命のカウントダウン(健康余命3605日)

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SARDS CoV-2抗原検査 初体験

2020-08-19 00:07:59 | 新型コロナウィルス
 93歳男性が今朝から38度台の発熱と頭痛、来院しても良いか?という電話。
 発熱した患者さんから「受診しに行っても良いですか?」と、受診の可否を問う電話をいただくなんて、昨年までは考えもしなかった。
 勿論、来院していただいて良いのだが、院内には直接入って来ずに、(家人の車で来られるとの事だったんで)着いたら、駐車場から電話をくださいとお願いした。

 ここ2か月ほどは、発熱患者さんの大半が電話をいただいてからの来院だ。
 電話をいただいていない発熱患者でも、電話をいただいてからの来院でも、発熱している患者さんは、基本的に医院内に入っていただかないことにしている。

 自家用車で来院されている方は車でドライブスルー形式で、徒歩や自転車バイクタクシーなどで来られた場合は、プレハブ小屋に案内、そこで診察する手筈だ。どうしても胸部レントゲンを撮影したい場合だけ、出来るだけ他の患者さんとは時間・経路を別にして院内に入っていただくが、出来る限りは院内に入れない。

 駐車場から電話して下さいと、念押ししていたにもかかわらず、電源を切ってある自動ドア(手動ドアになっている)をこじ開けて、93歳トコトコ入って来られた。
「どうしましょう」と、スタッフ。
「車に戻っていただいて!」と、私、即答。
93歳、家人が目を離したすきに入ってこられたのか・・・
 
 車に戻っていただいてから、ドライブスルーの診察に行く
 猛暑日。外に出るだけで・・・モアっとした体温より高い外気に包まれる。 医院前の屋根付きガレージの下においてあるベンチとテーブルで、ガウン、手袋、フェイスガード等のPPEを装着する。装着していく途中で、既にサウナスーツ状態になる。
、屋根の無いアスファルトの駐車場の暑さは・・・・メルティング レベル。

 外出の機会は少なく、周囲に発熱患者さんもおられない、ジリジリと、熱帯化を実感しながらも、状況を聞き取る。
 ディケア以外外出の機会はないらしく、周囲のデイケアなどの介護施設j等からの感染報告は幸いにも今のところ皆無。

 熱中症の可能性を疑ったが、ご本人は、「そうならない様に水分を取っている。」と、キッパリと言われる。少しばかり頭のねじが緩んできた方も、自身の尊厳にかかわる様なことになると、急に自我が目覚めるようだ!

熱中症ではない!!と、言われてもなぁ・・・熱中症でなかったら、コロナの疑い深まるねんでぇ!と、思うのだが、患者さんはそんな私の思いを汲んではくれない。夜に家人がエアコンのスイッチを入れたそうであるが、朝は切れていたとの事。爺ちゃんが切ったに違いないが、何時切ったのだろうか。そんな質問しても、答えてはくれない。
 胸部聴診しても何の問題も見当たらなかったが!!!パルスオキシメーターで血中酸素飽和度を測定して驚いた。SPO2:92%
 
 96%以上が正常値とされているが、普通はもう少し高めである。90%を切ったら即入院。91~95%と言う値は、呼吸機能低下のおそれ(早めの受診が必要) と言う値です。ただ、93歳なら、老化で、それくらいになっている可能性もあって・・・・いつもそれくらいなのか、何か原因があって悪くなっているのか、判断が難しい。
ご本人は全く呼吸困難の自覚ありませんでした。

それで、仕方なく、SARS-CoV2の抗原検査を施行する事にしました。
勿論、初体験でした。
温度管理、操作等、不慣れなもので結構面倒に感じました。
検査結果は30分 気をもみましたが 陰性!!!!


とりあえず ですが・・・ほっとしました。
感度が低いこと、発症1日目なので、検査結果の信頼性がより低いことを説明したうえで、経過観察として帰宅していただきました!!

 何だか、どっとつかれましたぁ!!


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