かねて再訪したかった那須高原に行ってきた。
ほんとうは秋に行って、かつて祈りに祈った場所を訪ねたかったのだが、今の季節はなんといっても「ゴヨウツツジ」が良いらしい。「ゴヨウツツジ」って何だ?と思いながら那須まで走った。
那須はほんとうに高原らしくてすばらしいところだった。東京の別荘として「軽井沢」「伊豆」とならんで「那須」があるのも道理である。広大な那須の中でも、まず最初に私たちは「Mt.JEANS」という名前がつけられている山へ、ゴンドラで登っ
た。そこで「ゴヨウツツジ」に出会った。ツツジなら低い灌木かと思いきや、150年どころかもっともっと年数の経つ、立派な木がツツジであった。そして一面
白い花を咲かせているのである。
何でも高山の落葉広葉樹林帯が自生地らしく、ふだん低地では目にしない木である。
「ゴヨウツツジ」とは「五葉ツツジ」のことだとドルカスが教えてくれた。確かに花も葉っぱも五葉である。長野出身のドルカスはさすがに詳しい。ツツジならいろいろな色があるが、「ゴヨウツツジ」は白ばっかりである。凛とした空気の中、このツツジはブナやシイの巨木と肩を並べて山肌を白く飾っていた。余談だが、 このゴヨウツツジ、皇太子家の愛子様の持ち物の「お印」
にもなっているらしい。私には清楚な花が良かった。 (ケパ)