若松に鶴文様筒描古布の表紙も
眺めても眺めても見飽きぬ美しさでしたが
この中表紙の藍の葉っぱは
ちょっとお茶に似ていて
あ、緑なんだ・・・
これがどうなって藍になるのか
とても心惹かれました
藍の種はお米の三分の一ほどの大きさ
3月、ツバメの帰還を合図に
種まきが行われ
5月、20㎝ほどに育った苗は
大きな畑に移植され
7月、立葵の花が一番上まで咲き上がると
いよいよ藍刈りです
鎌で刈った藍は
機械で1.5㎝ほどに刻まれ
二日ほど天日干しで乾燥されます
その後大型扇風機で庭一面に吹き飛ばし
葉と茎に分けるそうです
製茶のラインのようにすべて機械化されてなくて
さらにここから先4ヶ月
この砕かれた小さな葉っぱ(葉藍)が
すくもと呼ばれる染料になるまで
水を打ち、切り返し、布団を着せ
大切に発酵を完成させるのです
本書では
この一年間の仕事が
たくさんの写真と共に紹介されており
藍と共に生きる人の想いが丁寧に綴られています
第二次世界大戦中
お腹の足しにならない藍も禁止作物となりましたが
藍は一年草なので
一年でも種を取り損なうと絶滅してしまうのです
「藍を愛していた祖父は危険を承知で畑を守った」
密かに藍を育て続けていた人達がいたから
今日、ジャパンブルーの伝統が続いているのです
身の回りの藍染めの和布たちからも
藍の声が聞こえてくるようです
『日本の藍 伝承と想像』
日本藍染文化協会編
日本放送出版協会
2002年5月発行
眺めても眺めても見飽きぬ美しさでしたが
この中表紙の藍の葉っぱは
ちょっとお茶に似ていて
あ、緑なんだ・・・
これがどうなって藍になるのか
とても心惹かれました
藍の種はお米の三分の一ほどの大きさ
3月、ツバメの帰還を合図に
種まきが行われ
5月、20㎝ほどに育った苗は
大きな畑に移植され
7月、立葵の花が一番上まで咲き上がると
いよいよ藍刈りです
鎌で刈った藍は
機械で1.5㎝ほどに刻まれ
二日ほど天日干しで乾燥されます
その後大型扇風機で庭一面に吹き飛ばし
葉と茎に分けるそうです
製茶のラインのようにすべて機械化されてなくて
さらにここから先4ヶ月
この砕かれた小さな葉っぱ(葉藍)が
すくもと呼ばれる染料になるまで
水を打ち、切り返し、布団を着せ
大切に発酵を完成させるのです
本書では
この一年間の仕事が
たくさんの写真と共に紹介されており
藍と共に生きる人の想いが丁寧に綴られています
第二次世界大戦中
お腹の足しにならない藍も禁止作物となりましたが
藍は一年草なので
一年でも種を取り損なうと絶滅してしまうのです
「藍を愛していた祖父は危険を承知で畑を守った」
密かに藍を育て続けていた人達がいたから
今日、ジャパンブルーの伝統が続いているのです
身の回りの藍染めの和布たちからも
藍の声が聞こえてくるようです
『日本の藍 伝承と想像』
日本藍染文化協会編
日本放送出版協会
2002年5月発行
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます