ヒノキ花粉が最盛期ですね
スギ、ヒノキ、イネ科、ハウスダスト、ダニと、通年性のアレルギー性鼻炎持ちの私、一番強い反応を示していたスギ花粉に対してだけは、注射によるアレルゲン免疫療法:減感作療法(皮下免疫療法) を2年間ほど自分で週3回施行し、ある程度の成果を得ました。最重症レベルだったスギ花粉に対する特異的IgEのレベルが、軽症レベルにまで改善し、臨床症状も相当に改善しており、昔の様に両側鼻閉で息が出来ない!!などという事は全くなくなりました。
しかし、今年はヒノキの花粉が多い様で、例年ならヒノキにはそんなに反応しないのですが、抗アレルギー薬を服用せざるを得ない状況が続いています。
現在使用されている花粉症に対する内服薬は、ほとんどが第二世代抗ヒスタミン剤と呼ばれる薬で、第一世代の抗ヒスタミン剤の眠気や口渇などの副作用を大幅に抑えたものです。それでも、効き目が強い薬は眠気も強い傾向がありました。
ありました と、過去形で書いたのは、効き目が強いわりに眠気が殆どないビラノアやデザレックスが出現してきたからです。
現在、自動車の運転等に関する注意書きがない抗アレルギー薬は
ビラノア
アレグラ
ディレグラ
デザレックス
クラリチン
オノン
シングレア/キプレス
が、あります。
逆に、.自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。 との注意書きがある薬には
ザイザル
ジルテック
アレロック
ザジテン
レミカット
アレサガ(エメダスチンフマル)
ルパフィン
があります。これらの薬を服用して自動車を運転して事故を起こした場合、責任を追及される恐れがありますので十分注意してください。
売れ筋の薬の1日当たりの価格(薬価)を見ると、
ディレグラ¥150
ルパフィン¥55or110(1日1錠か2錠による)
アレグラ¥80
ビラノア¥60
デザレックス¥50
フェキソフェナジンSANICS¥50(アレグラのオーソライズドジェネリック)
総合的にみて、ビラノアがNo1だと思われます!
しかし、ビラノアにも弱点がありまして、空腹時に服用しないと吸収が悪いのです。それで、普通、寝前服用として処方することが多いのですが、食べてすぐ寝る方は、寝前服用でも吸収が悪くなってしまいます。空腹のときに服用して、その後1時間は空腹が続くような時を選んで服用してください。
もう一つの弱点?として、ビラノアは薬局で購入できません。医療機関を受診しないとビラノアは入手できないという事です。
それは面倒なので、薬局で購入できる薬で何がいいか?
これは価格も考えると私はアレグラのジェネリックであるフェキソフェナジンが良いのではと思っていますが、なかなか安く手に入らないようですね。(通販ではかなり安い)薬の効果の個人差も大きいので、すみませんが、自分で決めてくださいませ!
子供の薬
次に、お子さんの薬です
字が小さくてすみません。拡大できませんでした。
お子様は、眠気に強いです。そして当然のことながら自動車も運転しません。
それで、私は味の良さで選んでアレロック顆粒(0.5%)を採用しております。すべての薬味見をしたわけではないので、よりよいものがあったら教えてください。
次に妊娠中 授乳中の薬を考えてみましょう
抗アレルギー薬は、全般的に妊娠、授乳に関して安全性の高い薬品群だと考えられています。その中でもアレグラ、アレジオン、エバステルあたりが経験も多く、勧めておられる医師、薬剤師も多い薬の様です。
点眼薬、点鼻薬
眼がかゆい時はアレルギー性結膜炎用の目薬が効果的ですし、鼻閉に対しては点鼻薬が奏功することも多いです。
目薬ではアレジオンLX点眼液が2019年11月に発売になりました。これはこれまでの点眼薬が1日4回点眼だったものが2回で良くなっており、コンタクトレンズを使用していても使えるという優れものなのですが、値段が非常に高いのが難点です。
1日4回でも良いよと言われる方にはオロパタジン点眼液を使っています。そちらの方が第一選択薬になっております。
花粉症の薬に対する感想をザラッと述べてみました。選択枝多いですねぇ。
皆さま、どのような選択肢を選ばれているのでしょうか?内科を受診するのか、耳鼻咽喉科に行くのか、それとも眼科??医療機関ではなく、薬局で薬を求められる方も多いのでしょうね。少しでもご参考になれば幸いです。
まとめ