茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

太平猴魁(中国緑茶)

2009年02月06日 | Weblog
太平猴魁(たいへいこうかい)という名のお茶をいただきました
あ、これ、知ってる、でも、なんだったかな・・・
中国で学んだ知識がどんどん風化しています(汗)・・・
そういえばもう3か月になるというのに
試験の結果がまだこない
遣唐使の船に乗って届くのかな~

大きなきれいな葉っぱにお湯を注ぐと
何とめくるめく甘い香り
口に含むと薄い印象なのに
だんだんどかんとくる存在感
小さなお茶椀でくいくい飲んでいると
漢詩が出てきそうな気分
(気分だけですー)

名前の由来は
太平県(現在の黄山市黄山区)猴崗等で採れる
魁首(かいしゅ=親分という意味)のお茶ということです
柿大葉種という品種のこのお茶の産地は
黄山市中心部の屯渓から車で数時間走り
さらに湖を船でわたり小さな集落からまた数時間山奥へ入ったところ
広い茶畑というよりも
ジャングルの中に茶樹もあるというような環境で
常にうっそうとした日陰状態だそうな
海抜500m以上のそんな深い山で
この葉っぱは風に揺れていたんだなあと
行ったこともない安徽省に想いを馳せ
ありがたく頂戴いたしました

茶葉は二葉包一芽
芽が葉にくるまれている状態で下に2枚の葉があるということです
この大きくてめずらしいお茶を山奥に見出し
摘んで村に持ち帰り
軽く萎凋してから釜炒りにし
湖を渡って街に出て
市場に並べておいたところ
日本からやってきた中国文学青年が買い求め
逗子に住む彼の師のもとに持参し
その奥様が今日私の所に連れてきてくれたのです

よく来たね~
はるばる来ぬる旅をしぞ思いて
しみじみといただくほどに
ああ、酔ってきたわ
皆様ご馳走さま


最新の画像もっと見る

コメントを投稿