ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

神様お手製のステキな鍵の話

2015年07月23日 | 
昔々、七年も恋い焦がれた相手と結婚し、天にも上りそうなほど喜んだ男がいた。しかし最高の伴侶だと思った相手の心までは、実は理解していなかった。愛さえあれば、互いに理解し合えると信じていた。しかし様々な愛の形があり、時には乗り越えられない形があることまでは、彼は知らなかった。

結婚とは素晴らしい男と女が結婚したらと言って、必ずしも素晴らしいカップルになるわけではない。互いの長所同士が打ち消しあってしまうことすらありうるのである。結婚とは例えて言えば鍵穴と鍵のような関係である。普通は鍵の形状を愛が何とか形作る。しかし、自分すら愛せない人とは、その形状すら空回りして定まらず、結局どんなに苦心惨憺しても鍵は造れずに終わる。

いきなりで恐縮だが、全く違う愛の形を一つ提示する。ある所に、結婚相手を選ぶ力が自分にはないと知った男が居て、選択を神に委ねた男がいた。祈りは天に届き、ほとんど知らなかったが、御心の女性と結婚した。もちろん人間的な愛などはなかったが、神への愛と聞き従った結果だった。

今、その二人は心から幸せである。鍵穴はmade in Godで、完璧なのだから。 ケパ
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