茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

日本茶の紅茶

2008年12月11日 | Weblog
器について知りたくて勉強をしているのに
どーも、わかりません
もう少し土いじりが必要だ
と言って実は逃げています・・・
土の成分やガラスの成分がいろいろあって
そういう固有名詞が出てきたとたんに思考停止
パニッパニッパニッパニッパニパニパニック♪

それで今日は突然日本の紅茶のご紹介~

紅茶も緑茶も同じお茶の木からできています
簡単に括ると
摘んですぐに発酵を止めるのが緑茶
少し発酵したのがウーロン茶
完全に発酵したのが紅茶です
発酵というとわかりにくいかもしれませんが
お茶の場合
茶葉の酵素の働きで葉中のカテキン類が酸化することを言います

ですから
紅茶を作る時は
摘んでから約17時間ほど萎れさせ
酵素の働きを高めます
この過程で香りや味がよくなります
その後、揉んでさらに湿度を高めて発酵させて
それから乾燥となります

日本茶の紅茶は
大変まろやかです
お砂糖が少し入っているのかなと感じるくらい
やわらかな甘みがあります
スリランカの紅茶と違うのは
茶の種類です
お茶はみんなカメリアシネンシスという茶の樹からなりますが
中国南西部からインドに生育するのは
手のひらよりも大きな葉っぱのアッサム種
これは背の高い喬木(きょうぼく)です
日本の茶畑に見るような背の低い灌木(かんぼく)が
小さな葉っぱの中国種です
中国種の方がカテキン含有量が少ないので
紅茶もまろやかになります

紅茶のルーツももちろん中国です
宋の時代です
ヨーロッパに輸出されるようになったのは18世紀半ばのこと
日本では明治に入ってから、
政府主導で中国に紅茶作りを学びに行っています
緑茶は陰の飲物ですが
紅茶は陽の飲物です
寒い日にはいいですね

画像は雲南省の紅茶「金黄(でんこう)」
ルビー色が美しく何煎でも楽しめました