茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

純金緑茶

2010年09月25日 | Weblog
佐渡と言えば金山。
佐渡茶研修の翌日に連れて行っていただきました。
佐渡金山は、
1601年から平成元年まで388年間も続いた歴史があり、
この間に採掘された金は78トン、銀が2300トン!
って、これがどのくらいか想像がつきませんが、
総延長が約400キロという坑道の断面図は、
まさに蟻の巣のようで
人間だってすごい・・・と見とれてしまいました。

見学コースは、
ディズニーランドの「カリブの海賊」みたいで、
人形の人足達が当時の労働の様子をリアルに伝えています。
地下深く掘るため、排水技術が高まり
これが農業にも活用されて、
お米の増産にも大きく寄与したそうです。

狭く暗い場所で最大限の効果を上げるために
様々な道具を開発し、
人を組織し、役割を分担し、管理し、
岩がやわらぐように祈る神事を司り・・
本当に人ってすごいなあと
意外なところで大いに感動してしまいました。

お土産やさんには
金箔茶がいくつかありました。
多かったのは金箔入りの昆布茶。
どうして?
おめでた系でしょうか。
せっかくなら、
お正月や祝事用に
上級煎茶にはらりと金箔をおとしたらいいのになと
思いました。

画像のお茶は
粉末緑茶と金箔が材料と記されてありますが、
どこのお茶かはわかりません。
芭蕉が朝宮で詠んだ句が添えてあるから、
(「木がくれて茶摘みも聞くやホトトギス」)
朝宮茶かしらなんて思ってしまいます。
金粉茶だけのためにでも
佐渡で上級煎茶をつくったらいいのになと
残念に思いました。
そして、銘は「世阿弥」とか「風姿花伝」とか「観世」とか
どうかなあ~。

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