命のカウントダウン(健康余命3605日)

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衝撃の薬価

2020-09-05 13:31:30 | 知らんでもええこと
土曜午後、一週間の仕事を終え、ほっとしています。

今週の ビックラポン の報告です。

上の写真の薬、1カプセルの値段、いくらでしょうか?

今週から新たに在宅医療で担当することになった患者さんが、1日に4カプセル服用されています。

紹介状を読んでいって、ビンダケル(4C)分1朝食後???
ビンダケル・・・聞いたことない薬だなぁ

ネットで調べてみたら・・・・薬価の欄で目がテンになりました!!

43672.8円/カプセル 


患者さんは、野生型トランスサイレチン型心アミロイドーシスだそうです。

4カプセルで1日17万4691円!!1ヵ月30日間では524万円超!!

でも、認可された7年前はもっと高くて1カプセル5万円以上だったようです。

年間6千万円以上かかる、この薬なのですが、病気の原因となっている沈着したアミロイドを取り去ることは出来ず、新たな沈着を防ぐ効果はあるとのことで、薬を飲み始めて30か月経過すると、生存率に30%ほどの差が出てくるとのことです。30か月で1億5千万超!!
指定難病なので、本人負担は殆どありませんが・・・・一時的には支払いが生じますので・・・高い薬だという事は十分にわかっておられます。そのうえで、

飲んでいおられるご本人も、奥様も、揃って・・・・
「効いている気がしない」と、言われています。

それは、症状を改善する薬ではなく、悪化を遅らせるだけの薬なのですから・・・効いている気はしないでしょうねぇ

昨日も他の患者さんにザイボックスという高価な薬をやむを得ず処方してしまいました。

オブジーボの値段に目を丸くしていた頃が懐かしい?
キムリア(B細胞性急性リンパが急性白血病の薬)の薬価は、患者一人あたり3349万3407円
脊髄損傷に対する肝細胞治療薬ステミラック注の薬価は、1回1495万7755円

上には上があって・・・・

米国では2億円を超え、世界一高い薬と言われる「ゾルゲンスマ」(一般名:オナセムノゲン アベパルボベク)が、日本でも2020年5月20日から保険適用されました。
 
日本での価格は1億6707万7222円で、現時点で国内最高額の薬だそうです。
ゾルゲンスマは、指定難病の一つである「脊髄性筋委縮症」の治療薬です。
 2020年度の対象患者は25人が想定され、販売額としては42億円が見込まれているそうです


高価薬、超高価薬、あまり関係のない薬だと思っていましたが、少しづつ身近なものになって来てしまいました。
私は、こんな薬の方が好きなのですが・・・・
カロナール500㎎ 1錠8.8円 10錠1シートで88円、3割負担で30円以下です!


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5 コメント

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Unknown (marurobo36)
2020-09-05 17:12:23
地獄の沙汰も金次第・・・ですね。。。
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Unknown (camper)
2020-09-05 19:28:13
それがね、医療において、一番とりっぱぐれのない患者さんって・・・
生活保護の方たちなのですよ!!
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Unknown (marurobo36)
2020-09-05 22:09:27
国が、全面的に補助してくれるんですか??
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Unknown (ロボちゃん)
2020-09-05 22:21:36
既にご承知かもしれませんが、本日公開東洋経済onlineに「新薬承認のキーマンに流れる製薬マネーの驚愕」なる記事が掲載されています。
本来なら、利益相反の面が強いんでしょうが……
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Unknown (camper)
2020-09-06 22:06:36
ロボちゃんさん、情報提供ありがとうございます!!
知りませんでした。

この内容は、当然、予想できるものですよねぇ
末端の開業ですら、利益供与があるのですから、薬価を決める委員なんて、巨大な利益供与があって当然です。
規制しても、その網をかいくぐって・・・
というか、規制する側に利益供与されて、飼いならされている可能性が大きいと思います。
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