茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

冬の茶畑

2009年01月28日 | Weblog
京都和束の「おぶぶ茶苑」さんから
朝の茶畑の画像が届きました
夜明け直後に撮った様子だそうです
葉っぱ一枚一枚に霜がびっしり!
まず
「きれい」と思ってしまいました

私が湯たんぽ抱っこしてぬくぬく寝ている間
私のお茶ちゃんは静かに冬に耐えている
(私しょうもないオーナーさん)
夜の静けさの中で
ピーンと張った寒さの中で
目を閉じて微笑んでいるようなお茶の姿
生きるということの美しさを
どかーんと感じさせてくれました

8世紀、唐の陸羽が記した『茶経』に
「茶者南方之嘉木也(ちやはなんぽうのかぼくなり」と
あります
暖かい地域の植物のようですが
お茶の樹は寒さにも強く
日本での経済的北限は
新潟県村上市と茨木大子町を結ぶライン
販売できるくらいの収穫が
雪の新潟であるということです
経済性を考えなければ
北海道でもお茶は育っています

ただし
お茶が雪や霜に打ち勝って元気に育つためには
人の手が必要です
秋から冬になってくると
お茶は休眠に入ります
そんな時はー10℃くらいまでの寒さに
耐えることができるのですが
だんだん暖かくなり
お茶が目覚めてからは
-2度ほどでも被害を受けるようになります
葉が枯れてしまうのです

ですからこれから春先にかけての
霜には注意をしなければなりません
防霜ファンを回したり
被覆をしたり
畝根を覆ったり
お茶農家さんは
毎朝毎朝
暗いうちから茶畑に出て
茶表面の温度に気を配るのです

美味しいお茶は
人の愛情と技術があってこそなのです

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1 コメント

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愛情♪ (藤紫)
2009-01-30 21:15:15
この世で大切なものは目には見えない・・・。
「愛情」は万象の真の源(みなもと)なのですね。「技術」を支えるのもやはり「愛情」なのかな~そんなことを感じました。
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