ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

56年前の5人の殉教者

2012年03月21日 | 信仰

 わたしは伝道にたずさわる者として下記の記事を偶然知ったので、ぜひ紹介させていただきたく思いました。

 1956年に、今では知る人も少ないのですが、5人の宣教師たちの殉教がありまPeopleした。
 下記の五人の宣教師たちは、南米コロンビアのアマゾン川の源流地に住むワオラニ族(槍で人を殺す野蛮人の意味で、通称アウカ族)の伝道に行き、たった五日後には連絡を絶ってしまいました。そして捜索の結果、まさに槍が刺さった状態で全員が発見されたのです。

 ジム・エリオット、ピート・フレミング、エド・マッカリー、ネイト・セイント、ラージャー・ユーデリアンの5人の殉教者です。

 彼らは全員が妻帯者であり、子どもたちも計9人いました。もうすぐ教授になるという人もいました。事前に食料を投下したり、セスナ機と十分な機材などの準備を念入りにした上で、命をこの蛮族のために捧げる決心をして出発しましたが、そのわずか5日後のことでした。あまりにも早いこの5人の死は無謀であって、無残な死だったのでしょうか?


いったんは消えかけたこの恐ろしいアウカの民への伝道は、思いもかけぬ所から・・・・神の鮮やかな見えざる手の中で・・・・開かれて行ったのです。この事件後ダユマという一人のアウカの女性が村から脱出し、レイチェル・セイントという殉教者の姉と出会ったのです。そしてダユマはクリスチャンになりました。このダユマという女性がアウカ語の聖書翻訳の中心的な役割を果たし、また村へ入る手引きをしてくれました。レィチェルだけでなく、エリザベス・エリオットと言うもう一人の殉教者の妻とその幼い娘の計3人で、ダユマと共になんと弟や夫を殺したアウカの村に入って行ったのです。

 正気の沙汰とは思えないこの二人の女性と娘は、奇跡的に危害に遭うことなく(アウカ族の中では、平気で殺人が行われており、それを幾度も目撃することになりましたが)献身的な働きをし、クリスチャンを増やし、村々に教会をつくることに成功します。宣教師たちを殺した者の中から、悔い改めて何人も牧師が立ちました。エリザベス親子は2年あまりで村を去りましたが、レイチェルは生涯村に居続け、ついにアウカ語の新約聖書を完成させ、その献書式にはアウカのすべての村、10の村からの代表が集うほどになりました。


 クリスチャンになったアウカの民は、もう過去のように簡単に人を殺すことはなくなりました。なにしろ子どもが死んだら、その姉を殺し、母親が死ぬとその赤子を殺していました。また仲間が病気になったら、生きながら土に埋めていたのです。このようなアウカ族の村に伝道に行くレイチェルの成果であるアウカ人牧師ですら、二度と帰って来ない者が続いたそうです。

 わたしはこの事実に、涙があふれる深い感動を覚えました。神は生きておられる。決して殉教者の血を無駄にはされない。その見えざる手の完璧さに、感動するのです。神よ、あなたはわたしの主、どうかわたしと命をお用いください。 (ケパ)

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