユダヤ人の入植地が築かれていた。これはパレスチナの非ユダヤ人にとっては、たまったものでは無いだろう。そう思ったのはよくわかってないのであって、実は上掲の絵でわかる通り、イスラエルの管轄下の地で入植されており、問題は無いというのがイスラエルの立場だ。ケパ




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