命のカウントダウン(健康余命3605日)

トレッキング、カメラ、陶芸、スキー、釣り、カヌー、遊びなら何でも大好き。仕事も好き、時間がない!

まだ仕事してます!

2022-11-18 22:23:23 | 新型コロナウィルス
発熱、食欲低下の85歳寝たきり女性の夜間往診。
こんなご時世なので、まず新型コロナの抗原定性検査施行したら・・・
何と一発陽性!!

経口摂取が出来難くなっているので、レムデジビル点滴の適応だと考えました。
しかし、金曜日の夜に手に入れる方法がありませんでした。
それで、仕方なく、パキロビッドパックを処方して、いつもお世話になっている院外処方薬局に配送をお願いしました。

解熱剤を錠剤で処方してしまったので、座薬の解熱剤を今から私が持って行きます。これはレセプトで請求できない「持ち出し」なので、レセプトの点数は上がりません!! でも、22時過ぎたから、深夜の往診になって点数嵩むか!!!配達だけにして往診にしなければタダですね。

まあしかし、来年の3月31日までは、こんな「阿呆な」働き方を続けて、レセプト点数がかさむのでしょうねぇ「バカは死ぬまで治りそうにないです

元気をなくした理由

2022-11-18 00:04:24 | 坂根医院
このところの私自身、全くもって覇気を無くしています。
朝も起きられないし、何とかこうとか騙し騙し寝床を抜け出して重い体を引きずるように出勤しています。仕事は何とかこなしています。こんな時に限って朝から夜までずっとずっと忙しいです。通常の外来診療、発熱外来、新型コロナワクチン、インフルエンザワクチン、加えて特定健診なんてのも締め切りが近づいているので沢山来られます。そうそう、それに加えて、我が坂根医院は訪問診療を他の診療所よりも相当多く抱えていますので、昼休みは患者さん宅を飛び回っている状態です。仕事に追われている間はまだ、何とかシャンとしているつもりですが、仕事を終えると家に帰るのもけだるく感じる程疲れています。砂浜に打ち上げられたクラゲみたいに感じます。

10日ほど前から、こんな状態が続いています。
原因は、はっきりしています。
その前に出席した(させられた)「集団的個別指導」が原因です。
近畿厚生局 様からの呼び出しで、理由も無く欠席すると、個別指導するからね!!という開業医が最も恐れている呼び出しなのです。

集団的個別指導と言うのは、分かりやすく言うと、保険請求の請求書(レセプトと言います)の点数が高い上位8%の医療機関を呼び出して、「皆さん、いつもいつも厚生労働省の定めた規則通りの診療にご協力ありがとうございます。此処に来られている皆様方は、平均よりも少しレセプトの請求額が高額な方ばかりです。高額であることが悪いとは決して言っておりません。決して言っておりませんが、来年度も高いままであれば、個別指導させていただきます。個別指導と言っても、私たちの決めた決めごとに従って診療されているかどうかを調べさせていただくだけです。決め事通りにされていればいいだけの話ですから。」とにこやかな笑顔で開業医を恐怖のどん底に落としてくれます。




医療における個別指導と言うのは、税務署の税務調査に似ていると思います。私はどちらも受けた経験があるのですが、税務調査の方が数等気楽でした。何故?と言われると答えにくいのですが、税務調査は、節税などで問題があったとしても、収入が減るわけではなくて、収める税金が少々増えるだけという感覚でした。(2日間も調査されたのに、大した成果は無くて、重箱の隅をつついたような些末な事項を取り上げただけで、残念そうに引き上げられました)

しかーし、個別指導の時は緊張しきっていました。それは、収入そのものである診療報酬を削られる可能性が大であるからです。というか、自ずからの存在意義を否定されるような、身を切られる痛みを感じるのです。

教科書に書いてある通りにカルテにきちんと記載していれば、何の問題も無いと言われるのですが・・・・
教科書に書いてある内容だから というテストで、満点を取れる方は少ないと思います。 
個別指導と言うのは、教科書通りにやっていますよねぇ!!という厭味な査察なのです(開業医にしてみればです)そんなことを十二分にしていたら、いくら時間があっても足りません。でも、その場で書けとおっしゃいます。
そして、教科書通りにやっていないと、「不正に」請求したとみなされて、診療報酬を返還させられます。それも過去にさかのぼって・・・・

忙しく働いたらいけないのでしょうね。

しかし、一方で厚生労働省は医者に在宅医療に向かせるために、在宅医療
の報酬を増やしてきました。私が在宅医療を始めた20数年前、深夜に往診しても5千円以下だった診療報酬が、今や2万円以上です。在宅医療に励め!!、24時間対応をしろ!!と言いつつ、点数が高いと、個別指導でお灸をすえるぞ!!!

何を考えているのでしょうね。

   今日はここまでにさせていただきます。まだまだ言いたいことは山ほどあって・・・・

 それにしても、令和5年4月1日から令和6年3月31日まで、坂根医院のレセプト点数を下げるためにどうすれば良いか考えています。

1,処方している薬の投与日数を短縮する(現在、安定している生活習慣病の患者さんには2か月投与しているのを1か月にする)

2,レセプトの点数が非常に高い訪問診療の患者さんを減らす。特に非常に点数の高いがんの末期の在宅患者さんを診なければ、一件当たりの点数は下がります。

3,坂根医院は99%院内処方なのですが、高価な薬を処方している方などには院外処方に回っていただく。

4,レセプト点数の高い 新型コロナに対する発熱外来を止める。勿論、非常に単数の高い、新型コロナ在宅患者さんに対する往診なんて絶対にしない。先日も保健所から要請があったけれども・・・今後一切行かない。

5,レセプト点数の非常に高い 人工呼吸器、在宅中心静脈栄養、持続皮下注入のがんの疼痛コントロールなんて絶対にしない。

これくらいすれば、個別指導には呼ばれないとは思います。

でもね、それでは、私が今まで良かれと思ってやってきた坂根医院の存在価値を否定してしまう事になってしまいます。

自己否定してまで、個別指導を回避すべきかどうか、私悩んでおります。