茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

もってのほか

2008年11月18日 | Weblog
煎茶のお稽古で
「菊香煎」のお点前をいたしました
湯がいた菊にごくごく軽くお塩をしたものを
お煎茶茶碗にとってお湯を注ぐだけ
(画像は菊茶です)
菊の香りが立ち上がり
清々しい気持ちになります

この紫の菊「もってのほか」は
お湯を注ぐとうっすらと紫がひろがって
それはそれはきれい
10月の終わりから収穫が始まる
山形県の名産品です

菊は中国からやってきました
不老長寿の霊草とされていました
奈良時代には日本にやってきて
平安の頃には重陽の節句に菊花酒で邪気を払い
長寿を願う儀式が行われていました

鎌倉時代になり
後鳥羽上皇が菊を大変好み
ご自分の印として使われるようになり
それが
天皇家の菊の紋章の由縁となっています

ですから
天皇家の紋を食べちゃうなんて「もってのほか!」
ということで
この食用菊はこんな名前になったそうです
もともと菊はちょっと苦いですが
「もってのほか」は品種改良された
エディブルフラワー
しゃきしゃきと歯ごたえもよく
香りもよく色もよく
もってのほかおいしい菊です

ネットで販売されていますので
菊茶でも菊酒でも、是非お試しを
お酢を少し入れたお湯で湯通しして
(色が鮮やかになるので)
ざるに空け(しぼらない)
軽く塩を振って
お湯やお茶やお酒にいれてください
または
塩をふらないでポン酢でいただいても
とってもおいしいです!

実際、食用ぎくには、
悪玉コレステロールを抑制するのによいクロロゲン酸、
発ガン予防に優れているヘリアントリオールCとファラジオールが
多く含まれているということが
山形県の衛生研究所で実証されたそうです。
昔の人はすごいですね。

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1 コメント

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いいこと聞いた! (ひろみ)
2008-11-20 17:35:34
またまたいいこと教えてもらった!!

食用菊 一度つかってみたいと思いながら なかなかお料理にいかせなかったの~。

今日のMINAKOさんのブログみて 買ってみよ。やってみよ。って思いました!どうもありがとう!!
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